卵子凍結を行う手順 聞きなれない“ホルモン剤の投与”とは?

西史織 卵子凍結コンシェルジュ
更新日:2023-01-26 20:39
投稿日:2019-09-22 06:00
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代の私たち自身にもできることがあるというお話から前へ進み、なぜ私が、28歳という若さでも卵子凍結をしようと思い立ったかについて、お伝えしたいと思います。

卵子凍結の予定がなくても定期的な検診は大切

【04_卵子凍結】

 前回は実際に卵子凍結を行うため、クリニックで初診と事前検査を受けたお話をしました。

 検査の結果、幸いにも検尿・血液検査・内診のいずれも異常なしだったため、次のステップである「ホルモン剤の投与」に進むことになったわけですが、事前検査でひとつでも問題があると卵子凍結を行うことができません。

 例えば、感染症や病気が見つかった場合は治療してから凍結の手順に入っていくことになるので、ある程度の時間がかかってきてしまいます。卵子凍結などの予定がないという人も、婦人科クリニックへ行けば頸がん検査や内膜症、感染症がないかどうかは簡単にチェックできるので定期的に検診に行くことをおすすめします。

将来の“もしも”のために計画を立てる

 私(28歳・独身)が卵子凍結を行う目的は、将来結婚して、もし子どもを授かることが難しかったときの“保険”として(自然妊娠できたらもちろん嬉しいです)。

 卵子凍結を行う手順や方法は、結婚の有無や年齢によっての違いはほとんどありません。また、一般的に行われている体外受精とほぼ同じ手順です。違いは、体外に女性の卵子を取り出したその後、パートナーの精子と一緒に受精させて受精卵で凍結するのか、卵子だけで凍結するのか。

 将来の“もしも”のために、先に体外受精の半分まで自身で終わらせておくようなイメージです。

西史織
記事一覧
卵子凍結コンシェルジュ
金融業界で営業、IT業界で事業開発に従事後、27歳のときに将来のことを考え卵子凍結をする。その経験から、女性のライフステージと仕事の両立についてをライフテーマに活動。妊活をしている方や卵子凍結をしたい方へ向けたクリニック検索サイト「婦人科ラボ
」を運営。Xでの情報発信や、日刊ゲンダイ、日経xWOMANでの執筆も行う。

ライフスタイル 新着一覧


妻を労う夫が選んだスノーピーク×久保田の酒 2023.5.4(木)
 銘酒「久保田」を製造する朝日酒造と、アウトドアブランドの「スノーピーク」。一見、何の関係もないようですが、実はどちらも...
魅惑のオッドアイにうっとり♡ コミュ力抜群な“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
現実世界では一発逆転ってあんまり起きない 2023.5.3(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「浮気してるんでしょ?」デマだよ、デマ…戦慄!ママ友いじめLINE3選
 子育て中のママが避けて通れないのが、ママ友同士の付き合い。適度な距離感を保ちつつ、上手に付き合えるママがいる一方、マウ...
値上げにウンザリ!2023母の日のトレンド「お得な商品」が丸わかり
 春うららから初夏の予感の日々でございます。  3年ぶりの“マスクオフ”が許された今年のGWはいずれの観光地も大賑...
貯金ゼロ女、将来が不安すぎる! 無駄遣いをやめる8つの方法
 コレといった大金を使った覚えがないのに、「もう、お金がないのだけど!?」なんて毎月思っていませんか。自覚のない無駄遣い...
ヤンバルクイナ? 所変われば標識も変わるね 2023.5.1(月)
「とび出し注意」の標識に描かれているのは……もしかしてヤンバルクイナ?  所変われば標識も変わるね。道路で希少動物...
白ボディ×オレンジ“たまたま”にキュン♡クールな表情もGood
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
GW明けにブチ当たる第2の壁! 幼稚園“行き渋り”地獄の乗り切り方
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
GWってなあに? 2023.4.30(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
面倒くさい質問キター!「何歳に見える?」の絶妙かつうまい返し方5選
 プライベートでも仕事先でも、初対面の人と接するときによく聞くのが「私、何歳に見える?」というフレーズ。「面倒くさ〜!」...
逃げるが勝ちのケースも…性悪義母のモラハラから身を守る法
 義母との関係は、なかなか難しいものです。夫の母親だからこそ、「うまくやっていきたい」と思っているのに、相手にその気がな...
金継ぎは習うべきか、独学で突き進むべきか 2023.4.29(土)
「民藝運動の父」こと柳宗悦氏の著書に感銘を受け、陶器をちょこちょこ集めるように。大好きなセブンイレブンのお惣菜も、お気に...
エンドロールは「裏方さんの名前」に涙…ヲタクあるあるなLINE3選
 どんな分野にも、根強い「ヲタク」が存在します。少し前までは、ネガティブなイメージの強かったヲタクですが、最近では芸能人...
配属ガチャに外れても「ダメな上司」5つの対処法でむしろ効率UP!
 転職や人事異動など、新しい環境で仕事がはじまったはいいものの、めっちゃ仕事ができないハズレ上司を引いてしまったー! な...
若さに胡坐をかいた後でいい!トシ取るのが憂鬱になったら実践したいこと
 もしずっと今の年のままいられるなら、みなさんは嬉しいでしょうか? きっと「そりゃそうでしょ!」と答える方が多いと思いま...