記憶鮮明な阪神・淡路大震災発生前夜の“異変”。冬眠モードのカメが突然大騒ぎして…

コクハク編集部
更新日:2024-08-15 21:38
投稿日:2024-08-15 06:00

愛亀・ジョイナー

 当時、筆者はミドリガメを飼っていました。名前はジョイナー(笑)。一世を風靡した陸上のフローレンス・ジョイナー選手にあやかって「ミドリガメでも俊敏であれ!」 の願いを込めて命名しました。

 願いが強すぎたのか、ジョイナーは俊敏を通り越して、えらい暴れん坊かつ巨大に成長しました。

 水槽では収まりきらず深さのある衣装ケースが彼女の住処に。それでも、脱出しようとしばしば衣装ケースのへりに爪を引っかけ宙づりになっていることも…。

 そんな暴君ジョイナーもカメとしての本能には勝てません。11月の終わりになると冬眠モードになり、動きも鈍く物陰でじっとしている日々が多くなります。「ジョイナーが静かになったら冬」。我が家ではそんな認識でした。

騒ぎ続けるジョイナーに違和感

 ところが、1995年1月16日の夜。この日は、自宅で母の誕生日を家族で祝っていました。宴もたけなわ、締めのケーキを食べた22時ごろから、ジョイナーがやけに騒ぎ出したのです。

「ジョイナーどないしたん? 珍しいな、冬なのに」

「おかんの誕生日祝ってるんちゃうか」

 そんな呑気な会話をしつつ、暴れるジョイナーを水辺に戻したことをよく覚えています。

 それから数時間後の5時46分に阪神・淡路大震災が発生しました。

 ちなみに、ミドリガメのほかにトイプードルとネコを飼っていましたが、彼らには何の変化もなく、翌日からジョイナーも静かになりました。

おわりに

 南海トラフの巨大地震については、さまざまな研究者が「予知」に取り組んでいます。「あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話」(8月14日公開)によると、ネムノキに生体電位の変化が見られるのだとか。

 研究が進み一日も早く正確な予知が現実のものになることを願ってやみません。

 15日17時をもって南海トラフ地震臨時情報の呼びかけは終了しましたが、みなさまも、今一度防災グッズの確認を。

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


おんにゃの子の匂いに夢中!“たまたま”君の恋が実るといいな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
日本海から吹きつける風の中、黙々と歩く少年たちが愛おしい
 早朝にも夕方にも見える空の色、学生服の少年少女、ミラーに映る電車。  どこか非現実的な景色は、まるで中村宏の絵画...
ほっこり癒し漫画/第65回「パカラパカ、春のひとみにタツノオトシゴ」
【連載第65回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
惚れてまうやろー!彼氏より気が利くChatGPTに「好き」について聞いた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
恐怖の親知らず抜歯!30女が超ビビりながら人生初抜歯した話
 皆さんは親知らずがまだ生えていますか? 筆者は30代になってもすべての親知らずが生えたままです。  歯は大切にしてい...
世帯年収1500万円でも越えられない壁。耐え難い屈辱を喰らった女の選択
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家で2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、ママ友と共に充実し...
え…? 優雅な御茶ノ水ママ友会をブチ壊した、地方出身者の悪気ない一言
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家に住む薬剤師の綾乃。2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、...
千代田区民は“勝ち”だよね。通勤ラッシュを知らない自分は上流階級層の女
――『東京の中心に暮らす、ということ』…なんてね。  鈴木綾乃の頭の中にマンション販売のコピーのような、そんな言葉...
「自責と他責」バランス上手な大人が口癖にしている神ワード
 ここ数年、自責思考・他責思考みたいな話題をよく見かけませんか? 私はもう見るたびに「うるせぇ~!」となっている反面、し...
たまにはこんな日もあるよね? 終電を見送ってしまった夜
 久しぶりの仲間との時間が楽しくて、「あと1杯だけ」「あと10分だけ」を続けていたら終電を見送ってしまった。  だ...
出張ホスト、ママ活、女風…女性の金目当てに上京する男性が増えている!
 近頃は地方移住が話題となっていますが、その逆に「地方では稼げないから上京する」男性も出てきています。  出張ホストや...
ご飯をありがとにゃ! お母さんが大好きな“たまたま”君たち
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
荒れる2024年幕開け 花屋が祈りを込めた「復興と希望」の花束
 2024年が明けました。今年は元旦から思いもよらないことが起こって、まさに辰年。大きな変化の年が始まったようでございま...
暇すぎ死にそう…大きな声じゃ言えないけど仕事中にばれない暇つぶし5選
 同じ仕事でも、忙しいと時間は早く過ぎ、暇すぎると永遠に時計が止まったように見えるもの…。とはいえ、仕事の拘束時間なので...
2024年こそシンデレラボディ!フェロモンジャッジで分かるケア&香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
動物は「あったかい場所」を見つける才能があるみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...