更年期あるあるの「めまいよ、止まれ」自宅で単身コーヒーカップ状態、耳鼻科医は“夜のある習性”を指摘した

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-01-08 13:41
投稿日:2024-12-25 06:00
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第11話は「めまいよ、止まれ」。

救急車も考えた、めまい初体験

 更年期の症状の代表例のように挙がってくるのが、めまい。これを読んでいる人にも経験している人が多いと思う。

 そもそも、めまいはなぜ起こるのかと調べてみたものの、原因があまりにも広範囲すぎた。まるで『相対性理論』をイチから調べろと言われているようなもので、凡人に理解できる範疇ではなかった。ということは、めまいはさまざまな病気の可能性がある。

 それでも何かわかるものはないかと、インターネットや家庭の医学辞書を読み漁っていくと、低気圧、ストレス、脳梗塞、メニエール病、動脈硬化と読めば読むほど身震いのするワードが並ぶ。

 しかも何カ所かは自分と当てはまる節がある。ちなみに更年期によって発生するめまいの症状は『血管運動神経症状』と総称されて、原因は自律神経のゆらぎによるもの。めまいだけではなく、吐き気、ホットフラッシュも伴うらしい。こりゃ、自分に当たってる~~。

 私も人生で2回だけ、大きなめまいに襲われたことがある。

 1回目は42歳。自宅で風呂も入って晩酌も終えて、さあ寝ようと立ち上がった瞬間に目の前が回り出した。本当に突然のことだった。

「あ…あれ? 私、どうした?」

【こちらもどうぞ】待ったなしの更年期、すこぶるつらい「おばさんの生理」どう乗り越える?

自宅でひとりコーヒーカップ状態に

 当時、自宅には私ひとり(今もひとり)。助けを求めることもできず、倒れ込んだ。天井を見ながら、自分がコーヒーカップに乗っているかのように、ぐるぐると目が回っていたことを思い出す。

 次第にその光景に酔ったのか気分が悪くなり、目をつぶった。おそらく20分近く、床に倒れていた。救急車を呼ぶことも考えたが、最終的に立ち上がり、歯を磨いて寝た。割と大変なことが起きたのに、歯磨きを忘れないのは我ながら人間らしいとしみじみ。

 翌朝、近所のかかりつけ医(内科、外科など)に相談へ行く。体のどこかに違和感があれば、不祥へ転じないうちに即、医者で相談をするようにしている。

 医者、薬嫌いなんぞナンセンス。頼れるものは藁でもすがる。

 結局、かかりつけ医は専門医に診てもらったほうがいいと、大きな病院へ紹介状を書いてくれた。自宅でクラッと倒れただけのはずが、なんだか大ごとになってきたな、おい…。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「新井モーニング」からのストリップ劇場へ 2023.2.28(火)
 書店員でエッセイストで踊り子。コクハクで連載中の新井見枝香さんが出演するストリップを観に行ってきました。ストリップ初心...
自分を追い詰めないで アラフォー女性管理職5つの悩み&解決法
「課長に昇進したのはいいけど、意外とツラい〜!」そんなアラフォー女性、増えています! 豊富な経験から職場で責任あるポジシ...
日光浴&岩盤浴♡ くるんとしたポーズで“たまたま”をチラリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
見栄っ張りな女の「隠れ心理と付き合い方」を知って楽になる
 あなたの周りに、見栄っ張りな女はいませんか。友達だと思っていても、会うたびに見栄を張られると、疲れてしまいますよね。こ...
職場にウジャウジャいる!?「老害社員」特徴5つと付き合い方
 さまざまな年齢の人が働いている職場では、かなり年の離れた定年間近の上司や先輩とも付き合わなくてはなりません。人生の先輩...
何でもない日、いつか良い思い出になる時間 2023.2.27(月)
 行きかう電車を眺める2人。  なにか会話をするでもなく、ただ同じ方向を向いている。  記念日やイベントごと...
ママ友が10人目のご懐妊!? ヤバいカミングアウトLINE3選
 人は見かけによらないといいますよね。実際に普段抱いている印象とはまったく違う「意外な一面」を持っている人がいたりいなか...
朝に弱いけどショートスリーパーに憧れる 2023.2.26(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
いい大人世代の親孝行とは? 後悔しないために見直す8項目
 久しぶりに親に会ったら、急に老けたように感じてびっくり!「親孝行しなければ……!」と急に焦ってしまうけど、いざとなると...
“削るお絵描き”スクラッチアートで癒される 2022.2.25(土)
 100円均一の「DAISO(ダイソー)」で、スクラッチアートを販売しているのを知っていますか?  数年前から見かけ...
この世は大冒険でも脱迷子!方向音痴あるあるから学ぶ克服法
 地図通りに歩いていたはずが目的地の真逆へ向かっていたり、犬の散歩で迷子になったり……。はじめての場所へ行くのに人の倍以...
2023-02-24 06:00 ライフスタイル
年齢そのものは関係ない? 大人なら考えたい「老害」の意味
「老害」というワード、最近本当によく目にします。字面から、ものすごい嫌な感じがしますよね。だけどぶっちゃけ、そう言われて...
ゆっくりと歩くには良い日、一期一会の風景 2023.2.24(金)
 たまには目的地も決めずにぶらぶらと出かけてみる。すると、思いがけない風景に出合う。  だけど、今度もう一度来よう...
実証!「紀ノ国屋のポーチ」気になる収納力 2023.2.23(木)
「紀ノ国屋 スイーツポーチ」のポーチだけ(単体購入可)が2月15日に発売され、好評を博しています。お店を訪れると一色のみ...
おんにゃの子の匂いはどこだ?パトロール中“たまたま”を激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
店頭に並ぶ「サービス花束」は分けて飾るのが正解!運気もUP
「またかよー!」と、なんでもかんでも値上げばかりで嘆き(怒り?)たくもなりますよね。今までが安すぎたのか、これ(から)が...