更新日:2025-04-19 14:52
投稿日:2025-04-19 06:00
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
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45歳、離婚を決意
美幸さん(仮名)は45歳になってすぐ、3歳年上の夫・タクヤさん(仮名)に離婚を切り出しました。離婚協議は難航し、すでに美幸さんが最初に離婚の意思を伝えてから4カ月が経過しています。
「私、離婚をするって10年以上前から決めていたんです!」
語気を強めてこう話し始めた美幸さんが、離婚を意識したのは10年ほど前。理由は夫の浮気や隠れた借金でした。まだ子どもが小さかったこともあり一度は離婚を断念したものの、ずっとその思いはくすぶり続けていました。
子どものために
「『子どもが大きくなったら絶対に離婚をする!』その決意があったから、どんなに夫が嫌でも『あと数年の我慢』と、頑張ることができました。
今、子どもは8歳と6歳。下の子が小学校に入ったからそろそろいいかなって。夫が浮気したときにつくっていた数百万円の借金も返済は終わってるので、今の生活的に不満はないんですけどね。
まぁ今さら何をしたって夫に対する愛情も戻りませんし、生理的嫌悪感だけが増すばかりですから。もう、いい加減夫から自由になりたいですね! 何がなんでも離婚を成立させるつもりです」
しかし、夫のタクヤさんは「絶対に離婚しない」の一点張りで、協議がまったく進んでいません。
どうして動いてくれないの?
「お金の件もですけど、とにかく離婚の話し合いの場についてくれません。私からは離婚の希望条件を文書にして渡しましたし、夫の両親にも離婚したい旨は伝えました。それなのに夫がどうにも動かないんですよ。
夫婦関係はとっくの昔に壊れているので、今さら『二人でやり直しましょう』なんて選択肢は、どう考えてもないはずなんですけどね」
美幸さんは、自分を裏切った浮気夫を一生許すつもりはないと話し、これまで離婚をせずに耐えてきたのは“すべて子どものためだった”と振り返ります。
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