大阪万博にいざ! 情報がない、時間が足りない、日本館がひどい…それでも大満足だったわけ【現地レポート】

小政りょう ライター
更新日:2025-04-23 06:00
投稿日:2025-04-23 06:00

情報がない!「初めての土曜」の落とし穴

 おりしも19日(土曜)は万博開催後初めての土曜。晴天ということで、人出も初日並みだったのではないでしょうか。SNSやDiscordコミュニティに書かれている口コミや体験談が信用できないくらいの混雑状況でした。

 マイボトルを持って行けば無料で水を注いでくれる無料給水スポットはお昼頃に大行列。待ち時間なく、気軽に楽しめるという噂の各国の共同展示ブースがある「コモンズ館」も、お昼過ぎには入るのにかなりの人が並んでいる状況でした。昼頃は並んでいないパビリオンを探すのも難しいほど。

 結局、予約外で入れたのは、入場直後に行ったパソナ館と、サウジアラビア館くらいでした。その後、両館も行列に…。

 また、1時間以上並んでもいいからという気分でお昼過ぎにミャクミャクハウスに行ったところ、並んだとしても会える時間が当日予約したパナソニック館の予約時間と被り、泣く泣く断念。そもそもミャクミャクハウスの詳細はピンバッチをもらえるくらいしか情報がなく、現地に行ってはじめて一緒に会えるのだと知りました。

 情報がもっとあれば、開演直後に西ゲートから走って会いに行くつもりでした。開幕後の初の土曜ということでどんなに情報収集しても無意味な予想外のことだらけでした。

行列、行列、行列…日本館にガッカリ

 なかでもいちばんの予想外だったのは、日本館です。他の企業パビリオンや外国パビリオンは、予約していれば比較的すぐに入れ、公式に公開されている所要時間通りに終わっていたのですが、日本館は入場してから行列、館内に入るのに行列、次の展示ブースに行くにも行列…とことあるごとに並ばされ、メインの火星の石にたどり着いた時には、すでに入場から40分を超えていました。

 くら寿司の予約があるので、火星の石を見て退出したのですが、私以外にもパラパラと退出する人が見られました。残って最後まで見た家族によると、その後2~3エリアあったそうです。

 他の外国パビリオンなら「お国柄だなー」と許せたのですが、くしくも日本館がこれほどまでひどいとは…。非常にガッカリしました。「日本人は文句言わずおとなしく並ぶ」これもある意味お国柄なのかもしれません。

念願のくら寿司へ。どれもちゃんと美味しかった

 日本館から退出し、体力のある私は時間に間に合うように早足で、体力のない家族はEVバスでくら寿司に移動し、食事にありつきました。時間的におたのしみの各国メニューはすべて売り切れているのではないか不安はありましたが、数品売り切れている位で満足に食べることが出来ました。

 おいしかったのはケニアのコーヒープリン、イエメンのバナナブレッドプリン、シンガポールのチリクラブです。正直、なんちゃって海外料理ではないかと疑っていたのですが、辛いものは辛くクセの強いものはクセが強く本格的で、他も全部美味しかったです。

 半年前からの予約祭りのおかげで行きたいところには全て行けたので大満足でした。しかし、ほぼ行きたいところしか行けなかったのが残念です。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...
#1 10代で絶頂期の30歳元アイドル、まだ終わらないと信じる女の日常
 JR立川駅から徒歩で20分ほど。立飛のららぽーとからも、モノレールの駅からも、微妙に遠い住宅街の狭小住宅が麻美の現在地...
#2 専業主婦がライブ配信にハマるわけ「誰かが私の才能を見出して…」
【#1のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎日を送...
#3 立川の夫と恵比寿の彼、女の幸せはどちらに?元アイドルが選んだ道は
【#1、#2のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎...
40女開運が気になるお年頃!金運UP「雑誌付録の財布」どう活用する?
 今回ご紹介する雑誌付録は、人気キャラ「マムアン」のインテリアBOXとフォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さん監修の...
何が起こった? 街にあふれる人に少し違和感を抱いて
 いつも、穏やかな参道にただようちょっと物々しい雰囲気。  何があったかは分からないけど、思わずカメラを構えた。 ...
親ガチャにハズレた! 5つの苦い思い出とそこから一歩を踏み出す方法
 生まれる時、私たちは親を選べません。どんな親のもとに生まれるかは、ガチャガチャのごとく運次第。  大人になるにつれ「...
寂しがる親との距離感、よい解決策は?大人になるほど複雑に
 みなさんは、親との距離感って考えながら付き合っていますか? ベタベタしすぎず、ドライすぎず、お互いを尊重し合えるのが理...
キッチンに馴染む 無印良品の「真っ白な消火器」買いました
 突然冷え込んで、一気に冬っぽくなってきました。この時期になると我が家の近所では見回りの小さな消防車が「カンカン」と音を...
ニャルソック発動中!カメラバックに夢中な“たまたま”の後姿
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...