「結婚するわけがない。観察対象としては面白い」美意識ゼロな恋人に冷めた目を向ける50歳男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-02-22 06:00
投稿日:2025-02-22 06:00

体目当てではないけど

 洋子さんとの関係について、きちんとした恋人関係なのかと尋ねてみると「まぁ、そういうことになるんでしょうね」と歯切れの悪いトモキさん。

「あの〜、ほんと申し訳ないですけど。洋子は外見に無頓着すぎて…。美意識が致命的に低いんですよね。

 だから一緒にいると恥ずかしいときもあります。それなりの場には連れて行きにくいですし、ちゃんとしたレストランにも誘いたくない。

 だから会うとホテルへ直行がいつものパターン。体だけは重ねちゃってます。

 別に体目当てで付き合っているわけじゃないですけど、それしかすることがなくて。まあでも、生理現象を定期的に収められるから、ありがたいです」

とにかく勘違いがひどい

 トモキさんは今すぐに洋子さんと別れる気もないけれども、ずっと付き合い続けるつもりもないとのこと。今は深く考えずに、月に2回程度会う関係が続いているそうです。

「とにかく自意識過剰というか、勘違いタイプというか。

 シングルマザーで苦労してきた自分は誰よりも優れている、と思い込んでいる女性だから、一緒にいて疲れるのは確かです。

 それに“付き合ってあげている”感も最近強くて…。何様なのかなと腹立たしいときもあります」

自意識が暴走している

 苦々しい表情でトモキさんは続けます。

「だったらもうちょっと身なりも整えてくれればいいのに、洋服はペラッペラで安っぽいし、肌も汚い。髪もいつもボサボサなんですよ。

 無頓着と、ナチュラルって違いますよね。それをはき違えていて、偉そうにしているから、観察対象としては面白いですけど…。

 妻にしたいとは全く思えないですよ。

 顔を見るのが月に2回程度だから、なんとか我慢できていますけどね〜。俺が他にいいなと思える女性が現れたら、そっちに行くかもしれないです。

 この年齢になってまで、女性とゴタゴタ揉めるとかドロ沼破局とかしたくないんで、俺からは洋子に何も言わないですけどね。内心では、そんな感じで冷めた目で見ているってとこですかね。だから結婚とか絶対にないです。

 っていうか、そもそもそういう気持ちで付き合っていないのに、洋子の自意識がまた暴走しているんだな〜って呆れています」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


倦怠期なの?モラハラに豹変した結婚前提の彼氏に戸惑う女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-07-03 06:13 ラブ
彼女のために言っているのに…恋人に厳しく接する男性の本心
「冷酷と激情のあいだvol.45〜女性編〜」では、突如としてモラハラをし始めた恋人に戸惑いを隠せない女性・Jさんの本音を...
並木まき 2021-07-03 06:16 ラブ
年上男性の6つの脈ありサイン♡ 恋愛心理&アプローチ方法
 年上の男性って、男としての色気や余裕、落ち着きがあってとても魅力的ですよね。でも、「経験豊富だから相手にされないかも」...
恋バナ調査隊 2021-07-02 06:00 ラブ
本当にいい男の3つの特徴♡出会い方&選ばれる女性の条件は?
 たとえ結婚できたとしても、相手がどんな男性かによって、女性の幸せは大きく影響されます。だからこそ、事前に「本当にいい男...
恋バナ調査隊 2021-07-01 06:00 ラブ
“彼が会いに来る女性”と“彼が会いに来ない女性”の違いとは?
「彼がなかなか会ってくれない……」。これがコロナ禍での女性の大きな悩みとなっています。コロナ禍前は週1で会っていたのに、...
内藤みか 2021-07-01 06:00 ラブ
男性からスキンシップする4つの理由&パーツ別の男性心理♡
 男性のスキンシップには、「脈あり」と「脈なし」の両方の気持ちが隠れています。気になる男性からスキンシップされて、「これ...
恋バナ調査隊 2021-06-30 06:00 ラブ
元カレと復縁したい! 本気でヨリを戻すための最善策って?
 彼氏に振られると、つらくてつらくてたまらないですよね。何をするにも別れた彼氏のことを思い出して、何も手につかない。 そ...
若林杏樹 2021-06-30 06:00 ラブ
婚活疲れのオトナ女子に告ぐ!「第3の縁」気が付いていますか
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介する「コクハク」発のBOOKレビュー。今回は婚活疲れでヘト...
内埜さくら 2021-06-29 06:00 ラブ
恋愛で傷つくのが怖い…そう感じる5つの原因&脱出方法は?
 恋愛がしたくても「傷つくのが怖い」という理由で、恋愛から遠ざかっている人が少なくありません。でも、「このままだと、いつ...
恋バナ調査隊 2021-06-28 06:00 ラブ
人生なんとなく不安症候群!?漠然とした不安を払拭するには
 劇的な不幸が襲ってきたわけではないけれど、ずーっと漠然とした不安が目の前にずっとある。そんな「人生なんとなく不安症候群...
七味さや 2021-06-28 06:00 ラブ
“オカン化”してない?彼から恋愛対象外にされる理由&対処法
 恋愛中の女性がやってしまいがちなのが、彼氏にあれこれ世話を焼いて「オカン化」してしまうこと。一見、オカンのように慕って...
恋バナ調査隊 2021-06-27 06:00 ラブ
どうして?自宅に招いた途端に音信不通になった彼に悩む女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-06-26 06:46 ラブ
別れ話をしなくちゃダメ?男性が突然連絡を絶った意外な理由
「冷酷と激情のあいだvol.44〜女性編〜」では、自宅に招いた途端に音信不通になった恋人に対して戸惑う女性・Hさんの叫び...
並木まき 2021-06-26 06:28 ラブ
純粋さが胸を打つ♡ バカップルの天然すぎる爆笑LINE5選!
 他人のカップルのLINEを覗く機会って、少ないですよね。今回は、そんなLINEの内容を偶然知ってしまった友人が思わずシ...
別れ話を切り出された…対応を誤ると“悪夢”は突然やってくる
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。彼との関係がしっくりといかない……倦怠期? 嫌われた? と薄々気づいていなが...
山崎世美子 2021-06-26 06:14 ラブ
男性のヒゲから読み解く深層心理&性格♡ 彼はどのタイプ?
 あなたは、男性のヒゲが好きですか?「ヒゲは不潔なイメージがあるから苦手」という人や「ヒゲの生えている男性のほうがワイル...
恋バナ調査隊 2021-06-25 06:00 ラブ