遠野なぎこが吐露していた「朝ドラ女優の重圧」 橋本環奈も黒島結菜も…キャリアのマイナスになるケースも

更新日:2025-07-15 17:03
投稿日:2025-07-15 17:00

 遠野なぎこ(45)の自宅から、死後数日が経過した遺体が発見されてから間もなく2週間が経つが、いまだ身元は特定されていない。

 破天荒なキャラでバラエティー番組に出演していたが、俳優としての遠野の評価は決して低くなく、自身で公表した摂食障害などの病気がなければ、今も活躍していたのではないか。そんな遠野の名前を一躍、全国区に押し上げたのは、19歳でヒロインを演じた1999年放送のNHK連続テレビ小説「すずらん」だった。

「遠野は18歳になるまでの間に活動を一時休止しましたが、それ以前に95年放送のNHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』やTBSドラマ『未成年』などで注目を浴び、不思議な魅力のある若手女優として注目を集めていました。その中でも、『すずらん』のヒロイン・常盤萌の透明感のある美しさは際立っていて、視聴者の心を射止めました」(ドラマ制作関係者)

 しかし、その裏では"朝ドラ女優"としての重圧に苦しんでいたことを遠野は著書で明かしている。清純派としていかにも「処女です」という顔をしてカメラの前に立ちながら、常に「遊びたい!」という欲求に駆られ、撮影終盤には妻子持ちの男性と不倫をしていたそうだ。当時の遠野の事務所もそのことを把握していたという。それだけが原因ではないだろうが、せっかく女優として知名度を上げたのに、徐々に遠野は露出を減らしていった。

今も苦戦が続く黒島結菜

 朝ドラ女優と呼ばれる女優の多くは、朝ドラがきっかけで飛躍して人気女優の仲間入りをするケースもあるが、それがかえって"重し"となって、その後、伸び悩む人もいる。その筆頭が夏菜(36)だろう。すでに女優やグラビアアイドルとして活躍していたが、オーディションで2012年度後期の「純と愛」のヒロインに選ばれるも、厳しい演技指導や、ストーリー展開の酷さから夏菜に視聴者の批判が集中。夏菜はそのストレス解消のため、撮影期間中は酒浸りの日々を送るようになってしまったという。

「昨年度後期の『おむすび』でヒロインを演じた橋本環奈(26)も、朝ドラ出演がマイナスになった一人でしょう。NHKのイチ押しで、まさに"鳴り物入り"の出演でしたが、その低評価は女優人生における"汚点"とまで言われるようになりました。22年度前期に『ちむどんどん』のヒロインを務めた黒島結菜(28)も、それまで順風満帆の女優人生を歩んでいましたが、出演を機に評判が一転。以来、同ドラマのイメージを一新すべく、全くキャラの違う役に次々に挑戦していますが、うまくいっていません」(前出のドラマ制作関係者)

 パワハラ報道があった橋本は別として、黒島と夏菜は「本人の演技は申し分なく、脚本と演出がひどすぎた」(民放ドラマディレクター)という評価がドラマ界では暗黙の了解となっている。それでも復活に苦戦するのは、それだけ朝ドラヒロインは視聴者に強いインパクトを与え、その後の役者人生を左右してしまうような強い負荷が女優にもかかるからだろう。 遠野もそんな朝ドラのジンクスが抜け出せなくなった一人だったのだろうか。

  ◇  ◇  ◇

 遠野なぎこの「扱いの難しさ」は業界に知れ渡っていた。関連記事【もっと読む】遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった…では、本人の気難しさについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ
朝ドラでは珍しい正面からの接吻!愛助ママ(小雪)来襲で“恋の炎”燃ゆる
 愛助(水上恒司)は母・トミ(小雪)に呼び出される。トミからは、スズ子(趣里)に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳...
桧山珠美 2023-12-22 14:40 エンタメ
北川景子に長澤まさみ…SNS離れの深層、イメージ戦略には逆効果?
 12月16日、女優の北川景子(37)の写真集『『「37」 20th anniversary』公式アカウントがInsta...
東京コミコン2023は大盛況 ひときわ異彩を放った“大衆演劇”
 千葉・幕張メッセにて、12月8日(金)~10日(日)に開催されたポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション20...
熊田曜子のSNSが放つ鋼のメンタル ハレンチ不倫疑惑もよき母アピール
 プロデューサーとの不倫疑惑と元夫とのドロ沼離婚裁判を経て、離婚成立後はSNSでたびたびセクシーな姿を披露している熊田曜...
堺屋大地 2023-12-20 06:00 エンタメ
恋はつらいものよ…愛助への想いが募るスズ子に麻里(市川実和子)の名言
 スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)の仲はすぐに広まり、羽鳥善一(草彅剛)や麻里(市川実和子)にもうわさについて追求される...
桧山珠美 2023-12-22 14:23 エンタメ
スズ子と愛助の恋路を妨害! メッセンジャー黒田のメッセンジャーぶり
 愛助(水上恒司)と坂口(黒田有)の話を聞いたスズ子(趣里)は、耐えきれずに部屋に押し入る。  ここで話をつけよう...
桧山珠美 2023-12-18 14:45 エンタメ
渡辺翔太が国宝級イケメンランキング初V!Snow Manはめめだけじゃない
 恒例の「ViVi国宝級イケメンランキング 2023年下半期」が発表されました。  NOW部門1位は、八木勇征(2...
スズ子と愛助「年の差恋愛」に障害…おでん屋台店主・伝蔵の台詞に注目
 愛助(水上恒司)から「恋人になってください」と言われ、スズ子(趣里)は「ちょっと考えさせてほしい」と答える。それ以来、...
桧山珠美 2023-12-16 06:00 エンタメ
手越祐也ポジティブのカラクリ、新曲は微妙も「アイドル」カバーはバズる
 ジャニーズ時代はNEWSに所属し、バラエティー番組でも活躍した手越祐也。退所後は“辞めジャニ”として主戦場をYouTu...
堺屋大地 2023-12-15 06:00 エンタメ
押しかけ暴走気味の愛助(水上恒司)とスズ子の恋もいよいよ
 神戸への巡業の帰り、スズ子(趣里)は久しぶりにはな湯を訪ねる。懐かしい常連客の面々に迎えられ、昔のように庭で話をする。...
桧山珠美 2023-12-13 14:25 エンタメ