「愛子天皇」が国民の総意になってきた 保守系の読売新聞も異議なし

更新日:2025-06-22 17:03
投稿日:2025-06-22 17:00

【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】

 将来の天皇の座を約束されている秋篠宮家の悠仁さん(18)は、ピッカピカの筑波大1年生。多くの週刊誌でキャンパスライフを満喫している様子が報じられている。

 週刊現代(5月26日号)によれば、5月の大型連休の少し前、東京・下町の古びたもんじゃ焼き屋に、高校時代のクラスメートたちと現れたという。悠仁さんのことは鈴木などと「コードネーム」で呼んでいたそうだ。

 週刊新潮(6月19日号)は、1年生が主体となる「やどかり祭」という宿舎祭で、悠仁さんのクラスが出店した屋台の売り子になり、大声でベビーカステラを売っていたそうだ。

 週刊女性(7月1.8日号)は、悠仁さんは講義が終わると大学近くのカラオケによく行くと報じている。そこでは「RADWIMPS」の「なんでもないや」という曲を熱唱しているという。ある筑波大生が悠仁さんたちが出てきたばかりの同じボックスへ入り、曲の履歴を見てみると、「君が代」があったという。友人たちにこれを歌わせ、自らの「帝王教育」の一助にしていたのだろうか。

 6月4日、天皇皇后と愛子さんの姿は国立沖縄戦没者墓苑にあった。その前の5月に愛子さんは、大地震に襲われた能登の復興状態を視察するために赴き、被災者たちに「温かい支援がこの先も続くとよろしいですね」と伝えていた。9月には両親が長崎を訪問するそうだが、彼女は被爆地・長崎への同行を切望しているという。

 大阪・関西万博を訪れれば、彼女の放つオーラに、観光客たちから驚きと歓声が上がった。警護付きではあるが、生まれて初めて手に入れた「自由」を謳歌している将来の天皇と、日本赤十字に勤務し仕事の合間に公務をこなしているのに自分の人生設計さえ考えられない天皇の娘。

 人心は千々に乱れ、今や“落ち目の三度笠”日本を甦らせるには「愛子天皇誕生」しかないという声は、主権の存する日本国民の“総意”といってもいいのではないか。保守系の読売新聞(5月15日付)でさえ「皇統の安定のために皇室典範を改め女性・女系天皇を容認」と提言したのである。

 だが、愚鈍な政治家どもは、「いまだ男尊女卑の因習から抜け出せず、明治以降だけが伝統だというカルト思想の持ち主」(小林よしのり=週刊ポスト6月27日.7月4日号)に気兼ねして動こうとはしない。

 週刊ポスト(同)は「私たち『愛子天皇』を希望します」という特集を組み、先の小林をはじめ識者5人が提言している。その話を要約すると、「イギリスをモデルに成立した明治以降の天皇制は欧州の立憲君主制と本質的に全く同じです。戦後憲法における『象徴』という言葉もイギリスの考え方を取り入れている」(政治学者の君塚直隆)。その欧州が男女同権意識の高まりで、憲法が改正され絶対的長子相続が認められているのに、日本ができないはずはない。

 歴史学者の河西秀哉も同様で、「自分が直系であり、最初に生まれたからこそ天皇になるのだとの自覚があれば、自然と即位に向けた準備ができるのではないでしょうか」。

 中世史研究家の本郷恵子も「皇位継承は自然でシンプルでわかりやすい『直系・長子』を優先とすればよく、女性皇族が公務だけのために『使い捨て』にされないようにすることが重要です」。

 宗教学者の島田裕巳は「歴史学の専門家に過去の女性天皇を『中継ぎ』だとする見解があるくらいなのだから、皇位を悠仁親王につなぐまで一定期間、愛子天皇が中継ぎの役割を果たすかたちはどうか」といっている。石破首相よ、「愛子天皇」は是か非か、国民投票をしてみないか。 (文中一部敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

