“松本人志ファン”として言わせてください。『DOWNTOWN+』は天才的だった。だが「松本、動きました」はダサかった

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2025-11-08 11:45
投稿日:2025-11-08 11:45

正直、ダサいところは見たくなかった

 思い返せば、「週刊文春」に疑惑を報じられて以降の松本様の“動き”は、ダサおもしろいことばかりでした。

 活動休止に入る直前の2024年1月、松本様はTwitterに《事実無根なので闘いまーす。 それも含めワイドナショー出まーす。》と投稿。松本様は自らの名誉を守るために動こうとしたわけですが、出演はできませんでした。『ワイドナショー』を放送するフジテレビと吉本興業側による協議のうえ、出演見送りという判断をされ、赤っ恥を掻いています。

 また、松本様は名誉を傷つけられたとして、「週刊文春」発行元の文藝春秋を相手に、損害賠償および訂正記事掲載を求めて訴訟を起こしていました。ただ、2024年11月に訴訟取り下げをしています。自分の名誉のために動いたものの、その動きを自らストップさせたという迷走ムーブをかましたわけです。

「松本、動きました」も、《ワイドナショー出まーす》も、訴訟取り下げも、スキャンダルの生々しいエンタメとしては興味深くおもしろいものでした。

 けれど、一人の“松本人志ファン”として言わせてください。

 松本様のダサいところは見たくなかった。

大笑いさせてくるのを、心待ちにしています

 一連の松本様のムーブはダサくておもしろかったのですが、そんな“お笑い”は、少なくても筆者は求めていませんでした。

 また斬新なセンスで生み出されたコンテンツやトークで大笑いさせてくれるのを、心待ちにしています。

堺屋大地
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コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
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