一児の母で現在妊娠中。「それでも抱かれたい…」35歳英会話講師の不倫欲 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-10-04 06:00
投稿日:2024-10-04 06:00

元引きこもりの2代目社長との出会い

「実は今、妊娠5カ月を過ぎて安定期に入ったんですが、まさに不倫中なんです。相手は、同い年で不動産関係の2代目社長・宗太郎さん(35歳/既婚・子供なし)。彼とは異業種交流会で知り合ったんですが、8年もの期間、引きこもりだった暗い過去があったんです」

 宗太郎さんは結婚10年目だが、妻の浮気が発覚。それが原因で鬱病から引きこもりになってしまったという。

 妻の言い分としては「宗太郎さんは真面目だけど、口下手で一緒にいてつまらないから苦痛」という何とも冷徹なもの。そこで、女友達に紹介された男性と不倫に走ったそうだ。

 昔から「宗太郎は内気で口下手。世間知らずの2代目ボンボン」と揶揄されていた彼はひどく傷つき、「すべては自分の至らなさのせいだ」と自分を責めた。

「結果的に、奥さんとは離婚はしなかったようです。ただ、あまりのショックに鬱病と引きこもりになってしまって…。ただ引きこもりと言ってもお父様が経営する不動産会社の広い敷地内に家がありますし、一応、肩書は社長ですから、仕事などしなくても生活には困らなかったそうです」

 当然ながら、夫婦の部屋は別々。子供を作る予定も無し。今も家庭内別居状態だが、病状がかなり回復したので、実父と共に異業種交流会に参加し、由奈さんと出会った。それが2人の運命を大きく変えた。

「こんな幸せなことが起こるなんて…」

「最初に挨拶を交わした際、『なんて誠実そうで、ピュアな人なんだろう』と思いました。顔も整った塩顔で私好み。名刺交換の時、『由奈って、素敵な響きの名前ですね』とか、私のピンクのネイルを見て『由奈さんの爪、桜貝みたいで可愛いです』とか褒め方のポイントが他の人と全く違う。それがとても新鮮でした(笑)。

 今思うと8年も引きこもり生活だったので当然ですが、その新鮮さが私にとって好意に繋がり、宗太郎さんと話していると心が弾んでいくばかり。同行した宗太郎さんのお父様も『息子の笑顔を見たのは数年ぶりだ』と驚いていましたよ」

 2人はLINEのIDを交換し、やり取りを重ねた。互いに既婚であることは承知だったが、一度火がついた恋心は止めらなかったという。

「初めて体を重ねた時、彼ったら『自分の人生に、こんな幸せなことが起こるなんて…』って感激して泣いちゃったんですよ。まるで10代の少年みたいな無垢な一面に心打たれてしまって…」

 さらに2人は急接近。LINEのやりとりは毎日、デートは週イチで愛を深め合った。家族には『英会話の個人レッスン』と偽り、ホテルで甘いひと時を過ごしたという。ちなみに避妊はしていない。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


年上女性好きは質問3つで見極め!新妻の約4人に1人が姉さん女房の朗報
 アラフォーになってから婚活を始める女性が増えています。そうした女性たちのなかには「どうしても年下の男性がいい」と、譲れ...
内藤みか 2023-09-07 06:00 ラブ
待て待て待て、金銭感覚の壊れ具合もA5級!高い買い物をする夫の対処法
 結婚してから、節約して将来のために貯金をしている人は多いですよね! それなのに、ある日突然、夫が相談もなしに高い買い物...
恋バナ調査隊 2023-09-07 06:00 ラブ
知った気になってない?「ドМな男性」の特徴と付き合い方のお作法
 男性には、女性に対し「守りたい」と思う庇護(ひご)欲が備わっているため、Sっ気のある人が多い傾向にあります。ですが性格...
恋バナ調査隊 2023-09-06 06:00 ラブ
好きな人ができない…でも結婚したい人が取るべきアクション
 学生時代や20代の頃は恋愛に対して前向きになれていたのに、年齢が上がるごとに億劫になってしまう傾向ってありますよね。 ...
若林杏樹 2023-09-06 06:00 ラブ
「つまり」「要するに」でまとめたつもり? “せっかち夫”に対抗する方法
 人によって性格は千差万別。のんびりマイペースな人もいれば、せっかちで1秒も待てない人もいます。  今回は、せっかちす...
恋バナ調査隊 2023-09-06 06:00 ラブ
セルフプレジャーはむなしい行為なの? 固定概念を変える方法を伝授
 SNSでセルフプレジャーについて発信を行っているので、女性からDMをもらう時もあります。  そこで気になったのが...
豆木メイ 2023-09-05 06:00 ラブ
生理前後にムラムラするの、私だけ? 女性の性欲が強くなるメカニズムとは
「生理前になるとなんだかムラムラする」「生理後はセックスしたくてたまらなくなる」など、生理前後で性欲が強くなる女性は多い...
恋バナ調査隊 2023-09-05 06:00 ラブ
貴女の度数は? オスを引き寄せる「フェロモンジャッジ」に挑戦!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-09-05 06:00 ラブ
私が結婚したのは「貝」なのか? 夫との会話レス対処法3つ
 夫婦に関する悩みの中でも、特に最近増えているのが、夫婦の会話がないというお悩み。離婚原因にもつながりかねないので、なん...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ
ティッシュペーパーの地元相場をあえて聞く!「既婚男性の見抜き方」5つ
 付き合っている彼氏の様子がなんだかおかしい……。そう感じることはありませんか? 女の勘が働くと、理由がなくても違和感を...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ
耐えられる境界線は?「毒舌な彼氏」に悩む女性たちと“吐く”人の心理
 好きな彼氏から言われる一言には、大きく気持ちが揺さぶられるでしょう。ただその一言は、必ずしも嬉しい言葉とは限りませんよ...
恋バナ調査隊 2023-09-03 06:00 ラブ
妻よ、許してくれてありがとう!3年越しのレス解禁を望む不倫夫の大甘思考
「冷酷と激情のあいだvol.158〜女性編〜」では、コロナ禍に入る直前に夫・ユウスケさん(43歳・仮名)の浮気が発覚し、...
並木まき 2023-09-02 06:00 ラブ
私が不倫を許したと思った? 制裁離婚の好機を3年待った45歳女性の執念
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-02 06:00 ラブ
恋多きハンター「肉食女子」は結婚後どうなる? 4つのパターンを考察
 狙った獲物(男)は逃さない、恋愛テクニシャンの肉食女子。独身時代にあらゆる男をかっさらっていた肉食女子って、パートナー...
40代女性の「デートの割り勘」問題は何が正解?男性の意外な本音もアリ
 20代、30代の時は男性とのデート食事で奢られるのが当たり前だった女性も、40代になると「あれ? これって割り勘にすべ...
恋バナ調査隊 2023-09-02 06:00 ラブ
“俺から誘うね”LINEは鵜呑みNG!その気がない女性に送る男の社交辞令
 気になる男性からのLINEには、一喜一憂しますよね。「これはイケる!」と可能性を感じたら、一気に距離を縮めたくなるでし...
恋バナ調査隊 2023-09-02 06:00 ラブ