ゆりやん、剛力彩芽、唐田えりかの共通点
9月19日にNetflixでドラマ『極悪女王』(全5話)が配信開始されました。ゆりやんレトリィバァさん演じるダンプ松本を中心とし、1980年代の女子プロレス界を描いたこの作品は、事実に基づいたストーリーもさることながら、出演する俳優たちの体当たり演技が話題を呼びました。
メインとなったゆりやんレトリィバァ、剛力彩芽、唐田えりかの3人。筆者は、彼女たちだからこそ出せた説得力があるように感じるのです。
メインキャストを演じた「嫌われ女」たち
『極悪女王』では、ヒールレスラーとして日本の憎まれ役となったダンプ松本をゆりやんレトリィバァさん、アイドルレスラーとして一世を風靡した“クラッシュ・ギャルズ”の長与千種を唐田えりかさん、ライオネス飛鳥を剛力彩芽さんが演じました。
この3人はオーディションで選ばれたということですが、偶然か必然か、彼女たちは皆、誹謗中傷や嘲笑の的であった過去があるという共通点があります。むしろ、この作品が公開される9月19日まではそんな世間の空気感に晒されている状態でした。
ゆりやんレトリィバァさんは、芸人デビューからして鮮烈でした。2013年に養成所(NSC大阪)を首席で卒業したと思えば、すぐにレギュラーが決まり、2015年には『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)でも決勝進出し3位に。2017年には『NHK上方漫才コンテスト』(NHK)、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で優勝、2021年には『R-1グランプリ2021』でも優勝を果たしました。
その反面、スピード出世による妬みからか「鼻につく」などという意見や、バカバカしさがありながらもマニアックな芸風ゆえに、それを理解できない視聴者からの「全然笑えない」「寒い」などという厳しい評価に晒されていました。
『THE W』『R-1』優勝も批判された、ゆりやん
なかでも2020年の『THE W』では、優勝本命だったAマッソに対し、サザエさんのカツオに扮したバカバカしいネタで勝利した際のSNSでの誹謗中傷は酷いものでした。審査員や芸人仲間からはネタに対し称賛の声が上がったものの、視聴者からは「出来レース」「セットが豪華で贔屓された結果」などという意見が連発。
『R-1』で圧倒的な力を見せつけて優勝した際も、その年から芸歴制限がかかったことにより「実力あるライバルがいなくなったから取れた」「ゆりやんに獲らせるための制限」などという批判が目立ちました。今後の海外進出の目標についても、「身の程知らず」など疑問視する声も多数存在しています。
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