9月1日は「防災の日」。経験者が教える“我が家の地震対策”7選。マウスウォッシュやヘアゴムが役に立つわけ

コクハク編集部
更新日:2025-09-01 08:00
投稿日:2025-09-01 08:00

経験者はどうしてる? 実際に役立った「我が家の地震対策」7つ

 続けては、大地震の経験者に聞いた地震対策を経験者の話を交えてみていきましょう。

1. 人数×10日分の非常用トイレ

「震災の時、本当につらかったのがトイレです。家族とはいえ、やはり排泄物は見られたくないですし、女性は生理の臭いも気になります。だからこそ、非常用トイレは家族の人数×10日分をしっかり用意しています」(39歳・Nさん)

 被災中のトイレ問題の大変さはよく聞きますね。しばらくごみ収集が来ない時のために臭い対策グッズも用意しておくと良さそうです。

2. ほうき&ちりとりを用意しておく

「被災した際に、家の中が割れたガラスだらけになりました。片付けたくても電気が通っておらず掃除機も使えません。

 こんな時にほうきとちりとりがあったらと心底思ったので、今では必ず用意してあります」(43歳・Mさん)

 地震対策といえば、家具の固定ばかりが頭に浮かびますが、家を片付けるためのほうきとちりとりは浮かびませんでした。でも確かに必要です。

3. 耳栓とアイマスク

「被災した際に避難所で熟睡するのはとても難しく、ストレスが溜まりました。以来、耳栓とアイマスクを防災リュックに入れています」(51歳・Sさん)

 避難生活がどのくらい長引くかわからないので、耳栓とアイマスクは大切ですね。あるかないかだけで睡眠の質が大きく変わってきそうです。

4. マウスウォッシュ

「水が出なくなった時に、毎日の歯磨きでうがいをする水がもったいなかった。マウスウォッシュなら水を使わなくていいし、口の中もすっきりするので便利だと思う」(30歳・Kさん)

 歯磨きの際のうがいは結構水を使いますよね…。とはいえ自分の口臭や虫歯はやはり気になるという人は、マウスウォッシュを使用しましょう。

5. ガスコンロとガスボンベ

「ライフラインが遮断された時、やはり温かい食べ物が食べたくなりました。ガスが復旧するまでにかなり時間がかかったので、ガスコンロと多めのガスボンベはいつも常備しています」(50歳・Tさん)

 被災中は、心も体もストレスでいっぱいですよね。温かい食べ物や飲み物があるだけでも心がほっとするはず。ガスコンロと多めのガスボンベは準備しておきましょう。

地震対策をどうしてるか気になったら経験者に聞くべし

 気楽な一人暮らしも、災害時には不安が募るもの。

 日本は地震大国で、家具の固定やガラス飛散防止などの対策は一般的になりましたが、実際に被災すると「役立つもの・不要だったもの」は経験者にしかわからない点も多いのです。

 だからこそ防災グッズは入念に準備しましょう。

(2023年1月と2024年9月の初出を元に再構成)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


円満退職に必要な最低限のマナー6選、「立つ鳥跡を濁さず」は社会人として当たり前!
 終身雇用の時代は終わり、今では6割の社会人が転職経験ありだというデータも出ています。読者の皆さまのなかにも、「転職しよ...
更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老...
生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?
 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PM...
兄弟姉妹なのになぜ不仲? 怒る前に知っておきたい原因5つと対応策3つ
 子育てをしていると、兄弟姉妹の不仲に悩む人が多いですよね。一体何が原因なのでしょうか? また、自身が親になっても兄弟姉...
思わず二度見!『バブ』新商品・MEGA級のボコボコ泡の実力は? 自宅の風呂がジャグジーになるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの? 」「買ってみたいけれど、...
手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...
え、これだけで? 爆速で人と仲良くなれる「超簡単」なテクニック
 みなさんは距離を縮めたい人にはどんな風に接していますか? 私はミリ単位でジリジリ近づくことが多いのですが、スナックでの...