「推し活の私が韓国男子と交際?」アラフォー女性が告白 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-03 13:55
投稿日:2024-04-12 06:00

運命の出会いかもしれない

――ドキドキする出会いですね。続けてください。

「その日は初めてにもかかわらず、午前3時くらいまで飲んだでしょうか? ママが気をきかせて、『私は先に帰るからカギは、ガスメーターのところに置いておいて』と2人きりにしてくれて…。

 その後も互いのことを話しました。韓国人はとにかく感情表現がストレートで質問好きと聞いていましたが、その通りでした。

 ソジュン君は私の目をしっかり見て、

――愛香さんって、どんな漢字を書くんですか?

――辛いものは好きですか? 苦手ですか?

――どんな色が好きですか?

――住まいはどちらですか?

――年齢はいくつですか?

――8歳しか離れていないんですね。年下の男は苦手ですか?

 韓国まじりのおぼつかない日本語で聞いてくるんです。そのおぼつかないトークが、また可愛らしくて…。

(8歳しか離れてないだなんて…)

 私はすでに恋していました。

 10代の少年のように無邪気に話す彼に、たちまちノックアウトです。そして、中野に住む私の自宅マンションと彼の勤める会社が自転車で20分ほどと近いことも判明したんです。

(これって…運命?)

突然の「頭ポンポン」に歓喜

 その日はLINEのIDを交換した際は、

――愛香さん、また一緒にご飯食べましょう。ダメですか?

 と、困ったようにほろ酔いで頼む姿が愛らしくて…。

――ダメじゃないわ。私、誘い下手だからソジュン君から誘ってね。

 そう告げたんですが、

――愛香さん、可愛いですね。誘い下手ですか?

――そう、断られたら怖いから、誘うのが苦手で。

 大失恋を思い出し、ちょっと目を伏せたのですが、

――愛香さん、やっぱり可愛い。

 次の瞬間、彼の手が伸びて、私の頭をポンポンと撫でたんです。

(えっ…頭ポンポン?)

 鼓動が高鳴りました。どうリアクションしたかなんて覚えていません。そして、あまりに舞い上がってどのように帰宅したかも覚えていないんです。気づけば自宅のベッドに横たわっていました。

 その上、翌日から私は嬉しい悲鳴を上げなくてはならなくなって…」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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