エンタメ 新着一覧


“希代の悪”羽賀研二が梅宮アンナの再婚に祝福コメントも…“マスコミ工作” で相変わらずの自己顕示欲
 タレント梅宮アンナ(52)の再婚発表があった27日、インスタグラムのストーリーズに複数の動画をアップしたのが、元タレン...
2025-05-29 10:58 エンタメ
『波うららかに、めおと日和』瀧昌さまが最高です。本田響矢、目黒蓮、水上恒司を“軍服イケメン御三家”と呼ぶ
 瀧昌さまに夢中です。そうです、『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)で芳根京子演じるヒロインなつ美の夫、あの瀧昌...
中居正広氏だけが破った「SMAPの掟」…元女性アナへの“性加害”認定の泥仕合を招いたものとは
 稲垣吾郎(51)が26日オンエアのTOKYOFM「THE TRAD」に元SMAPメンバー香取慎吾(48)をゲストに迎...
2025-05-28 17:03 エンタメ
永野芽郁は休業状態、田中圭は舞台やドラマで稼働中…「不倫騒動」2人の“処遇格差”が物議
 永野芽郁(25)と田中圭(40)との「不倫疑惑」を「週刊文春」が4月24日に第一報を報じてから1カ月経つが、双方のその...
2025-05-28 17:03 エンタメ
「ロケ地がフジテレビなら」 櫻井翔の新ドラマ「放送局占拠」に視聴者から上がる妙な期待
 日本テレビ系で7月期に放送されるドラマ「占拠」シリーズのタイトルが「放送局占拠」であることが、5月27日に発表された。...
2025-05-28 17:03 エンタメ
「あんぱん」名言集は寛先生からヤムさんへ…。相変わらずの登美子、“パンの数”は再婚の匂わせなの?
 嵩(北村匠海)はのぶ(今田美桜)に思いを告げられないまま、東京へ戻ることに。帰り際、嵩が朝田家の前を通りかかると、次郎...
桧山珠美 2025-05-28 12:40 エンタメ
西内まりや家族断絶の背景…芸能界では当たり前?「頂き女子」姉と母の裏切り
 俳優の西内まりや(31)が芸能界引退を発表したのは15日のこと。引退の理由に「身内があるトラブルを起こしている」と綴っ...
2025-05-27 17:03 エンタメ
三山凌輝は水谷豊をも利用? 趣里と結婚しても、破談しても“一人勝ち”のシタタカ算段
 25日、俳優事務所の公式サイトで独立と活動の一時休止を発表したのが、男性7人組ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRS...
2025-05-27 17:03 エンタメ
テレビマンの間でささやかれる仰天情報「ダウンタウンチャンネルで中居正広復帰」の現実度
 ダウンタウンによるサブスクリプション(定額制)制のインターネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮)」が今夏、オ...
2025-05-27 17:03 エンタメ
「あんぱん」寛先生(竹野内豊)の戒名になるほど…人柄を表すようでGJだ
 寛(竹野内豊)が亡くなり、悲しみに暮れる柳井家。千代子(戸田菜穂)はのぶ(今田美桜)と弔問に来た羽多子(江口のりこ)を...
桧山珠美 2025-05-27 16:07 エンタメ
中居正広氏vs第三者委員会「泥仕合」の狙いは…第三者委の「ゼロ回答」突っぱねに中居氏ブチ切れ反論
 フジテレビと中居氏を巡る一連の問題で、第三者委員会の調査報告書について、中居正広氏(52)と委員会の応酬が泥仕合の様相...
2025-05-26 17:03 エンタメ
大野智、赤坂晃が移住で地価もうなぎ上り…“訳アリ芸能人”が宮古島で隠遁生活を送るワケ
 24日配信のABEMAの「ABEMAエンタメ」の密着企画「NO MAKE」に出演したのが、元「光GENJI」の赤坂晃(...
2025-05-26 10:58 エンタメ
三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由
 7人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTのRYOKIこと、三山凌輝(25)が25日、「週刊文春」の婚約破棄トラブ...
2025-05-26 10:58 エンタメ
「対岸の家事」一ノ瀬ワタルが“理想の夫”すぎる!“ヤンキー力士”と真逆の癒やしキャラで女性人気沸騰中
 春の連ドラ一番の“癒やしキャラ”といえば、この人だろう。一ノ瀬ワタル(39=写真)。TBS火曜ドラマ「対岸の家事~これ...
2025-05-25 17:03 エンタメ
「嵐」解散ツアーは売り上げ500億円? オイオイ、どんだけ儲けるつもりだよ
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】  2020年に活動休止してから4年以上もの間、そのうち活動再開するとにおわせ続け...
2025-05-25 17:03 エンタメ
『べらぼう』瀬川(花の井)ロスに捧ぐ。小芝風花の“初々しい演技”が見れる初期5選「魔女の宅急便」も実は…
 NHK大河ドラマ第64作として2025年1月より放送中の『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』。毎回SNSなどでも話題になる...
zash 2025-05-25 06:00 エンタメ