「そうだ、実母と同居すればいい!」夫とふたりきりの生活が窮屈な48歳女性の計画

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-09-21 06:00
投稿日:2024-09-21 06:00

実母からの提案は渡りに船

 聞けば、夫とふたりの生活は、何の楽しみも感じず、ただの「同居人」のような状態とのこと。

 そのうえ、更年期の影響で体調がすぐれない日も多い有紀子さんにとって、ボーッとしていて家事をするわけでもない夫はどんどん目障りな存在に。

 夫の顔を見たくない日には、あえて実家に帰って数日間を過ごし、距離を置くようにしているのだとか。

「しかも、ウチの夫は、ユーモアのカケラもないから会話もめちゃくちゃつまらないんです。

 彼から出てくる話題は芸能人や政治家のゴシップや、コンビニの新商品くらい。

 正直どうでもいいですし、大学生の娘のほうがよっぽど面白い話ができます」

 そんな有紀子さんは今、実母とともに同居計画を進行中。

 実母は数年前に熟年離婚をし、ひとりで生活をしているのだそう。頻繁に訪れる有紀子さんに「そんなに実家がいいなら、ここでみんな暮らせばいいじゃない?」と提案してきたといいます。

具体的な話を避ける夫

「実家で暮らせれば、母のおかげで、夫の存在が薄まって、今ほど嫌じゃなくなりそうだなって。

 離婚をしてもいいんですけど、少し前にチラッと夫に離婚を切り出したら『絶対に離婚はしません』って言われちゃったんですよね。

 別れるとなればいろいろとめんどくさそうだから、とりあえず、夫を連れて実家かなぁって」

 しかし有紀子さんの計画に、夫は面と向かって反対はしてこないものの、のらりくらりと具体的な話を避けていて、一向に話が進みません。

 有紀子さんとしては、今すぐに実家に引っ越したい思いがあるため、そんな夫の態度には日増しにイライラも募っているそうです。

心の底から結婚を後悔

「強行突破で私だけ先に、実家に引っ越してしまおうかとも思ってしまうほど、夫はとにかく動かないんですよ。

 今の家は私と夫の共同ローンで購入しましたが、私たちが実家に移って賃貸に出せば、資産として運用もできるのに。

 夫はそういうところも鈍いんですよね。のらりくらりと牛歩な態度をして、ボーッと生きているんだと思うんです。あぁ、夫のことを考えただけで、イラッとします。

 実家に引っ越す案が出て、かれこれもう3カ月かなぁ。

 私は早く計画を進めたいし、母だって『引っ越しはまだ? どうするの?』ってヤキモキしているから、ちゃっちゃとやってしまいたいのに。

 最近ではイライラが止まらないんですよ。なんで、あんなに人をイラつかせる夫を選んでしまったんでしょう。心の底から後悔しています」

  ◇  ◇  ◇

 夫との生活よりも実母との同居を優先したいとハッキリと言葉にする有紀子さん。では、夫は妻の計画について、どんな思いを抱えているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


彼をキュン死にさせる♡ 恋愛上級者の大胆LINEテク5つ
 モテるとモテないの違いって、実はとても些細なことだったりします。恋愛上級者たちは、その小さな違いをさりげなく言動に織り...
恋バナ調査隊 2021-10-14 06:00 ラブ
彼氏が優しいのは最初だけ…? 残念な理由2つと抜け出す方法
 せっかく付き合えた彼氏。なぜか毎回、最初は楽しいのに数カ月経つとデートや連絡が激減したり、奢ってくれなくなったり、「好...
若林杏樹 2021-10-13 06:00 ラブ
運命の出会いを果たし…夫の元から去った女性の意外な選択
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えて...
並木まき 2021-10-13 06:00 ラブ
おしゃべりor無口な彼女どっちがいい?男性の本音を紹介
 おしゃべりな彼女と無口な彼女、あなたはどちらですか?「無口だとつまらないと思われるかも……」「おしゃべりな女は嫌われる...
恋バナ調査隊 2021-10-12 06:00 ラブ
ぞぞっ!パートナーが“DV男”かどうかを見抜く質問と禁句の話
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。今回は番外編です。のべ3000人以上の離婚案件の相談に乗ってい...
内埜さくら 2021-10-12 06:00 ラブ
次のデートに♡カラオケデートの4つのメリット&成功の秘訣
 彼とのデートが決まったら、「どこに行こう?」と、盛り上がるプランを考える人も多いでしょう。デートといえば映画や遊園地と...
恋バナ調査隊 2021-10-11 06:00 ラブ
恋愛に見返りを求めてしまう人必見!デメリット&抜け出し方
 好きな人と付き合えただけで幸せを感じていたはずなのに、交際が進むにつれて「もっと愛されたい」と欲張りになる人は少なくあ...
恋バナ調査隊 2021-10-11 06:00 ラブ
LINEに隠された彼の本心は? 文章から分かる男性心理5つ
 男性の知り合いや友達とLINEのやりとりをしていると、「ん? これってどういう意味だろう?」と、相手の本心が気になるこ...
恋バナ調査隊 2021-10-10 06:00 ラブ
一緒に暮らしているのに“ホウレンソウ”を怠る彼に募る苛立ち
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-10-09 06:00 ラブ
最低限のマナーなのに…謝罪も感謝も言えない恋人に呆れる彼
「冷酷と激情のあいだvol.59〜女性編〜」では、恋人からの“ホウレンソウ”が不十分であることに、怒りを抱き続ける女性・...
並木まき 2021-10-10 05:34 ラブ
「もう、うんざりだ」夫から離婚を告げられる妻の6つの行動
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚を切り出すのは女性からというイメージはもはやありません。ここ最近目立つの...
山崎世美子 2021-10-09 06:00 ラブ
シンデレラに学ぶ恋愛に効果的な心理学♡ 終電で帰るべき理由
 誰もが知っている「シンデレラ」の話。ガラスの靴を持って探しに来た王子様と結ばれるというファンタジーに、ときめいた女性も...
恋バナ調査隊 2021-10-08 06:00 ラブ
カップルの同棲はデメリットが多い?幸せに暮らすためのコツ
 カップルの同棲は、「家賃の負担が減る」「結婚前のシミュレーションができる」などのメリットがある一方、きちんとルールを決...
恋バナ調査隊 2021-10-08 06:00 ラブ
口下手彼氏の気持ちを探るポイント5つ&上手な付き合い方
 好きな男性から、言葉で愛情を表現されると安心する女性は多いでしょう。でも、男性の中には、言葉にしなくてもちゃんと愛情を...
恋バナ調査隊 2021-10-07 06:00 ラブ
浮気された過去から彼を疑ってしまう…不安を消す3つの方法
 過去に浮気されたことのある女性は、「信じていたのに裏切られた」というトラウマから、恋人をどうしても疑ってしまうと苦しん...
恋バナ調査隊 2021-10-07 06:13 ラブ
おひとり様の期間が長すぎて…どんな人を恋人にすればいい?
 一人でいる時間が長くなれば長くなるほど、次の恋愛へのフットワークが重くなりがちですよね。最近はアプリなどで異性に出会え...
若林杏樹 2021-10-06 06:00 ラブ