保険はやっぱり必要? 子宮頸がんの治療にはいくらかかるのか

コクリコ 編集者
更新日:2019-10-06 11:53
投稿日:2019-07-23 06:00

入院が延びに延びて…

差額ベッド代について

 私は都心の病院で個室を希望していたので、差額ベッド代が高いことは分かっていました。ただ、入院は長くても3週間と言われていたことと、入院日額5000円が支払われる医療保険に入っていたこともあり、「こんなにつらい手術をするんだし、病室ではゆっくりしたい! ビジネスクラスで海外旅行したことにしちゃお!!」と個室の差額ベッド代を払うことを決意していたのですが……術後の合併症に次ぐ合併症で入院がまさかの6週間になりまして。

 退院の目途がつかぬまま、ふと気づくと差額ベッド代が中古車を買えるくらいの金額になっていることに気づき、「もうお金が払えません……」と婦長さんに泣きながら訴え、4人部屋に移動させてもらいました。

 神経質で人に気を遣う性格なので、私には個室が合っていたのですが、4人部屋には“ならでは”の発見がありました。

 まずは廊下側のベッドと窓側のベッドの料金が違うこと。廊下側の差額ベッド代は0円でした。医療保険に入ってなくても、ここならちょっと安心ですね。

 ちなみに入院時に4人部屋を希望していたのに、個室しか空いておらず、個室に入院した場合。これは病院の都合によるものなので、差額ベッド代を支払わずに済むそうなんです。入院前に必ず「個室は希望していない」と伝え、了承のサインをしない、ということが肝心とのこと。サインしてしまうと支払い義務が生じるので、お気をつけて!

 でも入院中ってやたらとサインする書類があるので、体調が悪かったりすると、たいして読まずにうっかりサインしちゃうんですよね~(汗)。

医療保険について

 上記で書いたとおり、私は入院日額5000円、手術費が手術内容に応じて入院日額の20倍または40倍(10万円または20万円。ちなみに私の手術は40倍でした)が支払われるS社の医療保険に入っていました。毎月の支払いも安くはありませんが、がんになると簡単には医療保険には入れないので、「先に入っておいてよかった!」と感じたもののひとつです。

 がんになっても入れる保険は保険金が支払われる条件が厳しかったり、毎月の支払い金額が健康な人よりも高かったりします。補償内容によっては貯蓄で賄った方がいい可能性もありますので、じっくり検討する必要がありそうです。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...