それでもやっぱり「女性も働いた方がいい」と思う理由
とはいえ、私個人の考えとして――
「女性も、自分で収入を得る力は持っておいたほうがいい」と思っています。
なぜなら、経済的な自立こそが、自分を守る最大の武器になるからです。
今の日本は、円安と物価高のダブルパンチ。スーパーでいつもの買い物をしただけでも、去年より明らかに支出が増えていることを実感します。これから子どもにかかる教育費のことを考えると、正直、戦々恐々とする毎日です。
それに、パートナーシップも夫婦関係も、「何十年も続くのが当たり前」という時代ではありません。専業主婦であっても、パート主婦であっても、自分名義のお金を持っているかどうかで、その後の人生の選択肢は大きく変わるのです。
「一生この人と一緒にいる」と信じて結婚しても、人生のフェーズが変われば、価値観だって変わるもの。
だからこそ、たとえ今はパートナーに守られていたとしても「自分で自分を守る力」は、持っていて損はないと心から思います。
仕事を通して見えた“社会と繋がる価値”
私自身、40歳を過ぎてフルタイムの営業職に転職しました。同時に、副業でライター業やSNS発信も続けています。
そんな働き方を通じて実感しているのは、「社会と関わることで、考え方も許容範囲も、どんどんアップデートされていく」ということ。
会社では、年齢も性格もバラバラな人たちとチームを組み、時には癖の強いクライアントとも向き合わなければなりません。もちろん、自分の思い通りにならないことなんて日常茶飯事です。
そのような経験を通じて学んだのは「他人はコントロールできない」ということ。家庭でも、夫婦でも、仕事でも無理に相手を変えようとするのではなく、自分のスタンスを柔軟に変えていくほうが、ずっとラク。
そう気づけたのは、社会の中でもまれた経験があったからこそだと思っています。
みんな、自分の選択が不安なのかも
ワーママ vs 専業主婦の論争に限らず、SNSで起きる炎上を見ていると、 あれってきっと、みんな心のどこかで「自分はこれでいいのかな」と不安を抱えているからなんだろうなと思うんです。
本当はただ、「あなたは間違ってないよ」って誰かに肯定してもらいたいだけなのかもしれません。でも、誰と比べても正解なんてないし、誰かの“正しさ”に振り回される必要もないですよね。
だからこそ、私は自分で稼ぐ力と自分で選ぶ力を持っていたいと思っています。どんな未来でも、自分の人生に責任を持てるように。
ライフスタイル 新着一覧
