中年女の増えた「抜け毛」これも更年期のせい? いやしかし…美容師からの“言葉”に反省した秋

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-10-15 11:45
投稿日:2025-10-15 11:45

1日100本と言われましても

 さて抜け毛に話を戻そう。件の洗髪をしなかった翌日、いつもより抜け毛の量が確実に多くなっているのにゾッとする。髪の毛の洗った日はヘアオイルを塗布したあと、念入りにドライヤーで乾かすが、この時も結構な量の髪の毛が落ちている。要は乾燥時に抜け切らなかった髪の毛が、翌朝抜けているのか。何だか気になったので、AIで調べると「1日100本は抜けても大丈夫」と、私が10年以上前の取材で聞いた情報がアップデートされずに飛び出してくる。いや、アンタ、100本って…。簡単に表現するけれど、どうやってカウントせよと? 抜けた髪の毛を拾っておけと? うーん…。

 ちなみに抜け毛は意識的に髪の毛に指を絡ませて抜けたものだけではなく、自然と抜けているものも増えた。掃除機をかけていても、粘着カーペットクリーナーに付着してくるのは髪の毛ばかり。その掃除機が吸い取るメインのゴミも髪の毛で、女性はたった一人しかいない我が家なのに、ずっと髪の毛と格闘しているようだ。娘が二人いる友人が「髪の毛の掃除が大変で」と愚痴をこぼしていた。何だかこうして書いていても、だんだん抜け毛が憎くなってきた。

 とはいえ髪の毛は女性の見た目にとって必要な要素。実際、自分の髪の毛はどれくらい減っているのだろうか。20年近く、ヘアカットを担当してもらっている美容師に触ってもらった。

「毛量? そりゃ20代に比べたら減っている感じはあるけれど、年齢の割には全然多いし、ツヤもあるし、そんなに気にしなくてもいいですね。ヤバい量って、寝て起きた時に枕についている量が多かった時かも。枕についています?」
「3〜4本かな」
「だったら全然気にしなくて大丈夫。髪の毛って、想像以上に抜けるんですよ」
「へえ」

 ハラハラしていた気持ちが少しおさまった。ここは専門家の意見を信じて、今まで通り頭皮ケアと更年期ケアを怠らずにいこうと思う。最近、脳内が更年期細胞で凝り固まっていて、敏感になっていたかもしれないと、若干の反省をした2025年の秋。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


日本初!? 新宿2丁目の銀河系メンズコンカフェに行き、胸が熱くなったこと
 最近どんどん増えているメンズコンセプトカフェ(通称「メンズコンカフェ」、さらなる省略形が「メンコン」)。秋葉原や池袋か...
バレンタインに考えた 僕らが物を贈る意味 2023.2.15(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「男性に花を贈る」とめちゃ喜ばれる! 植物を選ぶ際の5カ条
「花屋」という職業上、ネットや書店にて花にまつわる資料を探す機会の多いワタクシ。  ちょっと前まではお高い写真雑誌...
コワモテ部長が「襲ったらごめん♪」と誤爆…気まずいグループLINE3選
 仕事やプライベートでの連絡ツールとして大活躍のグループLINE。大勢の人と一緒に会話できて便利ですよね! でも、世の中...
にゃんたまを求め東へ西へ…私の人生にはどんな因縁がー!?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
夢と現実が入り交じる場所 2023.2.13(月)
 ミュージカル映画で歌が始まると、慣れなくて一瞬だけ気恥ずかしくなる。  だけど、すぐにそんなことは忘れて、スクリ...
窓の外を眺めて1日が終わったっていい 2023.2.12(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
人付き合いの“やらかし”から学ぶ「感情系語彙力」の大切さと鍛え方
 みなさんは、自分のことを語彙力が豊富な方だと思いますか? それとも口下手だとか、無口な方だと思うでしょうか。円滑なコミ...
トルコ大地震前に“不気味な雲”の目撃情報が…注目すべき前兆現象とは?
 トルコ南部のシリア国境近くで6日、マグニチュード7.8の地震が発生し、両国では1万5000人を超える死者が出ている(日...
冷気に青空が滲みる、春はまだかな? 2023.2.10(金)
 鉢に張った水をのぞくと、青い空が映りこんでいた。  空気が澄んでどこまでも広がる冬の空はきれいだけど、こうも寒く...
罪悪感は無用!しごでき女の在宅ワークは昼寝で効率アップ
 コロナ禍をきっかけに、在宅ワークも当たり前の働き方になりました。でも、気分がのらなくてついサボってしまったり、逆に休憩...
梨花に刺激され、産後に太った自分と向き合う 2023.2.9(木)
 先日、ある芸能ニュースに目が行きました。ハワイに住むモデルの梨花が「過去マックス」の体重に「激太り」したという記事です...
猫吸いしたい! ふわふわマシュマロ“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
先輩LOVEな後輩の暴走LINE3選 好きすぎて隣の県までお引っ越し♪
 仕事でも学校でも、自分よりも先に経験を積んでいる「先輩」はかっこいい姿に映り、憧れ、尊敬、信頼などいろいろな感情が湧い...
「受験生に贈る花」がんばる人に合格祈願のエールとパワーを
 すっかり初老のワタクシ、人生に疲れを感じる今日この頃。いろいろなことを相談して元気をもらえる相手は、自分の子供世代とも...
久しぶりの友人に会って「中学生」に戻った 2023.2.8(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...