8年前に“ゆるFIRE”した男 新NISAより確実なリターンは自分への投資

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-13 06:00
投稿日:2024-07-13 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞として注目を集めています。

仕事を辞めたら「FIREですか?」

 何を今さらと思う人もいると思うけど、ここで改めてFIREの話をしたいと思う。

 FIREとは、Financial Independence, Retire Early(経済的に自立し、早く引退する)の略で、40歳前後でのリタイアを目指して投資や節約などで貯蓄し、その後は資産運用などで生活することを指すよね。

 2010年代後半にアメリカで広がりをみせた動きで、リーマン・ショックを経験して経済的な豊かさに疑問を持った人たちが担い手だったんだけど、その後のコロナ禍も拍車をかけたようで、少し前からまた注目されている。

 ここ日本でも、既存の経済活動に疑問を持つ若者を中心に共感が広がってるみたいで、2016年に56歳でデザイナーの仕事を辞めた時、若い知り合いに「もしかしてFIREですか?」と聞かれたよ。

 オレの場合は貯蓄もたいしてないし、資産の運用なんて当然のようにやってないから、ただ失業して社会から転がり落ちただけ…なんだけど(笑)。

【読まれています】自分を「幸せじゃない」と思う人に62歳の童貞が伝えたいこと

不安定で予測不能な世の中で…

 保守的な考え方かもしれないけど、ろくに金融の知識もない人がFIREに憧れて資産運用とか投資を始めても、あんまりうまくいかないと思うのよ。少し前からいろんなところで激推しされる「新NISA」とかもどうなんだろう?

 国も非課税と謳っているだけで「絶対に儲かる」とはひと言も言ってない。メディアの煽りもあるし、国のお墨付きで誰もが安全に儲けられると勘違いしちゃってる人とか多いんじゃないかな。一部専門家の間では今から始めても「3年後にはカネを失う」とか言われているみたいだね。

 そもそも、大災害とか国際的な有事が絵空事ではなく、不安定で予測不能な今の世界で確実に儲けるって、プロの投資家でもかなり大変だよ。そう考えると、素人が意気込んでも、すぐに失敗して退場!!…なんてことになりそうじゃない?

 そこで今回は最も確実な投資先を伝授しようかと思うのよ。それはね…。

――もったいぶらずに早く教えてください!

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


冬の色の街で
 生ビールの文字が呼んでいる。  まだ早いかな?  もういいか。  
美人に使われる女ことば「柳眉倒豎」って読めますか?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
子どもが「メイクしたい」と言い出したら? 知っておきたいリスクとコスメ選びのコツ
 もし自分の子どもが「メイクしたい」と言い出したら、あなたはどうしますか? 自分のコスメを使ってメイクしてあげようと思っ...
会話泥棒はLINEでも絶好調だった3種。「私も、昔…」で流れを根こそぎ持っていく
 人の話を遮って自分の話にすり替える“会話泥棒”、あなたの身近にもいるのではないでしょうか? 承認欲求が強い人や、目立ち...
モーニング食べたら食パン1斤!? 勝負の2025年、心に刻む「岐阜のサービス精神」
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
返信に困る…体調不良自慢LINE3選。体温計の写メ付きで頑張るオレの猛アピール
 あなたの周りにいませんか? 体調不良のLINEにを自慢のニュアンスがある人…。心配されたいアピールが強めの人や、「私の...
ゾゾッ 真冬のスナック怪談。誰もいない店に足音が…ママの「強烈な一言」で霊も退散!?
 いよいよ来週はクリスマス、それが終われば年末ですね。みなさんが目にするコンテンツもロマンチックなものが増えているのでは...
40代の救世主か!?「美的GRAND」付録が私達の悩みを分かりすぎで困る
 40代からのネオ・エイジングマガジン「美的GRAND」は、付録も40代がど真ん中でヒットするアイテムばかりです。 ...
今しか聞けない子供の可愛い言い訳8選。胸がキュンキュンしてまうやろー
 子育てをしていると子供の言い訳を微笑ましく感じる瞬間があります。今回は、定番セリフやほっこり系、しんみりするものなど、...
買って失敗!ダイソー詰め替え容器の“天国と地獄”。オイルやシャントリ、小分けするのにベストな商品は?
 髪の毛用にボディマッサージ用に何かとオイルが手放せない乾燥肌の40代編集部員です。2、3種類をオイルを用途や気分に合わ...
忘年会キャンセル界隈に立ちはだかる壁。飲み会回避に使える理由6選
 12月も中旬に差し掛かり、もう年末も目の前。冬休みを目前にワクワクしている人も多いと思いますが、ちょっと待って。社会人...
今さら聞けないホテル&旅館でのNG行動5つ。テレビをつけたまま外出はありorなし?
 年末年始、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも意外に知られていないNG行動をしてしまい、旅館やホテルから嫌...
道路の真ん中が特等席! 宮城県・田代島の自由気まま“たまたま”に憧れる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
赤いガーベラ1本400円買える? “赤除外”で楽しむクリスマスフラワーを花屋店主が提案
 お歳暮とクリスマスと正月…お花の市場もごった煮のおかしな状態になっています。年中行事に敏感な花業界に身を置くワタクシで...
世間話に役立つ! 40代が知っておくべき2024年流行語大賞ワード5選
 2024年の新語・流行語大賞が12月2日、発表されました。皆さんはもうチェックしましたか? なかには「聞いたことがない...
更年期障害と付き合うおばさんの心得。私は「ツヤ髪」で自信を取り戻す
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...