更年期あるあるの「めまいよ、止まれ」自宅で単身コーヒーカップ状態、耳鼻科医は“夜のある習性”を指摘した

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-01-08 13:41
投稿日:2024-12-25 06:00

枕をしていないことが原因に?

 大きな病院ではレントゲンや、脳波をはじめ、ありとあらゆる検査をした。最終的に耳鼻科の医師は「特に心配はない。更年期でもない」と言う。

 いいや、そんなことはない、なにか原因があるはずだと食い下がることのない、患者(私)。ここで何もなかったと終わらせてしまうのは、不安が募る。

「ひょっとして、枕をしないで寝ていませんか?」

 医師からの問いかけ、これは身に覚えがあった。立った状態と同じ姿勢をキープできるというマットレスを購入して以来、店員の案内通りに枕をしないで数年間。

「枕をしなかったことが、めまいの原因だったのか?」

 やや疑問を覚えながらすぐに枕を購入した。

 そして2回目のめまいは45歳の誕生日。仕事で久しぶりに会った男性と向かい合って打ち合わせをしている最中だった。初体験時と同じく突然、目の前が回り出した。今度は倒れるほどではなく、メリーゴーランド乗車中というところの回転具合。

 向かい合って座っている打ち合わせ相手に助けを求めようかとも思ったけれど、説明した瞬間に事態が大ごとになるという危惧を乗り越えられず、ぐるぐる回ったまま打ち合わせは終了。

 めまいも初回に比べると、ほんの3分程度。打ち合わせ後、オフィスを出た後に徒労感に襲われたことは覚えている。

運転中に起きたら…!

 2回ほどめまいを経験して思ったのは「これがもし車の運転中だったら…」ということ。神出鬼没だからコントロールもできないし、めまいが始まった瞬間に運転をやめて、路肩へ寄せる行為ができるかどうか、自信はない。あまりにも頻発するようなら、専門医に相談することも必要そうだ。

 驚いたのは周囲に聞き漁ってみると、母親も含めて、めまい患者が多かったこと。自分が経験すると周囲の状況が気になり出すのは、どんな症状も同じだ。原因は各々に違い、皆、病院に通ったり、時には薬も服用して過ごしているそう。

 最近は「あ、なんとなく…めまい?」程度の症状が一年に一度あるかないか。それよりも更年期真っ盛りを迎えて、のぼせ、倦怠感といったわかりやすい症状が脳内で優先されている。もう、起きませんように。

 次回(#12)へ続く。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【2023年人気記事】新宿立ちんぼ女性に異変…進む売春のフリーランス化
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2023年人気記事】ラブホテルに泊まりました。
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
駆け落ちにマッチングアプリ…いつの時代もロマンティックに憧れる
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
【2023年人気記事】新幹線で帰省、ヤバい親子に遭遇!お互い様の解釈
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
年が明けたところで 正直なんも変わらないけれど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
あけましておめでとう! 2024年はどんな年になるだろうね
 スサノオノミコトが造った日本初の宮、島根県須我神社。  なかなかゆっくり参ることはできないから、気持ちだけでも、...
姦、嫐、嬲…スキマ時間に読み方クイズはいかが? 漢字って奥深い。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
女同士の嫌味合戦に終止符を! 相手を黙らせる冴えた返し方
 女同士の嫌味の言い合いは、いつだって熾烈。 相手が職場の上司や同僚だと、言い返すことができずストレスになってしまう場合...
また!snsのアイコンコロコロ変えるの何で?4つの心理&注意したいこと
 あなたはsnsのアイコンをどのくらいの頻度で変えますか? snsを始めてから一度も変えたことがない人もいれば、月に一度...
義母「唐揚げは?」嫁「そうですね」義母「明日は鍋」献立確認もやもや!
 義母から送られてきたLINEでもやもやした経験はありませんか? 嫁いびりをするような義母であれば、不快なLINEに何度...
信頼の証じゃない 身内に“八つ当たりする”人の心理と対処方
 今回はお悩み相談回です。職場に好きな人がいる男性の方なのですが、よく想い人の女性から八つ当たりされるのだとか。 「信...
派手な集団に遭遇 ざわついた飲み屋で包まれる昭和の空気
 とある飲み屋で派手な集団に遭遇。チンドン屋さんのお出ましだ。  年末にしんみりしても仕方がないから、ここは景気よ...
ぎゃああ! 暖かいところで越冬するカメムシ(涙)、安全な捕まえ方は?
 家の中に出る虫で、ゴキブリを怖がる人はたくさんいますよね。でも、実はゴキブリと同じくらい不快度が高い虫がいます。  ...
口づけしたくなっちゃう♡ 真っ白な“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
なぜお正月の飾りに竹?めでてぇ年賀の最強アイテムはSDGs的にも超優秀
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも、まもなくお正月がやってきます。  今年の暮れも嵐が過ぎ去った後のように荒れ放題に...
知人「やさしいたい焼き屋のおじさん」私「あれ母親」地雷踏んだLINE
 人にはそれぞれ絶対に踏んではいけない「地雷」があります。でも、それが何かはわからないケースがほとんど。今回は、LINE...