不安から逃れるためにお金を払う女性
全ての画像を見るしばしばホストクラブは大きな誤解を受けます。女性からあの手この手でお金を引っ張っている、女性を風俗で働かせるように仕向け、その売上を持ってこさせる、などと鬼畜な存在であるかのように語られることがあります。しかし、すべてのホストがそういうことをするわけではありません。私が知っているホストはお金持ちの女性に気に入られ、彼がねだったわけでもないのに彼女が自主的に大金を貢いだことがあるのです。
坂口さんもホストクラブに連日通いつめ、大金を払っていたそうですが、それはホストが強制したからかどうかはわからないのです。ホストクラブに行けば、自分を心配してくれる誰かがいてホッとする。もしかしたらその安心感を得たくて、つらい現実から逃げ込むかのようにお店に駆け込んでいたのかもしれないのです。
ホストへの依存を断ち切るためには
坂口さんが今でもホストクラブに通っているかはわかりません。けれど、交際していたとされるホストに対しては、自ら関係を続けようとしているかのように見えます。今回もタクシー代を返してほしいからと彼の自宅に侵入しようとしたそうですが、どうでもいい相手だったらタクシー代を取り立てることすらせず、縁を切るはずなのです。もしかしたら彼女はタクシー代を口実に彼に近づき、以前のように気にかけてもらえる関係に戻りたかったのではないでしょうか。
彼女が心底求めていたのは、お金を返してもらうことでも、恋愛でもなく、家族のような存在、自分を見守ってくれて案じてくれる母性的な誰かだったのではないでしょうか。もしそうであるのなら、坂口さんの周囲に加護さんを救った中野さんのような家族ぐるみで付き合ってくれる誰かがいればいいですが、いないのならば、自分自身で孤独としっかり向き合うしかないのです。時には心理カウンセラーの力を借りてでも、ひとりで生きていくという強い意志を持つことが、今の彼女には必要な気がしてなりません。
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