今回は水虫の原因や繁殖しやすい環境と水虫にかかりやすい人の特徴ってどんなもの? 自分や家族が水虫になったとき、症状が悪化したり感染を広げたりしないための対策も紹介するので、「恥ずかしくて誰にも相談できない」という時の参考にしてください。
1.そろそろ水虫の季節…備えは万全?
今回は、チグサさん(32歳/仮名)からのご相談です。
「私、今まで誤解していたんです…。水虫ってオジサンだけがかかる病気だと思っていたんですが、そんなこともないんですね」
「そうね。確かに昔は革靴を履く男性がかかることが多かったけれど、最近は女性もパンプスを履くことも増えているし、ブーツが原因で冬に水虫になる人も少なくはないわ。…ところで、急にどうしてそんなことを?」
「…えりのさんだからお話するんですけど、実は去年の夏に水虫にかかったんです。恥ずかしくて周りの人には相談できなくて…」
「そうだったの…」
恥ずかしそうに俯きながらも、チグサさんは話を続けます。
「…でも、去年も対処に悩んでいる間に治っていましたし、今年も仮にかかってもそんな感じの対処でいいのかなって思っているんです。水虫ってよく聞く病気ですし、きっと放置してもそんなに深刻なことにはならないですよね?」
どうやら、チグサさんは水虫にかかってもまた放置するつもりのようです。
これは放っておけません!
2. 水虫の原因や繁殖しやすい環境は?
まずは、水虫にかかる原因や、水虫の原因菌が繁殖しやすい環境とは?そのうえで、水虫にかかりやすい人の特徴に該当する人は気を付けてください。
2-1.水虫の原因
水虫の原因は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」です。この白癬菌が皮膚の角質層に寄生することで水虫になります。
白癬菌は水虫にかかっている部位に直接触れるだけではなく、水虫にかかった人の皮膚から剥がれ落ちた角質にも生息しています。その角質を素足で踏んだり触ったりするだけで感染する恐れがあるのです。
ただし、白癬菌に感染してもすぐに水虫が発症するわけではありません。白癬菌が傷ついた角質から体内に入り込み、繁殖しやすい環境に到達すると水虫が発症します。
2-2.繁殖しやすい環境
白癬菌は、高温多湿の環境で繁殖しやすい菌です。とくに、温度15度以上かつ湿度70%以上になると繁殖が進むといわれています。そのため、プールや温泉などで水虫にかかった人の角質に触れると感染することがあります。
2-3.こんな人は要注意!
水虫にかかりやすい人は、このような特徴を持つ人が多いといわれています。
・汗っかきで足を清潔に保ちにくい
・毎日、長時間靴を履き、蒸れやすい
・足の指と指の間に隙間がなく、湿りやすい
・連日、同じ靴を履き、靴のケアを十分にしていない
・病気の影響で免疫力が下がっている
上記に当てはまる人は、白癬菌に感染したときに水虫を発症するリスクが高いと考えられます。入浴時にしっかり足やからだを洗って清潔に保ちましょう。
靴を脱げるときには脱いで風通しをよくしたり、プールや温泉に行った後は足をしっかり乾かしたりすることも重要です。
ビューティー 新着一覧