松本人志「裁判終結」の後味の悪さ…“物的証拠なし”強調、“慰謝料なし”告発女性の立場は?

更新日:2024-11-15 17:03
投稿日:2024-11-15 17:00

《これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました》

 ダウンタウンの松本人志(61)が、自身の性加害を報じた「週刊文春」発行元の文藝春秋を、名誉棄損と記事の訂正を求めて訴えていた裁判は8日、松本側の訴え取り下げにより終結した。当初、長期化必至と言われていた裁判だが、11日に予定されていた2回目の弁論準備手続き直前に決着を迎えることに。

《どうか今後とも応援して下さいますよう、よろしくお願いいたします》 
 
 松本側が提訴取り下げを発表した際、こうコメントしていることから、早くも松本の芸能活動再開に話題が移っている。だが、突然の裁判終結がいくつかの不可解な点を残したことは否定できない。
 
「松本側のコメントで強調されているのが、性行為を強制したことを証明するような“物的証拠”がないとする点です。しかし、飲み会に参加していた女性は文春の記事で携帯を取り上げられたと書かれていたことから、そもそも物的証拠を残さないようにしていたのではという疑問が残ります。さらに、告発女性が裁判で証言すると意思表示をしていたことから、それが実現する前に慌てて訴えを取り下げられた感も否めません。そもそも、飲み会で性行為自体があったか否かについても触れられていません」(女性週刊誌記者)

■告発女性は「割り切れない思い」

 さらに、《松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。》というコメントもあやふやな印象を残している。

「“不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、”という箇所は、告発女性に直接向けられたものとは捉えにくい。もしそういう人がいればという仮定の話になっていて、被害を告発した女性たちが置き去りにされている感が拭えない。さらに裁判終結に際して、双方で金銭の授受がないとされています。松本側が慰謝料を支払っていたら性加害を認めることになる。そのため、それはしていない。それに文春側も同意している。では、あの記事の告発は何だったのか。一般の人からしたら、あやふやな点が少なくありません」(芸能ライター)

 告発女性のうちの1人は朝日新聞に「割り切れない思いはありますが」としながら、「一定の謝罪がなされたことは重要で、これでそれぞれが前に進めると感じています」とコメントしている。部外者から見ても後味がいいとはいえない結末となった。

  ◇  ◇  ◇

「アイドリング!!!」元リーダー告発で新たな疑惑か?●関連記事『【あわせて読む】《直の友人》が松本人志から性加害と「アイドリング!!!」元リーダー告発…新たな疑惑噴出でTV復帰さらに遠のく』に詳しい。

エンタメ 新着一覧


茨田りつ子の覚悟、ラスト3分の急展開!弟子入り志願者の名に一抹の不安
 警察から解放されたスズ子(趣里)は、三尺四方の中だけで自分の歌を表現するのは難しいと悩んでいた。  警察署で自身...
桧山珠美 2023-11-28 15:27 エンタメ
日中戦争の影響じわり、スズ子が「カカシみたいなワテ」になった
 スズ子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が東京で一緒に暮らし始めて1年、梅吉は何をするわけでもなく酒を飲むだけの毎日を過ごして...
桧山珠美 2023-11-27 15:10 エンタメ
羽生結弦を癒すのはプーさん…自由に恋愛もできないなんて気の毒過ぎる
 羽生結弦にはまったく驚かされてばかりです。  今年、8月4日に電撃婚を発表したときも、ビックリでしたが、そのわず...
地殻変動!下剋上球児、うちの弁護士…視聴率では見えないバズり作品は
 シリーズものを除いた主要民放プライム帯ドラマ全12作の全話平均視聴率が5.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯=以...
こじらぶ 2023-11-25 06:00 エンタメ
ゴンベエ(宇野祥平)の素性が明らかに…上方新喜劇ばりの人情劇がグー
 ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、スズ子(趣里)は梅吉(柳葉敏郎)と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。  ...
桧山珠美 2023-11-24 16:11 エンタメ
母ツヤ(水川あさみ)笑顔の最期、「ナレ死」に救われた
 大阪に戻ってきたスズ子(趣里)は病床のツヤ(水川あさみ)と再会する。ツヤの病状のことを受け止めきれないスズ子は、梅吉(...
桧山珠美 2023-11-23 16:05 エンタメ
六郎役・黒崎煌代の将来性、母ツヤとやり取りに泣けて泣けて笑える
 六郎(黒崎煌代)の出征の日がせまり、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。相変わらず体調が悪いツヤ(水川あさみ)は専門...
桧山珠美 2023-11-21 17:30 エンタメ
「下剋上球児」で“令和のキムタク”になりそうなイケメン俳優は?
 2019年のドラマ、「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)を覚えていますか?  菅田将暉が教師役...
「らんまん」のデジャヴ? ヤバ藤化するダンサーの中山、秋山逃げて~
 内緒の話があると松永(新納慎也)から呼び出されたスズ子(趣里)は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われ...
桧山珠美 2023-11-14 16:15 エンタメ
木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...