【独自】全身タトゥーや元受刑者も!? 歌舞伎町に誕生したラッパーだらけのホストクラブが異次元だった

河合桃子 ライター、ジャーナリスト
更新日:2024-11-21 18:55
投稿日:2024-06-15 06:00

 なにかと悪評が絶えないホストクラブ業界の聖地、新宿・歌舞伎町に斬新すぎるお店が誕生。人気ラッパーで発信力も持ち、インフルエンサーとしても活動するRYKEY DADDY DIRTY(36)さんがプロデュースするお店、その名も「CLUB DIRTY」。

 在籍ホストは厳しい審査を乗り越えた男の中の男ばかり。他店とはまるで違う魅力を体験レポートします。

後編・RYKEY DADDY DIRTYインタビューはこちら】

「ドリーマー」の6割がホスト未経験のラッパー!

 今年4月1日、歌舞伎町にグランドオープンした「CLUB DIRTY」。全国で20店舗展開するホストクラブグループ「SINCE YOU」が5店舗入るビルの地下1階に位置し、同グループから派生した店舗。

 ですが、支配人のHIROTO氏(33)によれば「この店は『SINCE YOU』系列店のホストクラブでありながらホストクラブではない。当然、従業員もホストではなくドリーマーと呼んでいます」と言います。

 一体、どういうこと? まずはHIRORO氏に話を聞きました。

「RYKEY団長が描いたこの店のコンセプトは『夢の通過点』。何者かになるために歌舞伎町で稼いでのし上がれ、という意味で作られたのでドリーマーと言います。

 団長は『夢を追いながら必死に接客に挑むドリーマーの姿は、女性の心に響けば自然と応援したくなるはずだし、結果として売り上げに繋がるものだ』と仰っていました。

 僕はもともと『SINCE YOU』本店で働いていましたが、団長がプロデュースする店ができると聞いて、後を追うためにこの店に志願をしました」

 店の立ち上げが決まったのは去年10月。そこから去年末にかけて全国からドリーマー候補生を応募し、集まったその数は3000人にも及んだのだとか。HIROTO氏は続けます。

「全国から来た3000人もの履歴書から100人まで絞り、団長が最終面接に加わり30人のドリーマーを採用しました。まさに少数精鋭です。

 特徴的なのはドリーマーの6割がラッパーで、それ以外のメンバーもヒップホップ好きという共通点はあるものの、ほとんどがホスト未経験者です。そのためいわゆるホストクラブの色恋的な接客は誰も行わないし、お客様も自然とホス狂的な方はいらっしゃいません」

 店内にはDJブースがあり、団長ことRYKEYさんの曲はもちろん様々なヒップホップミュージックが流れ、興が乗ればラップバトルが開催されることも。ちょうどHIROTO氏を指名するお客さんが「HIROTOさんのために」とシャンパンを注文するシーンに遭遇しました。

タトゥーまみれの「ドリーマー」総動員でシャンパンコール!

 体や顔にタトゥーまみれのドリーマーが総動員し、HIROTOさんとお客さん(25)が座る席でシャンパンコールをしながら盛り上げる。最後に一言、とマイクを渡されると、女性客は高揚した表情でこう言います。

「HIROTOさんはとても器がデカくて、話してると人として成長させてもらえます。ボスの顔を立てることが私の仕事なので、取材を受けている今日はシャンパン入れさせていただきました〜、よいしょ!」

 女性客がこの日入れた10万円のシャンパンは、RYKEYさんのラベル入りオリジナルシャンパン。もちろん、最近話題となっているツケ払い(通称、売掛)などではなくカード払いでしっかりお支払いするのだそう。

 とはいえ10万円のシャンパンを一晩でお支払いするのは高すぎるのでは…?

「そんなに毎晩入れるわけではないですし。今日、この場でみんなで楽しんだ時間と、こういう時間をまた味わえるように。明日からも仕事頑張ろうって活力をもらえるので、その代金だと思ったら、安くはないけど高くもないんです」

河合桃子
記事一覧
ライター、ジャーナリスト
1977年生まれ、週刊誌を中心に執筆。大分県の椎茸農家から都内のハプニングバー摘発事件まで幅広く取材。ライフワークはママ友の家庭のいざこざや性愛事情を聞くこと。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


いい大人世代の親孝行とは? 後悔しないために見直す8項目
 久しぶりに親に会ったら、急に老けたように感じてびっくり!「親孝行しなければ……!」と急に焦ってしまうけど、いざとなると...
“削るお絵描き”スクラッチアートで癒される 2022.2.25(土)
 100円均一の「DAISO(ダイソー)」で、スクラッチアートを販売しているのを知っていますか?  数年前から見かけ...
この世は大冒険でも脱迷子!方向音痴あるあるから学ぶ克服法
 地図通りに歩いていたはずが目的地の真逆へ向かっていたり、犬の散歩で迷子になったり……。はじめての場所へ行くのに人の倍以...
2023-02-24 06:00 ライフスタイル
年齢そのものは関係ない? 大人なら考えたい「老害」の意味
「老害」というワード、最近本当によく目にします。字面から、ものすごい嫌な感じがしますよね。だけどぶっちゃけ、そう言われて...
ゆっくりと歩くには良い日、一期一会の風景 2023.2.24(金)
 たまには目的地も決めずにぶらぶらと出かけてみる。すると、思いがけない風景に出合う。  だけど、今度もう一度来よう...
実証!「紀ノ国屋のポーチ」気になる収納力 2023.2.23(木)
「紀ノ国屋 スイーツポーチ」のポーチだけ(単体購入可)が2月15日に発売され、好評を博しています。お店を訪れると一色のみ...
おんにゃの子の匂いはどこだ?パトロール中“たまたま”を激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
店頭に並ぶ「サービス花束」は分けて飾るのが正解!運気もUP
「またかよー!」と、なんでもかんでも値上げばかりで嘆き(怒り?)たくもなりますよね。今までが安すぎたのか、これ(から)が...
「オバ見えする後ろ姿」はスマホ首・ハミ肉・パサ髪+2項目
 家の中にいると、自分の後ろ姿を見ることはほとんどないですよね。でも街へ出かけ、ショーウィンドウに映った自分の後ろ姿に、...
さよならシャンシャン、また会う日まで… 2023.2.22(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
仕事の悩みは尽きない! 40代女性の働き方を見直すヒント5つ
 仕事をしていると悩みは尽きないもの。40代になるとふと「このままでいいのだろうか?」なんて、仕事に対して不安に感じる人...
【どこ?】買い物中のあさだくんとやまぐちくんをさがせ!
「日刊ゲンダイ」毎週月曜発売の紙面で連載中の人気漫画「中年2人とねこの日々 あさだくんとやまぐちくん」の特別番外編! ...
【回答】買い物中のあさだくんとやまぐちくんをさがせ!
(日刊ゲンダイ臨時特別号「日刊ニャンダイ2023」記事を再編集) ※「日刊ニャンダイ2023」はAmazonでも好...
日記が続かない人必見!今度こそ3日坊主と決別する5つの方法
 新しい年のはじまりや誕生日をきっかけに「日記を書こう!」と決意したものの、三日坊主……なんて経験はありませんか? 可愛...
猫=ダンディ! 無頓着を装った“たまたま”チラ見せにキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
月明かりに照らされて いい距離感で歩く 2023.2.20(月)
「きっと長い付き合いなんだろうな」と思わせる、1匹と1人のいい距離感。  ゆっくりと歩いていたけど、どちらがどちら...