夫を嫌いになる前に!出産前からやるべき産後クライシス対策

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-08-27 06:00
投稿日:2019-08-27 06:00
 子どもが生まれる前は仲良し夫婦だったのに、子どもが生まれたら冷めきった関係になってしまった……。そんな悩みを抱える夫婦は多いでしょう。これは、出産後に夫婦の危機が起こる「産後クライシス」が原因になっているのかもしれません。

【基礎知識】産後クライシスってどんなもの? 特徴や原因

「産後クライシス」という言葉を、初めて聞いたという方は多いでしょう。まずは、基礎知識として特徴や原因をお伝えします。

「産後クライシス」とは? その特徴

「産後クライシス」とは、NHKの番組で提唱された言葉で、出産後に夫婦仲が急速に悪くなる状態のことを言います。

 産後クライシスは、第一子が2歳になるまでに発生することが多いという特徴があります。夫婦が離婚した時の子どもの年齢は0〜2歳が約4割、という厚生労働省のデータもあるほど。もちろん、産後クライシスだけが離婚の原因というわけではないですが、見過ごすことができない要因になっているのは否めないでしょう。

産後クライシスの原因

 産後クライシスの原因は一つではありません。人によっても、環境によっても発生する理由はさまざま。一般的に大きな原因とされるのが、夫の育児不参加、出産による女性ホルモンバランスの変化などが挙げられます。

 基本的に妻側が夫に不満を持つケースが多く、夫の労働時間が長い場合や、妻が仕事をしている場合に起こりやすいそう。

 また、夫側が妻に不満を持つ場合には、イライラしている妻の機嫌を損ねないように我慢を重ねていたりなど、どちらか片方の不満だけではなくお互いの関係性が「夫&妻→パパ&ママ」へと変化することによって起こる複合的な問題だとされています。

妻の愛情曲線の変化

 下のグラフは、東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長の渥美由喜さんが調査した「女性の愛情曲線」を表したグラフです。(東京都・東京ウィメンズプラザ「パパとママが描く みらい手帳」web版から)

 このグラフによると、結婚直後まで夫に向けて高まっていく妻の愛情は、出産直後に一気に子どもへと向かいます。しかし、その反面、夫への愛情は反比例するかのごとく急激に下降していきます。

 そう。まさにこの時期こそが、産後クライシスが発生しがちな時!

 ここからが注目すべき点なのですが、子どもが乳幼児期に差し掛かったところで、夫への愛情が徐々に回復していくグループと、その後ずっと低迷し続けるグループに二分化されます。この二つのグループの違いは何なのかというと、夫婦が上手に産後クライシス時期を乗り切るかどうか? にあるのです。

 そして、産後クライシスを乗り越えた夫婦のその後は、子どもが高校入学を迎えるころ、子どもへの愛情と夫への愛情がほぼ同等になります。でも、産後クライシスを抜け出せなかった夫婦のその後は、何らかの夫婦問題が勃発したり、最悪の場合には熟年離婚などが発生することも考えられます。

 出産直後〜乳幼児期に、いかに真摯に産後クライシス問題に向き合わなければならないかが顕著にわかるグラフだと思います。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ラブ 新着一覧


年収だけがネックじゃなかった…「格差婚」の種類&よくあるトラブル5つ
 格差婚と聞くと、年収に格差があるペアの結婚を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。でも、内面や価値観などが極端に異...
恋バナ調査隊 2023-11-14 06:00 ラブ
一度ハマったら離れられない“罠”を仕掛ける!男性が「沼る女性」特徴6つ
 追われる恋愛では強い安心感を得られるもの。自分にゾッコンな男性には、浮気の心配もしないはずです。では、男性はどんな女性...
恋バナ調査隊 2023-11-14 06:00 ラブ
男性に意識させる「4段構え」テク、デートしただけで満足してはいけない
 気になる男性とデートするとなったら、嬉しくてテンションが上がりますよね。でもせっかくですから、そのデートで彼を意識させ...
恋バナ調査隊 2023-11-13 06:00 ラブ
いつでも離婚できる準備はメリットだらけ!口が裂けても言えないけれど…
 離婚を前提に結婚する人はいませんが、最近では愛ある結婚をしながら「いつでも離婚できる」マインドを大切にする女性が増えて...
恋バナ調査隊 2023-11-13 06:00 ラブ
恋の予感?男友達のトゥンクLINE♡ 彼好みの身長も趣味もそれ私じゃん!
 1通のLINEで、相手のことを意識したり「これはイケる!」と脈ありに感じた経験はありませんか?  今回はそんな胸...
恋バナ調査隊 2023-11-12 06:00 ラブ
オタクと非オタの結婚は難しい? 我慢せずに夫婦円満になる心構えとコツ
 彼氏がオタクの場合、「結婚」を考えると不安を感じる人は多いようです。趣味にいくらお金を使うのか、家族を大切にしてくれる...
恋バナ調査隊 2023-11-12 06:00 ラブ
「妻よ腹をくくってくれ!」自分は無能だから…専業主夫を目論む中年男
「冷酷と激情のあいだvol.168〜女性編〜」では、職場の環境が変わり「うつ」っぽくなった夫を「養え」と義母に言われたこ...
並木まき 2023-11-11 06:00 ラブ
義母がタイマンで「あなたが息子を養って」40代バリキャリ女のもやもや
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-11-11 06:00 ラブ
一度の人生、どんな人と恋愛する?成長させてくれる男性はメリットだらけ
 恋愛しながら自分が人として成長できたらかなり有意義ですよね。たとえその恋愛が終わりを迎えたとしても、成長した自分に自信...
恋バナ調査隊 2023-11-11 06:00 ラブ
新山千春アプリ婚に淡い期待…典型的なエサに釣られない40女の自己防衛
 タレントの新山千春(42)が、交際中だった13歳下の一般男性(29)と再婚。7日放送の日本テレビ系バラエティー番組『踊...
アラサー男性が本音で告白! 恋愛する女性に求める6つのこと
 社会に出てバリバリ仕事をこなしているアラサー男性。そんな男性たちは、恋愛にどんな理想や欲を持っているのでしょうか? ...
恋バナ調査隊 2023-11-10 06:00 ラブ
「涙もろい」は永遠のモテテク! 男心をつかむ“自然風に見せる泣き方”は
「女の涙は武器になる」という言葉が昔から言い伝えられているように、女性の涙に心を奪われる男性は多いようです。  涙もろ...
恋バナ調査隊 2023-11-09 06:00 ラブ
久しぶりにできた彼氏に全然ドキドキできない理由と対処法
 みなさんは彼氏にドキドキやときめきを求めますか?  長い間彼氏ができなかった友人から「久しぶりに彼氏ができた」と...
若林杏樹 2023-11-08 06:00 ラブ
女性用風俗に興味大アリ!レスでも一歩が踏み出せない理由を詰めてみた
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  みなさんは「女性用風...
豆木メイ 2023-11-07 06:00 ラブ
貴女らしい“おフェロ”は?自宅時間&デートが充実するフェロモンジャッジ
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-11-07 06:00 ラブ
相性の良さだけじゃ続かない!円満夫婦が忘れない結婚生活で大事なこと
 離婚率が高いと言われている日本。実際に、結婚に対して悪いイメージを持つ人も少なくないようです。とはいえ、もしも結婚生活...
恋バナ調査隊 2023-11-07 06:00 ラブ