49歳女「28歳の彼は可愛いペットです」閉経後に酔いしれる甘美な恋愛。“結婚”以上に求めあえるもの

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-08-29 11:45
投稿日:2025-08-29 11:45

見栄をはらないピュアさが魅力

 年齢差を感じることはないのだろうか?

「20代の新人ナースから流行りの情報は得ているので、会話のキャッチボールはできます。ただ…体力的には私が疲れることはありますよ。実は先日、閉経を迎えました。でも、彼が求める限りは応じています(笑)。

 ルックス面は、クリニックでタルミ防止の施術や脂肪溶解を受けているので、実年齢はバレていません。酷暑の時期は昼間からホテルで涼みつつ、まったりデート。ジャグジーで後ろ抱きされながら、ネットフリックスを見るのが定番です」

 和也さんは物欲がなく、見栄をはらない部分も魅力だという。

「お金を要求することもなく、『一緒にいられるだけで楽しい』と喜んでくれるんです。LINEは毎日、デートは月2回。このペースで6年続いています。ホテル代だけは、彼に払ってもらっていますけどね(笑)。

 和也に会えないときは、『もしかしたら他に彼女がいるのかな…』と思うこともゼロではありません。でも、今のところ女の影はなく、一緒にいるときは全力で私との時間を楽しんでくれる。その姿が愛おしくてたまらないんです」

いつか終わりが来ることはわかっている

 ある夏の日のデートでは――。

「汗でTシャツがびしょ濡れになった和也に、『汗臭いわよ。買ってあげるから着替えて』と言ったら、『僕、GUが好きなんだ』と。990円のTシャツで大喜び。そんな安上がりなところも可愛いですね。その日は『せっかくだから、そのTシャツに似合うパンツも買ってあげる』と、2900円のパンツもプレゼントしました」

 さらに、クリニックの大掃除で不要になった家電を『まだ使えるのにもったいない。独身寮に持っていきたい』と、同僚の車で取りに来たこともあった。

「ミニ冷蔵庫や電子レンジを一緒に運んで、汗だくになって大笑い。本当にピュアで癒される可愛いペットそのものです。

 ――でも、この関係にはいつか終わりが来るでしょう。和也に素敵な彼女ができたら、笑顔で送り出すつもりです。私には事実婚の夫という帰る場所もありますから」

 そう語る瞳さんは、穏やかにほほえんだ。

 誰も傷つけず、傷つかない――そんな「いいとこ取り」の不倫も確かに存在する。それは時として、結婚以上に「甘美な関係」と映るのかもしれない。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


離れないと泥沼化…女をメンヘラにさせるダメンズの特徴4つ
 LINEで一喜一憂、彼の機嫌や顔色をいつもうかがって、彼が気に入らない格好や言動や趣味は謹んで……苦しい恋をしていると...
七海 2019-09-21 08:07 ラブ
「男の価値はお金」と言い切る女性が男を見分ける3つの基準
「どうしても、お金持ちと結婚したい!」と切に願っている女性ほど、相手の資産状況を死活問題として把握したがります。同時に“...
並木まき 2019-09-20 06:25 ラブ
【悲報】“家族大事アピール男”にろくな男がいないことが判明
 結婚を考えるにあたって、重要な項目の一つが「家族を大事にすること」。これを重視する女性の方、男性の方が多いことは周知の...
しめサバ子 2019-09-20 06:00 ラブ
さげまん彼女になってない…? 彼の自信を奪う4つのNG行動
 さげまん、という言葉を聞いたことはありますか? 付き合ったり関係を持つと男性の運気を下げてしまう女性のことを俗に「さげ...
七海 2019-09-19 06:00 ラブ
性格の悪い男に気をつけて!その特徴と巧妙な騙し手口とは?
 性格悪い男と言われると、思い浮かべるのは人さまざまですよね。誰かに自分の代弁をさせるようなずる賢い男もいれば、女性を騙...
東城ゆず 2019-09-19 06:00 ラブ
秋に再アタック!ひと夏のアバンチュールで終わらせない方法
 花火、海、バーベキュー、野外フェス……。夏は出会いの場がとにかく多い。夏特有のどこか特別な雰囲気って、気になっていた彼...
七海 2019-09-18 06:00 ラブ
年上のモラハラ夫が妻に繰り出す「卑怯すぎる常套句」3選
 妻へのモラハラ発言を繰り返す夫には、どうにもならない事柄を引き合いに出して、妻を意のままに操ろうとする人も少なくありま...
並木まき 2019-09-18 06:14 ラブ
結婚に「妥協」という言葉を使う女性は婚活を卒業できません
 あなたは妥協してまで結婚したくない人ですか? それとも妥協してでも結婚したい人でしょうか? さまざまな男女の結婚をサポ...
山本早織 2019-09-17 06:00 ラブ
そのうちバチが…呆れるほど自分本位な鬼嫁たちの怠惰な生活
 結婚生活には「我慢」や「忍耐」がセットですが、鬼嫁の辞書にそんな言葉はないようです。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)な...
並木まき 2019-09-17 06:00 ラブ
デートのお会計問題! 男性の“本当のキモチ”を考察しました
 初めての二人っきりのディナーデート。  会話も弾み、美味しいご飯にお酒も入っていい感じに。  お会計は1万...
伊藤早紀 2019-09-16 06:30 ラブ
キラキラ生活の裏で…不幸への道を歩む「港区女子」の共通点
「港区女子」と聞けば、夜な夜な煌びやかな生活を謳歌しているゴージャスな女子の姿が、頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか...
並木まき 2019-09-16 06:14 ラブ
必見!「アプリを削除しない男」の“メス力”的3つの問題点
 メリさん初めまして! 私は付き合って5カ月の彼氏がいるのですが、3カ月目ぐらいの時に彼の前で彼の携帯を見たら、マッチン...
神崎メリ 2020-05-20 11:25 ラブ
無言で脅迫するモラハラ夫との2年間…真由さんのケース#1
 暴力や器物損壊、暴言などを繰り返すDVとモラルハラスメントの違いはどこにあるのでしょうか? モラハラ男と結婚した体験談...
神田つばき 2020-01-11 07:00 ラブ
モテる女は自己肯定感が高い 卑屈さを捨て自信をつける方法
「同僚のあの子はいつもキラキラしてて周りに人が絶えない。わたしは顔も可愛くないし頭も悪いし、仕事もできない。比べられてる...
七海 2019-09-15 06:47 ラブ
あおり運転問題に学ぶ…車に乗ると豹変する男の性格とリスク
 あおり運転が社会問題化していますが、オラオラ系運転をする男性は少なくありません。弱い犬ほど吠えるのと同じで、実は自信が...
山崎世美子 2019-11-14 19:23 ラブ
同棲後に結婚するポイント♪ うまくいくための5つのルール!
「結婚を見据えて同棲をしたのに別れてしまった……」、そんな話はよくありますね。将来のことを考えてせっかく同棲をしたのに、...
孔井嘉乃 2019-09-14 06:17 ラブ