去年の「日焼け止め」使っていい? 意外と知らない買い替え時期、あの場所での保管は極力避けて!/医師監修

コクハク編集部
更新日:2025-07-01 11:50
投稿日:2025-07-01 11:50

日焼け止めの安定性をタイプ別に解説

 また、日焼け止めの剤形によって安定性が異なります。

1. ジェル・乳液・クリームタイプ

 未開封約3年、開封後約1年。ジェルタイプは水分量が多く変質しやすいため、開封後は特に早めに使い切ることが推奨されます。

2. スプレータイプ

 容器の気密性が高く、中身が空気に触れにくいため、未開封でも開封後でも約3年と比較的長期間使用可能です。

3. スティックタイプ

 固形タイプで水分量が少ないため比較的安定しており、約1〜2年使用できます。

4. クッションタイプ

 パフで直接中身に触れる構造のため雑菌が繁殖しやすく、開封後は半年以内を目安に使い切ることをお勧めします。

5. 無添加・低刺激タイプ

 防腐剤などの保存料が少ない傾向にあるため、未開封で約1年、開封後は約半年と使用期限が短く設定されています。

日焼け止めの保管方法と買い替えの目安は?

 山内先生からは、日焼け止めの保管や買い替えについてもアドバイスをいただきました。

1. シーズン毎の買い替えを習慣に

特に開封後の使用期限が短いミルク・ジェル・クリームタイプや無添加タイプは、毎年新しいものに買い替えましょう。

2. 保管場所の徹底

 高温多湿や直射日光を避け、涼しい場所(室温20〜25℃程度)で保管することで、製品の品質劣化を遅らせることができます。車内や窓際など、温度変化の激しい場所での保管は避けましょう。

3. 開封日の記録

 製品の底などに油性ペンで開封日を記入しておくと、使用期限を管理しやすくなります。

4. 使い切りを意識した購入

 大容量の製品は魅力的ですが、使い切れるかどうかも考慮して購入しましょう。複数のタイプを使い分ける場合は、それぞれの使用期限に注意が必要です。

去年の日焼け止めは「使わない」がベター

 去年の日焼け止めの使用について、両医師とも「使わない方が良い」という見解で一致していました。

 タイプによって安定性は異なりますが、いずれにせよ開封後は1年以内を目安に使い切ることが重要みたい。

 肌トラブルを避けるためにも古い日焼け止めの使用は控え、毎年新しいものを購入するのが安心といえそうです!

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


40代、黒いおりものに不安MAX!もしや病気?薬剤師監修の原因と対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
“スキンケア迷子”必見! 更年期のワガママ肌へのご自愛ブランド3選
 40代、50代と年齢を重ねるに従って、避けて通りにくいのが更年期のあれこれ。悲しいことにお肌の状態も、体調次第で左右さ...
鏡が恐怖!白髪染めの色落ちにゲンナリ、1日でも長持ちさせるセルフケア
 40代といえば、白髪が気になる年代。白髪は染めても数週間も経てばすぐに色落ちしてくるのでげんなりしますよね…。何回も繰...
「白Tシャツの捨て時わからない」問題ついに解決!黄ばみ&ヨレの改善法
 清潔感があり、いろいろなコーディネートに着回しができる白Tは、毎日の着こなしに重宝しますよね! でも、いつも迷ってしま...
これはバグですか?美STの付録価格がお得すぎ。6,200円→1,480円とな
『美ST』6月号 特別版の付録は「ラブミータッチ スキンバリアナノミルク」の現品と、話題の微弱電流マスク「GENiS イ...
Tバックを試したい!意外と知らない種類&男性からの好感度5つ星評価
 40代になったら一度は試してみたいTバック! Tバックは大人の女性の魅力を引き立てて、男性からの好感度をアップするだけ...
ザラのヘアスプレー、えっ不良品!?「ZARA HAIR」セクシー髪叶うのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
生理前のめちゃ眠気はPMSが原因?【専門家監修】PMSの原因徹底解明
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代男性が“僭越ながら”大告白!アラフォー女性の3大「痛いメイク」
 メイクや髪型の変化にネイルなど、細かい部分は見ていないようで意外とチェックしているという男性たち。アラフォー女性に対し...
40代女性が嬉しかった褒め言葉 やっぱり「肌が綺麗」に勝るものなし?
 褒め上手な人は、人間関係もうまくいっている人が多いですよね。特に40代は子育てや仕事に忙しく、人と接する機会が増える世...
「運動したくないけど痩せたい!」は可能です。夢のようなダイエット術5選
 ダイエットといえば、「運動は不可欠」だと考えている人はたくさんいるはず。でも、中には運動が大の苦手という人もいますよね...
生理中、タンポンの経血モレは膣のゆるみを疑え?セルフチェック&膣トレ
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
入学式のママコーデ失敗談5つ 黒スーツ×黒ストッキングでまさかの赤っ恥
 今年も、たくさんの子供たちが入学式で新たな門出を迎えました。でも、華やかでおめでたい舞台の裏では、ママたちがどんな入学...
40女、ヒアルロン酸で若返る?12万円をほうれい線治療にブッ込んだら…
 40代の深いほうれい線を改善するために、美容クリニックを受診。カウンセリングで勧められたのは「ヒアルロン酸注入」でした...
その失敗、バレてます! 残念アイメイク&即席お直し術3選
 目元を彩るはずのアイメイクが、たまに「おや?」と思ってしまうような失敗メイクをしている方も…。 「このくらいなら...
生理じゃないのに乳房痛い…乳がんの可能性は?【専門家監修】原因と対処
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...