全然違う? 関東と関西の“ホスト雑誌”を見比べてみました

内藤みか 作家
更新日:2019-08-29 08:16
投稿日:2019-08-29 06:00
 ホストクラブのホスト達がモデルをつとめるファッション誌があるのをご存知でしょうか。ホストも洋服もじっくり眺められる、ある意味一石二鳥な雑誌です。この雑誌、関東で売られているものと関西で売られているものとでは、だいぶ内容が違うので、見比べてみました。

関東vs関西、まずキャッチフレーズが違う

 ホスト雑誌はいくつかありますが、今回取り上げたのは関東版は『YPLUS』、関西版は『SWAN』、どちらも2019年7月号です。まず雑誌をめくる前に、キャッチフレーズの違いに目が行きました。関東の『YPLUS』は「新宿男のファッションマガジン」です。新宿男、そのワードだけで「歌舞伎町のホスト」を表現するそのイマジネーションセンス、さすがです。

 さて関西の『SWAN』はどうでしょうか。「成り上がり男のファッションナイトライフを発信!!」がキャッチフレーズです。ナイトライフな成り上がり男でホストを表現。こちらのほうが少々ギラギラ感が強い印象です。

 そして目次を見て呆然。「成り上がりスポーツミックス襲来!」「関西成り上がり男のセレブ靴を大調査」「SHOES成リ上ガリスタイル!」と、これでもかと成り上がりを連打しているのです。

上品な関東、盛る関西

 さて関東の目次はどうでしょうか。「新宿男たちのスニーカー&ボトムス」と特集記事にはありますが、連打はさほどされていません。「スニーカーで行く俺たちのストリート」「裏原EARLY SUMMER STYLE」と、普通のメンズファッション誌のようなおしゃれな感じです。

 格好も「今こそ極めたい白スニーカー入門」や、白Tシャツなど、シンプルイズベストという感じ。「シャツに合わせるネックレス」もさりげなくて小粒です。そして履いてるスニーカーはヴィトンなどのハイブランドなのも心憎い感じ。

 では関西はどうでしょうか。めくってみると想像以上に柄物が多いです。まずスポーツウェアが全身グッチです。グッチのジャージなんて、あるんですね(値段調べたら20万円近くしました)。全身黒地に赤のあのGGロゴがプリントされていて、とても目立ちそうです。

 さらにこれは6月号ですが、「柄ON柄」特集が組まれていました。水玉パンツに花柄のシャツ、迷彩柄のパンツに名画風のプリントがされているアウター。これをマッチさせているという超ハイテクニックです!

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第92回「町のちいさな動物病院にハルがキタ」
【連載第92回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「燗」の中に隠れた漢字は?(難易度★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
56歳で初めて包丁を握ったYO! 万年実家暮らし男性が力説する「テキトーな自炊」の愉しみ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
主婦vs丸の内バリキャリの「マウント合戦」は漫才よりも笑える。“負け顔”ができる女芸人の観察
 かつて西大井にあったお笑い養成所に通っていた3人の女。SNS・mixiのコミュニティに麻梨乃が書き込むと、2人の同期生...
早稲田卒、商社OLの称号は「貧乏な夢追い人」とは違うの。誰よりも高い“現在地”は私だよね?
 かつて西大井にあったお笑い養成所に通っていた3人の女。約20年後、懐かしさで当時使用していたSNS・mixiのコミュニ...
ゲッ…まだ「mixi」見てるの? 独身女2人の即レスに“意地悪な幸せ”を感じる上から目線の主婦
 mixiでの呼びかけに、応答があったのは2人だけだった。  当然だろう。そこはもう誰もいない公園なのだ。あの頃は...
否定ばかりする人のLINEがしんどい…。我慢せず、受け手側ができる3つの対応策とは?
 LINEのやりとりで、相手から否定ばかりの内容が届いたら対応に困りますよね。  腹が立ち、関係をやめたいと思って...
金運を上げる花5選!植物で開運を狙う基本のキ。黄色いお花だけではない【開運花師おすすめ】
 いくらやりくりを頑張っても、追いつかない物価高。こうなったらもう金運を呼び込むしかないかも?  お花や開運に関する...
辻希美は第5子妊娠の衝撃度。長女希空とは18歳差に…年の差きょうだいの良さと熟考すべきこと
 元モーニング娘。の辻希美(37)と夫の俳優・杉浦太陽(43)が3日、第5子妊娠を発表した。  2007年6月に結...
一気に距離が縮まる会話術! 社長も平社員も、みんな笑顔になる「あの話」は鉄板エピソード
 例えば今目の前に距離を縮めたい相手がいたら、みなさんは何をしますか? 私なら、その人の子供時代の話を聞きます。 ...
「子持ち様」認定されないように…非常識な親バカママ友あるあると3つの対処法
 子供がいると避けて通れないのが、ママ友とのお付き合い。  今回は、思わずイラッとしたママ友の親バカ行動をご紹介。周...
職場の「1on1ミーティング」を苦痛に感じる3つの原因。今すぐ取り入れたい対策方法は?
 近年、企業で取り入れられている「1on1ミーティング」をご存知ですか? 新しい手法を取り入れるのは良いことですが、蓋を...
堤防の上は“たまたま”のランウェイならぬ、ニャンウェイ♡ 見せ場のターンの瞬間をパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
意外に難しい「ミモザの鉢植え」を成功させたい! ほっぽらかし園芸好きの花屋が教える5つの失敗と対策
 暦の上では3月、ポカポカを通り越して半袖脇汗が止まらない日中があれば、突然寒くなり雪が降る…これは本当に三寒四温なのか...
想定外しかない商店会ワーク。文句ばかり言うおっさんにブチ切れ寸前、寅さんの名台詞で堪えました
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
ぎっくり腰再発かも…? 運動不足解消のため、水泳を始めた中年おばさんの“まさか”
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...