夫の死、女優引退…ママがスナックを開いたわけ どん底を抜けるコツは?

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2024-08-02 06:00
投稿日:2024-08-02 06:00

スナックのママになった理由って?

 時に優しく、時に厳しく、含蓄のある話からくだらない話までなんでもできる人生の先輩。スナックのママってそんなイメージありませんか?

 事実、ステキな人が多いのですが、ママたちはどうしてスナックをやろうと思ったんでしょう。その始まりには、いつも少し切ない物語があったりして。

  ◇  ◇  ◇

 前回のお話し「スナック常連客に嫌われるNG行為 初めての店ではマジ注意して!」はコチラから

ピンチをチャンスに! ママたちの「なにくそ精神」

【神回の四コマ漫画】小汚いサンダルをやめた女性の成功実話! メイクや髪形より「キレイな靴」を履く

 私の知っているスナックのママたちは、どの人もみんな個性的なツワモノばかりです。

 話し出したら止まらないママ、お酒がどんどん濃くなって最後は割りものを入れてくれなくなるママ、惚れっぽくて行くたびに彼氏が変わるママ、酔うと必ずお客さんと喧嘩してしまうママ…。どのママも胸焼けするほど濃いキャラで、まさに十人十色という感じ。

 だけどどんなママたちも共通して持っているものがあります。それは”人生のドン底経験”です。

弱気にならずガッツで乗り切る!

 たとえばあるママは、もともと大変裕福な旦那さんと結婚し、それは幸せな暮らしをしていました。しかし旦那さんが病気のため急逝。さまざまな理由から女手一つで子供たちを養わなくてはいけなくなり、ホステス業を始めたそうです。

 またあるママは舞台女優さんをやっていて、日本各地に巡業して暮らしていたそうなのですが、そのうち所属先が倒産。自分でプロダクションを立ち上げるも業績は芳しくなく、流れ流れてスナックを開いたんだとか。

 聞いていくと、人生での大きな挫折やピンチはスナックを始めるきっかけになることが多いみたいです。

 たぶんそこで「もうダメかも…」と弱気になるのではなく「なんとか自分で食ってやる!」とガッツを持てる人がママをやることになるのかもしれません。

 これからのご時世、どんな女性もママたちの経験談は他人事ではないはず。私もママたちを見習い、「なにくそ精神」で生き延びたいと思います!

【登場人物紹介】

コミ:どろんぱの人気ホステス。明るく聞き上手で、ママからの信頼もあついが、酒グセが悪くお客さんとよくケンカするのが玉にきず。

ママ:どろんぱのママ。この道ン十年の大ベテラン。生まれてから今まで自信を失ったことがないらしい。美しくあることに命を懸ける美容重課金勢。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ママ友地獄LINEにムカッ「その歳でアンパンマン」何が悪い?
 大人になると、付き合う人って自分で選べますよね。でも、子供を産んだらそうはいきません。  子供同士のつながりで出会っ...
今日からできる「SDGs」スーパーの食品棚は手前から選ぶ!
「継続可能な開発目標」の略称として「SDGs(エスディージーズ)」の言葉もだいぶ浸透してきましたね。将来の地球を守るため...
断るのが苦手!身内の弔事を使い尽くした私のテッパンワード
 気分の乗らない誘いを断る時、みなさんはどうしていますか?  私は「今日は体調が悪くて……」とか「どうしても外せない...
神戸っ子溺愛!「とくれん」まみれの部屋 2022.10.13(木)
「とくれん」――。それは、神戸っ子が歓喜する魔法の言葉。1970年代から学校給食のデザートとして登場した冷凍フルーツゼリ...
実はハイスぺ!“たまたま”の後ろ足が実力を発揮するのは…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
幸せは庭やベランダから!春まで百花繚乱「秋に仕込む植物」
 ワタクシの住む神奈川では、今年も「いきなりの冬」のような事態でございます。昨日までは冷房だったのに今日から暖房かよ……...
同じような毎日に飽きたら 2022.10.12(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「女性の新成人は30歳」では?20代で結婚が叶わずヘコんだ夜
 みなさんは「30歳を迎えた時」「30代を迎える前」どんな思いがありましたか? 29歳の時、女性はさまざまな葛藤を抱えま...
私、狙われてる?「重い話をされやすい人」の特徴と対策
 付き合いが浅いのに、重い話を打ち明けられたらあなたはどうしますか? おそらく多くの人は、返答に困ってしまうか、「なんで...