ほぼ同期の「ビッグ3」のうち半アマチュアが半世紀現役の驚き

更新日:2025-08-16 17:03
投稿日:2025-08-16 17:00

【1975 ~そのときニューミュージックが生まれた】#68

 1975年のタモリ③

  ◇  ◇  ◇

 今回は特別編「1975年のタモリ」その③。

 何度も引用している戸部田誠(てれびのスキマ)の「大タモリ年表」ですが、75年の欄の最後の方に、実に興味深い記述が出てきます。

──ビートたけしがツービートとして『ライバル大爆笑!』(テレビ東京)でテレビデビュー。後にライバル同士と目されるふたりは、奇しくも同じ年にテレビデビューしている。

 何と、テレビデビューについて、タモリとビートたけしは「同期」だったのです。

 さらに「大タモリ年表」、翌76年の欄が始まってすぐ、何と「3人目の男」この人に関する記述も出てきます。

──1月15日、明石家さんまが『11PM』(日本テレビ/よみうりテレビ)で、テレビデビュー。さんまが「俺のほうが先輩」と言うとタモリも「素人時代にさんまをテレビで見ていた」と返すのが定番の流れだが、実際にはさんまは芸人としては先輩だが、テレビタレントとしてはタモリの後輩にあたる。

 そう、明石家さんまもほぼ「同期」。つまり、のちの「ビッグ3」は、ほぼほぼ同時に、テレビデビューしたことになるのです。

 あれから半世紀経って、それでも「ビッグ3」はいまだに現役で、テレビに出続けています。

「タモリ・たけし・さんまは、今から50年後にもテレビに出続けているよ!」──50年前の日本にタイムスリップして、予言者として、こう言ったら、どんな反応が返ってくるでしょう。

 いちばん驚くのは、「ビッグ3」の本人たちではないでしょうか。

 特に、まだ半アマチュアだったタモリがいちばん驚くはず。間違いありません。

 さて、かねて告知しておりました「TAMORI80~勝手にタモリ80歳大生誕祭!!」の開催がいよいよ来週です。

 タモリが80歳になる誕生日の前夜(8月21日夜)に、タモリの80歳を祝う誕生祭を、あくまで「勝手」に開催します。ミュージックダイニングバー「南青山BAROOM」で夜7時から。

 第1部は、BAROOMの素晴らしい音響設備を使って、私が自前のタモリ音源をかけまくるDJタイム。第2部は「タモリ論」(新潮新書)の著者である樋口毅宏さん、「タモリ学」(文庫ぎんが堂)の著者であり、本紙にも長く連載していらっしゃる戸部田誠さん(てれびのスキマ)、日刊ゲンダイの奇人・今ラチ夫さんと、徹底的にタモリを語り合うトークショー。

 お酒も飲みながら参加できるフランクな会ですので、ぜひご参加ください。

■8.21(木)「TAMORI 80~勝手にタモリ80歳大生誕祭!!」を、東京・南青山「BAROOM」で開催!詳しくはこちらからどうぞ→ https://peatix.com/event/4482604

■6.25沢田研二「人間77年喜寿リー祭り」 スージー鈴木氏と「勝手にお祝い動画」配信中!
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/info/373430

■好評連載「沢田研二の音楽1980-1985」をまとめた「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」(日刊現代/講談社)絶賛発売中!

▽スージー鈴木(音楽評論家) 1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982-1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。ラジオDJとしても活躍中。

エンタメ 新着一覧


今期もジャニーズ偏重!起用理由とゴリ押し批判回避の術は?
 10月期の秋ドラマがスタートした。今クールで目を引くのは、ジャニーズ事務所所属タレントの出演数だ。  NHK連続...
吉沢亮主演「PICU」に安田顕アリ!放屁男は代表作を更新する
 この秋のドラマで楽しみなのがイケメン医師&ナースです。「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(日本テレビ系・土曜22...
上原多香子の迷走どこまで?“好感度ゼロ”で美容家転身の勝算
 今月2日、6年4カ月ぶりに再結集した「SPEED」の上原多香子(39)が迷走している。 「沖縄アクターズスクール...
Snow Man目黒蓮の饒舌な指がSEXY!めめは令和のトヨエツ?
 気がつけば秋。人恋しい季節です。そうなると気になるのはやはり恋愛ドラマですね。「NO,胸キュン NO,LIFE」。恋愛...
「六本木クラス」の平手を総括!強い女・葵が見せた“か弱さ”
 人気韓流ドラマ「梨泰院クラス」の日本オリジナル版である「六本木クラス」(テレビ朝日系)の最終回が先月29日に放送された...
こじらぶ 2022-10-08 14:25 エンタメ
イケメン大渋滞「舞いあがれ!」大化け“2TOP”は赤楚衛二と…
 10月3日に放送開始したNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の俳優陣に期待が集まっている。  舞台は1990年代...
中川大志「鎌倉殿の13人」で当たり役更新!福士蒼汰とは違う
「nicola(二コラ)」(新潮社)といえば女子小・中学生に人気のファッション誌ということで何かと話題になった時期があり...
しみけん&はあちゅうも…事実婚を解消するカップルの共通項
 9月27日、ブロガーで作家のはあちゅうさん(36)とセクシー男優のしみけん(43)が事実婚の解消を公表した。はあちゅう...
14歳でジャイアンの木村昴は“黒歴史”を経て間違いなくキテる
 木村昴(32)は「いい奴」らしいです。「さしフワご相談ナイト」(15日25時35分~・フジテレビ系)という深夜のテレビ...
華原朋美“男なんて”発言でも妊活継続…気になる芸能活動は?
 すっかり“お騒がせキャラ”が定着している朋ちゃんこと歌手の華原朋美(48)。21日のブログ更新では子宮内膜の検査結果を...
オダギリジョーは香川照之代役で“低視聴率男”の倍返しなるか
 9月1日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)を見て非常にショックを受けています。  この日のテーマは「脱毛し...
ジャニーズがアクスタ販売で炎上!NEWS加藤シゲアキが生謝罪
 ジャニーズ事務所が今月開設したオンラインストア「Johnny's アクスタ Fest」がファンの間で炎上している。 ...
こじらぶ 2022-09-17 06:00 エンタメ
篠田麻里子脱落!「ママタレ」イメージを左右する夫の選び方
 ママタレント人気は「パパ」の存在が大きかった? 9月7日の「NEWSポストセブン」が元AKBでタレントの篠田麻里子(3...
岡田健史は水上恒司に改名 旧芸名アンドレ・カンドレって誰
 俳優の岡田健史が、今後、本名の水上恒司(23=みずかみ・こうし)として活動すると発表しました。急にそんなことを言われて...
ryuchellとpecoの離婚を考える2本の映画 2022.9.10(土)
 法的な夫婦関係を解消し、今後は「人生のパートナー」となることを報告したタレントのryuchell(りゅうちぇる)とpe...
ryuchellの離婚と“カミングアウト”が子の人生に与える影響は
 8月25日にタレントのryuchell(りゅうちぇる=26)が、インスタグラムで2016年に結婚した妻peco(ぺこ=...