不倫の清算を迫られた39歳既婚男の叫び「俺を捨てるならカネも返して」

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-03-30 19:09
投稿日:2024-03-30 06:00
冷酷と激情のあいだvol.188〜女性編〜」では、1年以上不倫関係にあったマサシさん(39歳・仮名)との関係を清算したいという35歳のシングルマザー美里さん(仮名)の複雑な心情をお届けしました。マサシさんは別れ話の条件として、美里さんに対してこれまでに渡した金銭の返却を求めています。
 では、美里さんの不倫相手であるマサシさんは、どのような心境で過ごしているのでしょうか。

39歳、不倫相手からの別れ話に困惑

「どうもこうもないですよ。いきなり別れ話をしてきて『二度と、家にも娘にも近づかないでもらいたいの』って言われたんですよ?

 こっちの気持ち、わかります?

 俺は少ない小遣いのなかから、少しでも美里の生活の足しになればって、毎月3万円も渡してあげていたんですよ。

 こんなふうに一方的に俺を捨てるなら、もちろんそのカネは、返してもらわないと気が済まないですよ。

 だって、タバコや飲み代をせっせとケチって、やっと捻出していたカネです。

 美里がこういう形で俺を裏切るのであれば、きちんと落とし前をつけてほしいですよ」

余裕があるわけじゃないのに

 マサシさんは地方都市にある中小企業に勤める会社員で、金銭的に苦しくはないけれど、決して余裕があるとはいえない環境とのこと。

「妻もフルタイムで働いているから、ローンを組んで家も買えたけれど、俺の給料だけだったら、たぶん家だってまだ買えていない」と打ち明けます。

「美里は、そういうウチの実態を全部知っているんですよ。ウチが金持ちでないことだって、美里はよくわかっています。

 不倫関係になるときに、俺はちゃんと美里に対して『俺は経営者でもないし、ただの中小企業のサラリーマンだから、贅沢はさせてあげられないよ』って話をしましたから。

 それでも美里が『そんなの気にしないよ』って言ってくれたから、恋愛関係になったんです。

ちょっとでも救いになればと思ったのに

 美里はひとりで娘さんを育てているから、ちょっとでも救いになればと思って、俺は自分の小遣いから美里に援助をしていたんですよね。

 ウチにも美里の娘さんと同じくらいの子どもがいるから、何かとカネがかかるだろうなって思って。

 それなのに…。

 一方的に『別れたい』って言って俺を捨てるなんて、あんまりじゃありませんか!」

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


元夫と比べちゃう…新しい恋に迷ったら思い出してほしいこと
 離婚後、新しい恋愛のチャンスがやってきた!?……と思ったのも束の間、元夫の方が自分に合ってたのかもしれないなぁ。そんな...
七味さや 2020-10-23 06:00 ラブ
ホストとはここが違う!“出張ホスト”にハマるとどうなるの?
 今、かつてないほどの出張ホスト人気が起きています。コロナ禍で夜の街に行きづらくなった女性たちが、マンツーマンで相手をし...
内藤みか 2020-10-22 06:00 ラブ
好きな人にLINE既読スルーされた…諦める前に実行すべきこと
 好きな人とデートに行った後、「楽しかったね!」とLINEしたのに既読スルーされた……なんて経験はありませんか? 多くの...
恋バナ調査隊 2020-10-22 06:00 ラブ
彼は営業マン?産業スパイの監視役?…加奈子さんのケース#2
 則夫の内縁の妻の連れ子が不憫で、養護施設に寄付をしたいと加奈子さんが言ったとき、則夫は最初、そのお金は預かれない、そこ...
神田つばき 2020-10-21 06:00 ラブ
結婚3年目の大ゲンカ、病院&実家避難も元夫のもとに帰った。
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2020-10-27 18:14 ラブ
教習所に英会話…なぜ女性は「先生」と呼ばれる男性に弱い?
 失恋した時や彼氏がいない時、「そうだ! 何か習い事をして自分磨きをしよう」という思考になることがあります。それはとても...
田中絵音 2020-10-20 06:00 ラブ
彼氏がいるのに好きな人ができた…どっちがいいか判断したい
 彼氏がいるのに好きな人ができてしまうと、本当に辛くて悩みますよね……。彼氏のことも好きだけど、新しい人のことも好きにな...
恋バナ調査隊 2020-10-19 06:43 ラブ
モテるメンズに聞いた 男性の脈なしサインと女子の挽回方法
 世間では草食男子の増殖に比例するように、グイグイ攻めることができる肉食女子も増えておりますね。自分から攻めずとも女性か...
若林杏樹 2020-10-19 06:50 ラブ
彼女を大事にする彼氏の意外な特徴5つ!愛され度チェック♡
 あなたの彼は、いつもあなたを大切にしてくれますか? 「大切にされていない!」と感じた人もいるかもしれませんね。でも実は...
恋バナ調査隊 2020-10-18 06:00 ラブ
彼、結婚する気ある?ない?イチ押し確認法
 メリさんこんにちは。今年30歳になる独身の女です。付き合って1年5カ月、1歳年上の彼氏がいるのですが、私は子どもが大好...
神崎メリ 2020-10-18 06:00 ラブ
倦怠期を越えれば…別れ話を繰り返す彼に耐える女性の心情
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-17 06:17 ラブ
別れ話を何度しても…結婚に前のめりな彼女に悩む男性の本音
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-17 06:16 ラブ
本当に離婚でいいの? 別居期間で歩み寄れた夫婦のケース
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。この人とはもう無理!やっていけない!と離婚が頭をよぎる人って多いはずです。本...
山崎世美子 2020-10-17 06:00 ラブ
彼氏の浮気はどこから? 男女別ボーダーライン&浮気サイン
「最近、彼の様子がおかしい」と感じても、浮気かどうかを判断する明確な定義はないので難しいですよね。実際、男女で浮気のボー...
恋バナ調査隊 2020-10-16 06:00 ラブ
何年も引きずるかも…? 離婚で陥る「最も怖いこと」とは
 離婚で陥りがちな最も怖いことってなんだと思いますか? 経済不安? 世間体? 色々あるとは思いますが、何年も苦しむような...
七味さや 2020-10-16 06:00 ラブ
寂しがり屋の男性と上手に付き合うコツ!悩み別対処法7選
 あなたの彼は「寂しがり屋」ですか? 寂しがり屋の男性はマメに連絡をくれ、2人の時間を大切にしてくれます。でもその反面、...
恋バナ調査隊 2020-10-15 06:00 ラブ