NHK朝ドラ「ブギウギ」~第19週「東京ブギウギ」#91
羽鳥善一(草彅剛)の気合が入った稽古に臨むスズ子(趣里)だが、愛子の世話をするために何度も中断することになってしまう。
このままでは稽古にならないと悩む一同だが、いい解決策を見出すことができない。
そんな時、茨田りつ子(菊地凛子)が稽古場を訪ねてくる…。
やがて迎えたショーの当日。人々を楽しませ、励まし、生きる活力を与え、日本中をズキズキ・ワクワクさせた名曲「東京ブギウギ」で、ブギの女王が誕生する!
【本日のツボ】
「青森の人間は情が深いのよ」by茨田りつ子
※※以下、ネタバレあります※※
「愛子と一時も離れたくない」というスズ子の思いも分かりますが、稽古場にまで連れ込むのはいかがなものでしょう。
赤ちゃんは泣くのが仕事だから、稽古が佳境になったところで泣くこともあるでしょう。そのたびに稽古を中断しては、楽団員やダンサーの士気も萎えるというものです。
で、思い出したのが、1988年の流行語にもなった「アグネス論争」です。当時、コメンテーターなどで引っ張りだこだったアグネス・チャンが第1子出産後、テレビ局の収録に「子連れ」で出勤したことが発端です。
このことを林真理子が「周囲の迷惑を考えていない」などと批判。批判派、擁護派に意見が分かれ、喧々囂々やっていました。
アグネスよりもずっとずっと前に、笠置シズ子が「子連れ出勤」をやっていたとは、驚きです。
淡谷のり子はアグネス論争の批判派だった…?
さらに驚いたのが、「アグネス論争」について調べようとウィキペディアを確認したところ、「芸人は夢を売る商売なのに、楽屋に子どもを連れて来たりすると芸が所帯じみてよくない」という批判派の言葉が引用されていたのですが、その発言者がなんと淡谷のり子(1987年3月20日フジテレビ『おはよう!ナイスデイ』)だったこと。
ドラマの中の茨田りつ子は、スズ子に優しく手を差し伸べ、愛子の面倒をみると自ら買って出てくれたのに…。それとも心の中では「子どもなんか連れてきて、歌が所帯じみるわよ~」と思っていたのでしょうか。
りつ子いわく「青森の人間は情が深い」とのことなので、困っているスズ子を見て見ぬふりは出来なかったのかも!?
ブギウギ第1回放送回との違い
何はともあれ、りつ子のおかげで、スズ子は無事に「東京ブギウギ」をお披露目することができました。「ブギの女王」の誕生は、第1回冒頭のシーンに繋がりました。
羽鳥の「トゥリー、トゥ、ワン、ゼロ」のカウントが超高速だったので、このシーンが新撮であることはすぐに分かりました。
第1回とどこが違うか、興味のある方は「NHKオンデマンド」で見比べてみては。
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