「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去
フジテレビの朝の新番組「サン!シャイン」3月31日放送の初日では、フジ第三者委員会の報告とそれを受けた同局の会見という、“身内の恥部”について報じる衝撃的な幕開けとなった。性暴力被害が業務の延長線上にあったとした第三者委員会の見解とともに、長年フジテレビでは「性別・年齢・容姿などに着目し、呼ばれる会合」があったことも明らかになった。
同局の渡辺和洋アナ(48)がパネルを読み上げ、MCの谷原章介(52)に「具体的にどういう会合ですか?」と質問されると、渡辺アナは「かなり時代錯誤な基準によって会合に呼ぶ機会があった」と答え、谷原の「完全な接待要員として呼んでいた会もあった?」の問いには、「時代に照らし合わせれば、ハラスメントに該当するということなんです」と説明した。
これにはネット上で、《どの口が……》という厳しいコメントが飛び交った。
渡辺和洋アナといえば、ジュノンボーイ出身のイケメンアナだが、2008年に不倫スキャンダルが発覚。お相手は、局主催のイベントでコンパニオンを務めていた女性で、渡辺アナ自身が審査員を務めるフジテレビ主催のオーディションに参加させ、女性の往復航空券のチケット代金は同局の経費で支払われたという疑惑も報じられた。
「オレは上げチン、有名になって夢をかなえた人もいる」「カズ教に入れば空も飛べるよ」という“ゲスメール”を彼女に送っていたことも話題となり、07年に結婚したばかりの新婚、好青年アナの“ウラの顔”に驚きの声が上がった。
不倫した人をテレビで見ると自分の傷口をえぐられ、不快に感じる
今ではスキャンダルもネタにするほど、局内ではみそぎも済んだようだが……。渡辺アナの不倫には、フジテレビ社員と取引先という圧倒的な力の差、交際すれば仕事が増えるかもしれないと期待させるかのような文面に、立場の乱用がうかがえる。女性の交通費が経費で支払われた疑惑を含め、今回の性暴力事件と構造は酷似している。
当時、渡辺アナは番組中で謝罪したものの、内容については言及せず、番組から外れただけで「おとがめナシ」だった。今回の第三者委員会の調査対象が2016年以降だったから、報告書で触れられることはなかったが、もし対象に入っていたら、俎上にあがっていた可能性は高いだろう。家族問題評論家の池内ひろ美氏がこう言う。
「謹慎が済んだら何事もなかったかのように戻ることに違和感を覚えます。不倫は『一番身近な人に嘘をつき続ける人』なことが罪深く、信用ならないのです。しかも渡辺アナは言葉が命の職業にもかかわらず、会見もせず、具体的な謝罪もしていない。夫に浮気された女性も少なくなく、不倫した人をテレビで見ると自分の傷口をえぐられ、不快に感じます。そういう視聴者に対する配慮がないのは、フジテレビが男社会だからでしょう。禊が済んだからと朝のワイドショーに渡辺アナを起用するフジテレビの配慮のなさこそ、今回の性暴力に通ずる悪しき体質を表しています」
事件当時フジテレビの専務だった、大多亮・関西テレビ社長(66)は4日に辞任を発表。女子アナをコンパニオンのように呼び出し、下ネタばかりの下品な会に同席させていたメンバーの1人だったことが明らかになったにもかかわらず「自分たちはこれでいいと、良かれと思ってやっていたことが、彼女にとっては全然違っていたっていう指摘は、本当に情けないというか、そういう発想になかったっていうことが、僕は一番大きな反省点だと思っています」と弁明。被害者に「良かれと思って」いることがフジテレビの闇の深さともいえる。
フジの悪しき体質を指摘するなら、渡辺アナ自身の自己検証も必要だ。
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