親の介護施設入所に罪悪感を感じないで! 施設のメリット3つ

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2019-08-28 11:29
投稿日:2019-08-28 06:00

 親の介護をしてみると、自分の生活もままならない様子に「辛い」と感じる人が多くいます。そこで、どうにもできなくなった親の介護を「介護施設に任せたい」と検討し始めるのですが、「親不孝もの」と自分のことを責めてしまう人が多いのです。

 自分が「辛い」と感じているのに、親の介護をし続ける選択。それは、綺麗ごとで済まされないような、辛く険しい道のりになります。最悪の場合は、悲惨な事件に繋がることもあるかもしれません。

「育ててくれた親を介護施設に入所させるなんて」と思う人が多すぎるのは、筆者は介護士として残念に感じています。そこで、介護施設入所のメリットをお伝えしましょう。

親の介護施設入所に「罪悪感」を感じる理由は?

 筆者がこれまで見てきたご家族の中には「親のことも見られないなんて」と、自分のことを責める人は多くいました。筆者は、介護士として働いている時から「そんな罪悪感、感じる必要ないのに」と思ってました。

 罪悪感を感じる理由としては、育ててくれた親に対して申し訳ないとか、情けないと思うようですが、親の介護を子供がすべき理由はありません。親は子供を持つことを自ら望んで選んでいるはずなので、その子どもを育てるのは当然のことです。きっと「大きくなったら、私が介護をしてもらうんだから」と子育てをしている親は、どこにもいないでしょう。

 子供の立場から、いざ親が介護になった時に、育ててもらったことに恩義を感じて「介護を何がなんでもしなくちゃ」と思うのは、危険な思い込みだと思います。

 親に感謝を抱くことは素敵なことですが、介護は“子育て”と大きく違います。筆者は子育てをし、介護を生業としていましたが、どちらも全く別物であると思っています。「育ててもらったから、介護をしたい」というのは、「少し違う捉え方だ」と筆者は感じるのです。

 今では介護の方法も選べる時代になってきました。一昔前であれば、“長男の嫁”や“長女”などがその担い手となっていましたが、現代はみんなで介護を考える時代です。そのひとつとして、介護施設の選択肢があります。

東城ゆず
記事一覧
ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


同僚A「昨夜、課長と歩いてました?」同僚B「私も見ました」って…。職場グループLINE公開処刑!!
 グループLINEは、仕事上でもとても便利な連絡ツールですが、時に意地の悪い人がいるのも現実…。  職場での公開処...
ギャラ飲み収入だけで年400万円の貯金達成!元キャバ嬢が浪費しないワケ
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...
ぽかぽか陽気♪ ノスタルジーな小道で見つけた“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「立ちんぼ女子」は売春行為や街娼を指すことばではなかった
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
朝立ち、オマン湖、チンチン!普通の会話なのに下ネタかました的なLINE
 普通に会話しているだけなのに、相手からしたらどう考えても下ネタにしか聞こえない言葉ってありますよね。引きつった相手の表...
大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...