妊娠ってそんなに難しいもの?
【02_卵子凍結】
きっかけは、私の先輩(30代前半・結婚5年目)が不妊治療に悩んでいたからです。もう4年くらいは不妊治療クリニックに通っていました。先輩と年はあまり変わらないのに、妊娠ってそんなに難しいものなの? と、疑問に思いググってみました。すると、衝撃的な事実がたくさん出てきたのです。
まず、妊娠適齢期は18~25歳であること。そして年齢を重ねるごとに卵子の数は減っていくこと。それまではただ漠然と、「30歳くらいで結婚できたらいいな〜」と考えていましたが、すでに妊娠適齢期を過ぎてることを知って焦りました。子どもは絶対欲しい。なんなら3人くらい産みたい! と思ってたのに、このままだと産むことすら厳しくなるのでは?
とはいえ、すぐに結婚する予定はありません。
そもそも卵子凍結って何?
そんなとき、アメリカのフェイスブック本社が卵子凍結を福利厚生として導入したという内容の記事を見つけました。
「シリコンバレーのミレニアル世代は、卵子凍結をして将来のための出産計画を立てている」と書いてあり、直感的に「これだ!」と感じたのです。
「今はキャリアアップしながら自分の可能性を広げ、できることならプライベートも充実させたい。そして、いつかは結婚して子どもが欲しい」そんな私の想いを叶えることができるかもしれない。そう思ったのが、卵子凍結でした。
一体、卵子凍結ってどういうものなのでしょうか?
起源をさかのぼってみると、35年ほど前にがん患者のために生み出された技術でした。女性特有の子宮頸がんや乳がんは抗がん剤治療によって、妊娠できなくなる可能性がある。なので、治療前に卵子を体外へ取り出し、将来のために凍結保存しておこうというものでした。
将来に妊娠する可能性を残す
現在では、健康的な女性でも将来の妊娠の可能性を残す方法として活用されています。とはいえ、医師会などでは大きく2つの見解に分かれています。
生殖医学会は「本人の判断に委ねる」としている一方で、産科婦人科学会では「推奨しない」。もともと女性の生殖可能年齢は限られているので、早く産んだ方が良いという考えが作用しているからのようですが、今の時代、ほとんどの女性は社会へ出て働くというのが当たり前とされています。いくら“リミット”があるとはいえ、「20代前半で産みなさい」というのは時代錯誤のように聞こえてしまいます 。
ライフスタイル 新着一覧