劇薬・粗品を投入した「THE W」エルフ荒川、さらば森田…騒動で本当に“得”したのは誰か

帽子田 芸人、ライター
更新日:2025-12-24 11:45
投稿日:2025-12-24 11:45

笑い飯・哲夫との論争で「ちょい損」

 もともとWという大会に反感を持つ固定層も多いので、世論は粗品側に圧倒的に傾くかと思ったが、どうやらそういう訳でもなさそうだ。

 さらに、同じく審査員を務めた笑い飯・哲夫が「粗品のせいでコメントが全然回ってこなかった。次もそうなら、審査員を受けない」という旨をラジオで表明し、粗品はYouTubeでこれに猛反論。

「哲夫さんに需要がなかったんでしょ」「大したことない審査してましたよ」「ダサすぎてしんどい」と強い言葉で非難した。

 粗品は「Wを救う」と熱量高く挑んだようだが、かなり批判され、尊敬する先輩とも争う羽目になってしまった。これらの点を踏まえると、「粗品だけが得をした」という訳では全くないだろう。どちらかというと「ちょい損」という感じがする。

エルフ荒川ら、ほか出場者はどうか? 

 出場した女芸人や審査員として参加した芸人はどうだろうか。これまでのWより注目が集まったとはいえ、「得をした」とも言えないだろう。

 粗品にぼろくそに言われてしまったせいで、今回初めてテレビに出るような若手の芸人たちの名前を検索するとサジェストで「つまらない」「おもしろくない」と並ぶようになってしまった。このような印象がつくのは、これからの芸人生活でハンデとなる気がする。

 粗品が大会中で指摘したポイント自体はおおむね同意だし正しいのだが、それを錦の御旗にした人たちが彼女たちを必要以上に叩いているのもよく見る。これに関しては、率直に胸糞悪い。

 粗品も自分の影響力を加味して、誹謗中傷を扇動するような連中に釘を刺すべきだったのでは?と思う。

 また、エルフも粗品の辛口コメントに「Wから出て行ってください!」とコメントしたことで、粗品のファンに叩かれてしまっている。

 このコメント自体は悪くないと思うしバラエティを重視した答えだったと思うが、粗品がそれに関して受け身を取らなかったことでケンカのように見えていた。エルフ・荒川も大会直後の反省会で大号泣していて、痛々しかった。

 とはいえ、今大会に出場したことで若手たちの名は上がったので、これを逆手に取った大躍進に期待したい。

帽子田
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別名義では芸人として活動。一時期は年100本以上のライブに出演、ライブ主催の経験もアリ。一応現役の芸人ではあるが、ただのお笑い、バラエティ番組ファンでもあります。

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