資産家と結婚したのに倹約生活。ケチケチ夫の銀座ホステス“貢ぎ不倫”が発覚 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-03 13:56
投稿日:2024-08-09 06:00

セレブ妻は「サレ妻歴2年」

「サレ妻」という言葉を聞いて久しい。サレ妻とは夫に浮気(不倫)された妻のことを意味する。

 今回、取材に応じてくれたのは奈緒子さん(仮名・39歳主婦/子供なし)だ。7歳上の夫・郁夫さん(仮名・46歳/子供なし)は東京23区内に大きな屋敷を構える資産家の長男で、4棟あるマンションの家賃収入で暮らしている。

 待ち合わせ場所に現れた彼女は、ショートカットが似合うノーブルな美人で、エレガントなパンツドレスをスタイリッシュに着こなしていた。まさに「セレブ妻」を体現している彼女だったが、「サレ妻歴2年」だという。

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元カレを見返したくて資産家と結婚

 奈緒子さんは語る。

「結婚前は大手保険会社に10年間勤めていました。大学卒業後に就職して、それなりのポジションになっていたんですが、実は3歳上でイケメンと評判の先輩社員とひそかに結婚前提で付き合っていたんです。でも、結婚の夢は呆気なく消え去りました。

 付き合って2年目、会社の周年パーティで、海外留学から帰ってきた常務の令嬢が彼を見染めたんです。22歳の典型的な美人のお嬢さま。彼にとってはまさに『逆玉の輿』。将来の出世を約束されたも同然です。で、案の定、私はあっさり捨てられました。32歳の時です。

 その後、知人の紹介で不動産会社に転職し、客である今の夫と出会ったんです。元ラガーマンの夫はイケメンとは程遠い強面(こわもて)でしたが、とにかく押しが強かったですね。最初から『奈緒子さんは美人ですね。僕のタイプです』『今度一緒に食事に行きませんか』などと、甘い言葉で口説かれたんです。

 恋人にフラれてから1年、結婚を決めたのは、年齢のこともありましたが、とにかく『私を振った元カレを見返したい』という気持ちが強かったから。資産家と結婚して勝ち組になりたかったんです。

合鍵を持つ姑

 新居は、彼の両親が所有する高級住宅街に建つマンションの最上階でした。ただし、同じフロアには義理の両親が住んでおり、ことあるごとに姑が合鍵で入ってくるんですよ。『この煮物は郁夫の好物だから』とか理由を作って…。

 私の両親は、すでに他界していたんです。病弱だった母は私を生んで間もなく。そして男手一つで育ててくれた父も、私が25歳の時にすい臓がんで亡くなりました。

 きょうだいはいません。だから『家族団らん』をあまり知らずに育ったんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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