中山美穂さんのあまりにも早い旅立ち…
【燃えよ!イケメンファイル~特別編】
中山美穂さんが急逝したニュースには驚きました。享年54。美人薄命とは言いますが、あまりにも早い旅立ちに言葉がありません。
死因は現在確認中で、いずれ明らかにされるのでしょうが、自宅の浴槽で倒れていたというのは、同じ1人暮らしの身としては他人事とは思えません。
TBSドラマ「毎度おさわがせします」でデビューしたミポリン。思春期の男子中学生が主人公のちょっとエッチでコミカルなドラマで、ミポリンの役柄は主人公の幼なじみで同級生の森のどか。
大きな瞳が印象的で、その美しい顔とは対照的にヤンチャな役で、自分のことを「オレ」と言うのが可愛く、当時、真似をして、一人称に「オレ」を使う女子もいたとかいなかったとか。
のどかの父親役が坂東英二で、母親役が夏木マリ。坂東英二からあんな可愛い子どもができるはずがない! と思いながら見ていた記憶があります。
相手役は木村一八
ちなみに、この時、主人公の大沢徹を演じていたのが、木村一八。あの伝説の漫才師・やすしきよしの横山やすしの長男です。性への興味津々な思春期男子をピュアに演じ、一躍人気者に。興奮すると前屈みになって耐えるなどの思春期あるある描写が笑えました。
体が反応すると♪ピロリロリンという効果音が鳴るなど、今なら不適切にもほどがあると苦情が殺到しそうなドラマです。C-C-Bが歌う主題歌「Romanticが止まらない」は大ヒット、今でもこの曲を耳にするとトキメキます。
その後、ミポリンは「夏・体験物語」に主演。主題歌「C」を歌い、アイドルの仲間入りをしました。
そういえば、第2シーズンでのどかのボーイフレンドを演じていたのが清水宏次朗でした。清水とミポリン、そして仲村トオルの3人が出演した映画「ビー・バップ・ハイスクール」も大ヒット。主題歌はもちろんミポリンが歌う「BE-BOP-HIGHSCHOOL」です。
「すてきな片想い」「眠れる森」など名作の数々
このままヤンキードラマのヒロインが定着するかと思いきや、「すてきな片想い」では恋愛に臆病なOL役で、同性にも愛される存在に。この時の共演相手、柳葉敏郎がずっと永遠のマドンナとしてミポリン推しだったのは以前、書きました。突然の訃報にギバちゃんもさぞや悲しんでいることでしょう。
ミポリンのドラマにはいつもキュンキュンさせられていて、好きな作品がたくさんあるのですが、なかでも、木村拓哉と共演した「眠れる森」も忘れられない名作です。
今でいう考察ドラマで、ミポリン演じる大庭実那子の運命やいかに、と最後の最後までドキドキさせられました。キムタクとミポリンが最も輝いていた頃といっていいかもしれない時期の作品でした。
映画「ママレード・ボーイ」で、吉沢亮の母親役を演じていたミポリンを見て、年月が経つのは早いものだとつくづく。あのミポリンにこんな大きな息子が…と思ったものです。
田原俊彦とは結婚秒読みまで…
これからはそんなふうに母親役を、そして、何十年後にはおばあちゃん役を演じるんだろうなあと。吉永小百合や八千草薫のように年を重ねてもなお美しい理想のおばあちゃんになってくれるかと思っていたのですが…本当に残念です。
プライベートでは、アイドル時代、田原俊彦と交際していました。2人がハワイでの密会旅行から帰ってくる際、空港に芸能リポーターが殺到。ミポリンはたまたま乗り合わせた石井ふく子や森光子ら大先輩たちがミポリンの周りを囲んで、取材陣からかばっていた映像を見た記憶があります。
結婚秒読みなどと言われていましたが、結局のところ、2人は破局してしまいました。
その後、主演映画「Love Letter」が縁で、作家・辻仁成と雑誌で対談。この時、辻が「やっと会えたね」と言ったのは有名な話です。さすが作家、なんとロマンティックな台詞でしょう。その後、めでたくゴールイン。2人はパリで結婚生活をスタートさせたのでした。
2004年には長男が誕生。残念ながら結婚生活は12年で破局を迎え、ミポリンは単身日本に帰ってきました。まさに人に歴史ありです。54年はたしかに早いですが、人の何倍も何十倍も生きた密度の濃い人生だったのではないでしょうか。
ひとり息子は現在、20歳。ミポリンの息子ならイケメンに間違いありません。いつか、母の後を継いで俳優になってくれないかなあと、密かに念じています。合掌。
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