値上げ前に買う【ワインプロ選】地上最強1000円台チリ産赤ワインはコレ

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-05-08 06:00
投稿日:2024-05-08 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをガチでご紹介します!

7月、メルシャン130品目のワインが値上げ

 値上げの嵐にトホホの昨今、ワインラバーにとってもまたイタイ知らせが…(泣)。メルシャンが今年7月1日から約130品目のワインを値上げすると発表。日本経済新聞によると値上げの理由は原材料の高騰や円安による輸入コストの増加などを受けてですが、同社の値上げは2022年以来4度目…。

 普段からメルシャンのワインを飲んでいる私は、「値上げ前に買いだめしなきゃ!」と即座に思ったわけであります。

 ただ現時点で、値上げ対象商品がすべて発表されているわけではございません。なので今回は、確実に値上げが発表されている商品のうち、コレぞの1本を厳選! アナタ様も今のうちにいざ購入!!

国内産ワインも値上げの対象だけど…

 値上げが発表されているワインの中には、日本ワインの「シャトー・メルシャン 山梨甲州」や「シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA」などの有名どころがありますが、そもそも値上げ前の価格が2,000円超え。

 本コラムでは「1000円台で買える神旨ワイン」しかご紹介しませんので、企画の主旨から逸れるものは取り上げません(笑)。

地上最高のカベルネと称されたチリワイン

 私がチョイスした今買いだめすべき1本は、大手スーパーなどでも購入可能な『カッシェロ・デル・ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン』(税込1,408円)。

 チリのブドウ栽培が始まったセントラル・ヴァレーで造られたメルシャンを代表する輸入ワインで、“地上最高のカベルネ”と称されたこともある赤ワインです。

 ちなみにこちらを生産している「コンチャ・イ・トロ社」は南米No.1の自社畑所有面積を誇り、安定した高品質のワインを世界140カ国に輸出しているチリ最大手のワインメーカー。

 さらに産地であるセントラル・ヴァレーは、降雨量が少なく乾燥していて昼夜の気温差が大きいなど、ブドウ栽培に優れまくった好条件を満たしている場所です。とくれば、期待は膨らみますよね。

清涼感のある上品な香りとロースト香

 さて、お味はいかほどか。

 ビジュアルは、もう見るからに果実の濃縮感が伝わるような深みのあるルビーレッド。ブラックプラム、カシス、ブラックチェリーなど黒系果実の豊かな香りに、オーク樽からくるヴァニラ香、チョコレートやコーヒーなどカカオ系のニュアンス。そして少~しスッとした清涼感のある上品な香りとロースト香…。

(この時点ですでに私の舌は赤身ステーキを欲していました・笑)

 一口、また一口と飲み、評判の高さにも十分納得。カベルネ・ソーヴィニヨンの良さを全面に出した洗練されたフルボディです。

お肉全般との相性抜群!

 さすがバーベキューをよく食べているチリの食文化にピッタリ! ステーキ、焼肉はもちろんのこと、ジビエ料理やラム肉などお肉全般と完璧なペアリングになりますよ♪

 煮詰めたプラムのような甘味がリッチに広がり、丸みのある酸味となめらかなタンニン(渋味)。全体的に骨格のしっかりした肉厚な印象なので、余韻もやや長く感じます。

ブドウの神様から愛された“1本”

 ブドウの神様から愛された産地で生まれ、メルシャンの輸入によって私たちの手元に届くこの1本。今のうちに買っておいて損はないハズです!!

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


ちょい面倒でも高野豆腐は必須!「高野豆腐の揚げ浸しと牛肉の治部煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに、...
“366日”休肝日ナシでも悪酔いせず!鉄板の2日酔い対策~ワインプロ実践
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-05-22 06:00 フード
600円は高い?安い?実力派ジェラートを実食「1つだけ」気になったこと
 5月だというのに東京は24度…。ぽかぽか陽気の日はアイスが欲しくなりますよね。東京・阿佐ヶ谷に“行列のできるジェラート...
【ルポ】「ファミチキ おむすび」完食→無性にファミチキ食べたくなる謎
 ファミリーマートから新おむすびが爆誕しました!  その名も「サンドおむすび ファミチキ」。そう、みんな大好きファ...
デザート? ツマミ?絶妙なパルミジャーノが香るオトナのチーズケーキ♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・茅場町の「ギョバー茅場町店」の菊地博さんと...
下茹で2分、煮込み2分!「鶏レバーの甘辛煮」は火入れが命
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに、...
BBQに憧れる40女、ほりにしコラボの日清焼そばU.F.O.に焦げ野菜をIN
 はい、GWも終わりましたね。なんですか、世間では10連休取れた方もいらっしゃるとか? 羨ましい限りですなあ。うん、普通...
コリコリじゃなくてムニュ!?「ピーマン砂肝炒め」は火加減がキモ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・富士見ヶ丘の「HONGKONG DININ...
レモンの風味が初夏にピッタリ「ヤム・プラームック」でビールをグビリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
【新宿参戦】評判の餃子食べ放題&のみほ!40女達は2時間で何個平らげた
 今月からコクハク編集部に新しい仲間が増えました。記念すべき第1回作戦会議の場は、東京・新宿西口のネオン街。 「いい企...
揚げエビ×ニンニクは正義!「クンニム・ガティアム」辛みが苦手な人も◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
KALDIの特売白ワインが神旨!たまごサンドに合うワインってどんな味?
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-04-24 06:00 フード
JR新宿駅構内イイトルミネで大行列!「羅家 東京豚饅」は何十分並ぶ
 都内話題のグルメスポットといえば、ここ。4月17日にオープンしたばかり、JR新宿駅のエキナカ商業施設「イイトルミネ(E...
飲みながら作っちゃう? タイ版“酔っ払い炒め”こと「パッキーマオ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
タイ風鶏から揚げ「ガイ・ガティアム」ビールが止まらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
「冷しゃぶのさっぱり野菜ソースがけ」簡単なのにひと手間感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、ソースが...