人生初のペニバン。疑似ペニスでこじ開けられた女肉はエクスタシーを感じ始めて… #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-23 06:00
投稿日:2024-08-23 06:00

ペニバンの使用を提案され

――シズルさんのプロ意識の高さ、そして、奈緒子さんの快楽の生々しい表現にドキドキしています。続けてください。

「その後、彼は愛液をティッシュで拭ってくれて…。私が『最高に気持ちよかった』と言うと、『ありがとう。いっぱい感じてくれて、僕も嬉しい』などと彼に抱かれながら甘いピロートークをしたんです。

 でも、それだけでは満足しなかったですね。どうしても野太い男性器をヴァギナに入れてほしくて…。そのことを告げると、シズル君はバッグから何かを取り出したんです。

(なに? アダルトグッズ…?)

 私が目を見張ると、案の定、バイブでした。亀頭やカリのくびれもあるリアルな男性器を模した肉色のモノ。でも、エナメルのベルトがついています。

――これは…?

――ペニバンって言うんです。

――ペニバン?

――はい、ペニスバンドの略。元々はレズビアンのために作られたものと聞きましたが、実際は分かりません。でも、本番行為にこだわるお客さまには、シリコン製のペニバンを僕が装着して、お客様に気持ちよくなっていただいています。

(シズル君がペニバンを使って、私を…?)

 一瞬の間がありました。でも、

――…使ってみたい。

 気づけば、そう答えていたんです。そして、手を伸ばしてペニバンを握りしめていました。

――硬い…カリのくびれや亀頭部分も本物そっくりね。

 私は興味深く裏スジや亀頭周辺に指を這わせました。

――使うんだったら、消毒してコンドームをかぶせますけど、いいですか?

 私は生唾を飲みながらうなずきました。シズル君は除菌ティッシュで疑似ペニスを拭(ぬぐ)い、手際よく竿の部分にコンドームをかぶせます。

 そして、ちょうどトランクスごしの股間の位置に疑似ペニスが来るよう、ベルトを身に着けたんです。

 きちんと固定されるよう、力士のまわしのように下側にもベルトがついているんですよ。びっくりしました。

思わず先端を咥えてしまって

――すごい、これがペニバン…。

 ベッドの上で疑似ペニスをつけた彼をしげしげと眺めました。はた目から見たら滑稽でしょうが、その時の私はすごくエッチな気分になって…。身をかがめて疑似ペニスに顔を寄せ、先端を咥えてしまったんです。

――あ、奈緒子さん…。

 シズル君の驚いた声が、さらに私を興奮させました。

(これはオモチャじゃない。彼のペニスよ)

 シリコン特有の人工的な匂いを感じながら、もう一人の自分が囁きました。体温を持たないペニスは、私の口内の唾液にまみれ、次第に温かくなっていって…。

――シズル君…入れて…。

 私はたっぷりと唾液をまぶして体勢を変え、ベッドに四つん這いになったんです。バックから責められたかったのは、もう本脳ですね(笑)。

――分かりました。念のため、ローションを塗りますね。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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