“元科捜研の男”藤木直人は伸び悩み中? フジ「最後の鑑定人」のオマージュ満載にファン歓喜も低評価のワケ
“元科捜研の男”として人気となるか。フジテレビ系の連ドラ「最後の鑑定人」(水曜夜10時)の話である。主演は俳優の藤木直人(53=写真)、共演は白石麻衣(32)だ。
かつて科捜研のエースとして活躍し「最後の鑑定人」と呼ばれていた主人公・土門(藤木)。現在は自ら設立した民間の鑑定所で警察や弁護士などから依頼を受けて捜査に協力している。《科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていく本格サイエンス×ミステリー作品》(公式サイトから)だ。“最後の砦”と呼ばれる凄腕の鑑定人ながらも、驚くほど不愛想で奇人変人。それが土門という男である。
「気になるのは、その名字。科捜研で土門とくれば、ドラマ好きなら沢口靖子さん(60)主演の『科捜研の女』シリーズで内藤剛志さん(70)が演じた土門刑事を思い出してしまいますよね。しかも『最後の鑑定人』の第2話では榊(須田邦裕=46)なる人物も登場。フジテレビとテレビ朝日と局は違えど、『科捜研の女』のオマージュにファンは大喜びです」(エンタメ誌編集者)
「科捜研の女」シリーズで沢口が演じていた主人公の名前が「榊マリコ」。なかなか粋な仕掛けだ。
「ただ『最後の鑑定人』の評判は今のところあまり芳しくないんです。映画やドラマのレビューサービスFilmarksでの評価は5点満点で2.7(7月22日現在)。テレビの無料見逃し配信TVerのお気に入り登録数は50万超えと、夏ドラマの中ではベスト10ギリギリです。第2話まで進んでいるにもかかわらず登録数が伸び悩んでいるのが気になりますね」と話すのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。
ネット上を見ても《いくつかのドラマを混ぜ合わせたような内容で目新しさがない》《特に悪くもないけど、続けて見ようという気持ちにもならない》なんて辛口コメントが目につく。
「藤木さん演じる土門の不愛想で変人キャラは、連ドラ『ガリレオ』で福山雅治さんが演じた“湯川教授”とかぶってしまいます。藤木さんは芸達者な方ですから難なく演じてはいますが、科学者=変人という、主演のキャラに目新しさがないのは残念。ただ松雪泰子さん演じる、科警研の副部長・尾藤宏香はすこぶる魅力的。彼女がもっと前面に出てくるとドラマもグンと勢いがつきそうです」(ドラマ制作会社スタッフ)
一方、前出の山下真夏氏は「『最後の鑑定人』のおかげで、『科捜研の女』にはまだまだ熱烈なファンがいるということが浮き彫りに。先日WEB女性自身が『科捜研の女は2024年7月期に放送されたseason24で事実上の打ち切り』と報道。それを知らせるいくつかのネット記事には《スペシャルだけでも放送して》などとファンの熱い書き込みも多く見られます。テレ朝のリアクションもあるかもしれませんね」と話す。
前出のエンタメ誌編集者も「『科捜研の女』は放送時間を夜8時から9時に移し、作風や映像がクールになったため高齢の視聴者が離れた。その点を考えると、『最後の鑑定人』はユーモラスなシーンも多いので、現状の夜9時ではなく8時の放送なら、年配の視聴者は《マリコの代わり》として食いついたかもしれません。もしシリーズ化されるようなことがあれば次は夜8時台で!」
まさか沢口演じるマリコは「最後の鑑定人」には登場しないだろうが、別人物での出演なら可能性もゼロではない。いや、それよりファンが望むのはやっぱり《マリコ再び》か。
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