周囲の評価が“すごくいい旦那さん”ほどモラハラ男である実態

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-09-28 07:05
投稿日:2019-09-28 06:00
 モラハラが激しい男ほど、世間に本性がバレないよう、姑息な画策をしているのも実態です。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、モラ男が繰り出しがちな、卑怯な自己防衛ブランディングに迫ります。

1:「妻を大事にしてます」アピール

 モラハラ夫には、家庭内では妻を人間として扱わないくせに、人前では「俺って、こんなに妻を大事にしているんです!」アピールをする人も少なくありません。

 よってモラ男には、人前でだけ妻を思いやっているフリをする男が多く、周囲は、そんな演技にコロリと騙され「いい旦那さんですね」「奥さん、愛されてますねー」などの事実と正反対の評価をしている場合も。

 モラ男が厄介なのは、家庭内でモラハラをする際に「俺は愛妻家で通っている。だから、そんな俺に文句を言わせるお前が悪い!」と、演技への評価を逆手にとって、さらに妻を攻撃するあたりにもあります。

2:「進んで社会貢献する心が優しい人です」アピール

 モラハラ男には、なぜか「俺って素晴らしい人」をアピールしたがる人も多く、社会貢献活動に熱心なタイプも多い傾向です。

 地域団体に所属して熱心に役職についていたり、進んでボランティア活動に取り組んだりしている男も少なくなく、自分がいい人に見られるためであれば、労を惜しまないモラハラ夫も少なくないのです。

 大切な時間やお金を割いてまで社会貢献をしている暇があったら、まずは家庭に貢献を! と言いたくなりますが、モラ男にとって妻からの評価なんて不要。

 欲しいのは、社会的な「偉いですね」「素晴らしいですね」の称号だったりするので、外では多大なる自己犠牲を働くのもいとわないのです。

3:「しょうもない妻を見守っています」アピール

 これは、年上モラハラ男に圧倒的に多いのですが、万が一、自分がモラハラをしている事実がバレたときに備え、あらかじめ妻を“しょうもない妻”に仕立て上げ、自分はそんな妻を温かく見守っているキャラを演じる……という卑怯な男も多いです。

 モラ男の渾身かつ計画的な演技の結果、はたでは「年上の旦那さんがワガママな奥さんを見守っていて、微笑ましい」「やさしそうな旦那さん」なんてお門違いなイメージが育っているケースも少なくありません。

 実際には、妻にはそこまでの落ち度はなく、単にモラ男がモラハラをするために重箱の隅をつつき“ワガママ妻”をでっち上げているだけなのですが、年下妻×年上夫の組み合わせに、モラ男の温厚そうに見せる迫真の演技があいまって、これまた周りがコロリと騙されてしまっている場合も多いのです。

まとめ

 モラハラ夫には、驚くほど外ヅラがいい男も多いのも実態です。自己防衛のためならば、どんな労力も惜しまずに、せっせといい人ぶるからこそ「彼が言うように、本当に自分が悪いのかも……?」と、不必要に追い詰められてしまう妻も後を絶ちません。

 みなさんの周囲で“不可解なほどにいい人っぽい旦那さん”に心当たりがあれば、モラ男の演技である可能性も……。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


どういうつもり? 恋人に2年間も結婚を先延ばしされている女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-07-18 07:49 ラブ
2年間にわたって結婚への踏ん切りがつかない男が抱える不安
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-07-18 06:00 ラブ
優しかった夫が突然別人に!?パートナーが豹変する理由
 結婚や出産といった環境の変化をきっかけに夫がモラハラに豹変した――そんな話をよく耳にします。長い結婚生活を送るとなると...
七味さや 2020-07-17 06:00 ラブ
告白なしで付き合う5つの男性心理&遊びかどうかの見極め方
 大人になると、人間関係が複雑になってきます。恋愛においても、微妙な関係、グレーな関係になることもあるでしょう。「これっ...
恋バナ調査隊 2020-07-17 06:00 ラブ
コロナ禍で失われたイケメンとの濃厚接触について考える
 新型コロナウイルス拡大防止のためにソーシャルディスタンスが取られるようになってから、もう3ヶ月以上が経ちます。緊急事態...
内藤みか 2020-07-16 06:00 ラブ
LINEで告白♡ 成功させるポイント5つ&気を付けたい注意点
 せっかく告白をするなら、誰だって「OK」をもらいたいものでしょう。告白に成功するためには、どんな伝え方をするかも重要。...
恋バナ調査隊 2020-07-15 06:00 ラブ
アラサーだけど…「結婚できない女」のあるあるな考え方3つ
 コロナによる経済不安や自粛による寂しさから、恋愛や結婚に関心の高まっている人も増えているのではないでしょうか。しかし、...
ミクニシオリ 2020-07-15 06:00 ラブ
30代シングルファザーがコロナ再婚に踏み切ったワケとは?
 日本の生涯未婚率が上昇傾向にある一方で、「3組に1組が離婚している」と言われる昨今。新型コロナウィルスによる自粛期間に...
田中絵音 2020-07-14 06:00 ラブ
浮気されやすい女性の10の特徴!男性の思考を知って対策を
「彼氏を大事にしているはずなのに、なぜか浮気されやすい……」そんなお悩みはありませんか? 今回は、そんな女性に共通する特...
リタ・トーコ 2020-07-14 06:00 ラブ
モテる女性はやっている!「モテ仕草」の計算された共通点
 職場でもパーティーでも気になるカレに対しても、男性から魅力的に見られたいですよね。「この人、なんか素敵かも」と思わせる...
若林杏樹 2020-07-13 06:00 ラブ
尽くす女性は重い?特徴や男性の本音&尽くし上手になる方法
「尽くす女性」は、一昔前までは「いい女」の象徴のような言葉だったと思います。しかし、現在では「重そう」「恋愛が下手そう」...
孔井嘉乃 2020-07-13 22:49 ラブ
彼と喧嘩⇔仲直りの地獄∞ループ メス力的5カ条で楽に解決!
 ど本命の彼とのお付き合いを3年間続けています。ですが、つい先日、不安からくるど本命クラッシャー(※)をしてしまいました...
神崎メリ 2020-07-12 06:00 ラブ
男性が女性に惚れ直す瞬間8選♡ 男心を知ってマンネリ解消
 長く付き合っていると、遅かれ早かれ二人の関係はマンネリをする傾向にあります。しかし、時に男性は女性に惚れ直す瞬間がある...
恋バナ調査隊 2020-07-12 06:00 ラブ
知ったかぶりに思い込み…嫁を悩ます姑の“悩ましい性格”
 義母の性格に「難」があると、息子の妻は頭を抱えがちに…。嫁姑の人間関係は自分では選べないために、結婚後に想定外の悩みの...
並木まき 2020-07-11 06:47 ラブ
浮気されやすい女性の特徴…性格のいい人ほど浮気される説
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。私の元に来られる相談者さんの7割近く占めるのが、「浮気問題」です。出会った男...
山崎世美子 2020-07-11 06:54 ラブ
「一人じゃ戦えない」と思ったら…頼り先は分散させておこう
 離婚は当事者の人生史上、なかなかにシビアな局面です。かくいう筆者も人生の大ピンチに直面し「あ、これ一人じゃ戦えない……...
七味さや 2020-07-10 06:00 ラブ