急ごしらえの「仲直り企画」は痛々しい
ただ、ウエストランドやバイきんぐは上下関係がはっきりしており、避けられている方が特に何も感じてなさそうなのが関係性として見ていて気持ちいい不思議な所です。
バッテリィズは4月19日(土)放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)で、ボケのエースがツッコミの寺家について性格が全く合わないとし、「寺家のこと嫌いです」と5年前に伝えていたことが明かされました。
そしてさや香の不仲ぶりは、各バラエティ番組でネタにされるほど有名。しずるは先日放送された『にけつっ!』(ytv系 6月11日放送)でコンビ出演した際にも不仲をネタにトークを繰り広げていました。
コンビ仲がいいことは、悪いことではありません。むしろその方がいいはず。
ただ、今回の流れ星の『相席食堂』や、さや香が先輩芸人からさや香がコンビ仲について説教をうけている『ゴッドタン』、『アンタウォッチマン』などを見ていると、コンビ仲を無理に正そうとしなくてもよいのでは……と思うのです。おぼんこぼん企画では、じっくり時間をかけ、周囲の人を巻き込み、解散のリスクを背負いながら、仲直りに至りました。
ただ、それができない場合の急ごしらえの仲直り企画は、見ていて痛々しいです。
今回の流れ星の『相席食堂』は、結局多少の雪解けが見えた程度、さや香の『アンタウォッチマン』は、説教をしているサンドイッチマンの伊達さんの言っていることが正論すぎるがゆえに、ふたりは言葉少なに厳しい顔……。無理に他人が介入しても余計傷口が広がりそうな予感さえします。
不仲コンビならではのメリットもある
実は、不仲コンビだからこそのメリットもあります。それは、個人個人の活動が捗ること。
さや香を例に挙げると、石井さんは得意のダンスやゲーム関係の番組にソロで出演する機会が多くなっており、新山さんは『ロンドンハーツ』などでのいじられや、大阪教育大卒業の頭脳を生かし、クイズ番組によく出演しています。
ふたりはそれらの番組にソロとして出ていても何も違和感がありません。番組に呼ぶ方も、セットで呼ばなければいけないというしがらみから解放され、番組が求める能力がある方をピンポイントでキャスティングできるという利点があるのではないでしょうか。
それぞれの特技や特性ある場合、ピンの仕事で生きやすいのです。
エンタメ 新着一覧