BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景
歌手のBoA(38)が「骨壊死」と診断され、9月から予定していたライブツアーの中止を発表。心配の声があがっているが、ここのところ、舞台やコンサートなどが、出演者の健康上の理由で、「公演中止」となるケースが相次いでいる。
五木ひろし(77)は、今月5日から「デビュー60周年記念 五木ひろし特別公演 坂本冬美特別出演」に出演中だったが、11日、風邪のような症状を訴え緊急入院。慢性閉塞性肺疾患と気管支炎と診断され、12日から19日まで休演することが発表された。公演は芝居と歌唱ショーの2部構成だが、14日からは急遽、太川陽介(66)が芝居パートで五木の代役を務め再開された。
一方、舞台「刀剣乱舞」は、今月13日、長曽祢虎徹役の松田岳(32)の体調不良により、当日の2回の公演を中止することを公演2時間前に発表。15日には、松田の筋挫傷の症状が悪化したことに伴い、同公演を降板し、下尾浩章(40)が代役を務めることが発表された。
さらに、さだまさし(73)は、今月5日の鹿児島でのコンサートを「突然声が出なくなった」として2曲目で中断。振り替え公演は11月に開催されるというが、さだは11日の神戸公演から「中5日でどうにか復帰しました」と復活した。
さらに及川光博(55)は、6月29日に大阪・オリックス劇場で予定されていたワンマンショーツアー「DISCO☆ENDORPHIN」の公演を、直前のリハーサルで喉の痛みを訴え、延期することを開演6分前に発表。その後細菌性の急性咽頭炎と診断され、治療に専念していたが、7月13日の福岡公演からツアーは再開されることが発表された。情報番組芸能デスクが解説する。
「かつては、出演者の健康上の理由によるこうした急な公演中止や降板は、“プロ意識に欠ける”と批判的に捉えられたものですが、コロナ禍以降、少しでも体調に異変を感じたら公演を中止することは当たり前となり、むしろ推奨されるようになりました。無理に強行して容体を悪化させたり、感染を広めたりすることの方がよほど非難されるようにすっかり世間の認識が変わったんです。今でもまだコロナはあるし、いろんな感染症もありますからね」
確かにコロナ禍の2020年、当時「報道ステーション」(テレビ朝日系)のメインキャスターだった富川悠太アナ(48)が、発熱を押して同番組に出演し、のちにコロナ罹患と判明。猛バッシングを受け、それが後の降板につながったこともあった。
今時は、「残念だが、体の不調ならやむを得ない」とファンも納得するようになっているのだ。
「中止の場合、チケットは払い戻しされることが多いですが、免責事項がついていて、払い戻しされないこともあります。また、遠方から来ている場合などの交通費や宿泊代は免責事項になっていて、補償はないケースがほとんど。しかし主催者側も、公演中止や延期はホールの利用料やスタッフのギャラなど大きな損失をもたらしますから、苦渋の選択なんですよ。一番、忸怩たる思いをしているのは本人でしょうけど」(前同)
ここはやっぱり体調最優先で…。しょうがないと言わざるを得ない。
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コンサートをめぐるトラブルの原因は出演者の体調不良だけではない。関連記事【もっと読む】浜崎あゆみは前夜から機材トラブルにブチ切れ?深夜突如の“意味深インスタ”→翌11日公演中止…では、2024年に発生した浜崎あゆみのコンサート中止騒動について伝えている。
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