《フジが反転攻勢》《どうする文春!》中居正広問題の文春記事訂正に大はしゃぎの違和感…“直取材”対象はどこにいる

更新日:2025-01-31 17:03
投稿日:2025-01-31 17:00

《フジが反転攻勢》《どうする文春!》――。芸能界引退を表明した元タレントの中居正広(52)と女性のトラブルについて報じてきた「週刊文春」(文芸春秋社)が記事の一部を訂正した問題で、ネットなどで《中居くんは悪くなかった》《文春は会見しろ》などと大騒ぎになっている。

「週刊文春」は28日までに、トラブルが起きた会食について女性を誘ったのはフジテレビの編成幹部としていた部分について、その後の取材で、女性を誘ったのは中居本人であり、女性は幹部がその前に設定した会の「延長」と認識していた――などと訂正して謝罪した。

 この一報が報じられると、これまで沈黙を貫いてきたタレントや元国会議員らが大はしゃぎ。「世紀の大誤報」「シレっと訂正で許されるのか」「CM差し替えに伴う違約金は文春だな」といった声が飛び交う事態となった。

 今回の問題は女性の心身を酷く傷つけるほどのトラブルを中居が起こしたということだ。

 そして、その重大な問題を認識、把握しながら、社内のコンプライアンス担当者にも知らせず、1年半もの間、中居をレギュラー番組で起用し続けたフジ経営陣の判断の異様さ、人権意識の希薄さだろう。

 この問題を通じて企業としてのガバナンス体制、コンプライアンス意識の欠如が透けて見えたからこそ、港浩一社長(72)の会見後にCM差し替えが相次いだわけで、文春報道云々とは次元が異なる話ではないのか。

 フジの夕方のニュース番組「Live News イット!」は29日、文春の謝罪、訂正記事を報道。訂正発表が約1か月後になったのかを疑問視した上で、文春編集長宛に「事案の根幹に関わる部分になぜ間違いがあったのか」「記事の訂正を発表するまで約1か月かかった理由や経緯」を問う質問を送ったという。

 疑念があればすぐに取材し、報道する。報道機関でもあるフジの姿勢は当然と言えるのだが、一体何が事実なのかは、当事者となったフジの記者らが港社長や編成幹部に直接取材すれば分かる話ではないのか。何といっても取材対象は「身内」だ。外部の週刊誌記者などが伝聞やまた聞きで記事化するよりも、より具体的で正確な中身が分かるはず。視聴者もそれを求めていると言っていい。

 フジの現場関係者は、即座に文春に質問を送る問題意識を経営陣や幹部社員にもぶつけてほしい。

  ◇  ◇  ◇

 中居正広の女性トラブル問題で大ピンチのフジテレビ。関連記事【もっと読む】で《文春訂正で中居正広ファン分裂! 「本人は無罪」vs「悪質性が強まった」で大激論》【さらに読む】で《「SMAP再結成を潰された!」中居ファン陰謀論の驚愕 「メリーとジュリーの目的は…」の投稿に群がる》…を取り上げている。

エンタメ 新着一覧


羽生結弦を癒すのはプーさん…自由に恋愛もできないなんて気の毒過ぎる
 羽生結弦にはまったく驚かされてばかりです。  今年、8月4日に電撃婚を発表したときも、ビックリでしたが、そのわず...
地殻変動!下剋上球児、うちの弁護士…視聴率では見えないバズり作品は
 シリーズものを除いた主要民放プライム帯ドラマ全12作の全話平均視聴率が5.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯=以...
こじらぶ 2023-11-25 06:00 エンタメ
ゴンベエ(宇野祥平)の素性が明らかに…上方新喜劇ばりの人情劇がグー
 ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、スズ子(趣里)は梅吉(柳葉敏郎)と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。  ...
桧山珠美 2023-11-24 16:11 エンタメ
母ツヤ(水川あさみ)笑顔の最期、「ナレ死」に救われた
 大阪に戻ってきたスズ子(趣里)は病床のツヤ(水川あさみ)と再会する。ツヤの病状のことを受け止めきれないスズ子は、梅吉(...
桧山珠美 2023-11-23 16:05 エンタメ
六郎役・黒崎煌代の将来性、母ツヤとやり取りに泣けて泣けて笑える
 六郎(黒崎煌代)の出征の日がせまり、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。相変わらず体調が悪いツヤ(水川あさみ)は専門...
桧山珠美 2023-11-21 17:30 エンタメ
「下剋上球児」で“令和のキムタク”になりそうなイケメン俳優は?
 2019年のドラマ、「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)を覚えていますか?  菅田将暉が教師役...
「らんまん」のデジャヴ? ヤバ藤化するダンサーの中山、秋山逃げて~
 内緒の話があると松永(新納慎也)から呼び出されたスズ子(趣里)は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われ...
桧山珠美 2023-11-14 16:15 エンタメ
木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...
大和玲子(蒼井優)の戒名に「礼」と「優」、位牌の細部にまで抜かりなし
 スズ子(趣里)たちは、大和礼子(蒼井優)が出産後に病院で亡くなったと知らされる。スズ子はお別れの会で、大和が梅丸少女歌...
桧山珠美 2023-11-03 14:30 エンタメ
スズ子のナレ出世、股野のナレ求婚…感動のシーンを描いて欲しかった!
 昭和12年、スズ子(趣里)が香川から戻ってきて3年。梅丸少女歌劇団は、秋山(伊原六花)のタップダンスとスズ子の歌を二本...
桧山珠美 2023-11-01 15:37 エンタメ