ホストクラブではどんな時にシャンパンコールを行うのか?

内藤みか 作家
更新日:2019-10-07 16:43
投稿日:2019-10-07 16:30
 ホストクラブで夜な夜な飛び交うシャンパンコール。大勢のホストに囲まれてワッショイされるなんて、女子にとって夢のような時間ですよね。あのシャンパンコールは、どんな時に行われるものなのでしょうか。

実際のシャンパンコールはどんな感じ?

 私はホストクラブで何度かシャンパンコールをお願いしたことがあります。私が当時行っていたお店は10万円以上かかるようなドンペリでなくても、シャンパンであればなんでもコールをしてくれたので、気軽に入れることができたのです(シャンパンコールが入る条件はお店によって違うので入れる前に必ずチェックしたほうがいいでしょう)。

 シャンパンコールをホストさんにお願いすると、まずは冷えたシャンパンボトルが運ばれ、10以上のグラスにそれが注がれます。そしてホストさんが私を囲み、コールをしてくれるのです。コールは1-2分なのですが、その間、大勢のイケメンの瞳はすべて私を見つめているんです!こんな興奮、シャンパンでも入れなければ味わえません。はっきり言って最高の気分で乾杯できますし、気分は最高にアガります。

ホストやお店を祝いたい時

 私の場合、シャンパンコールは「自分自身への景気づけ」が目的です。酉の市の熊手を買った時の手締めと同じだと考えています。本を出版した時などにシャンパンコールをすることで、ヒット祈願をしているようなところはあります。けれど、こんな風に自分のためにシャンパンを入れる人は実は、かなり少ないんだそうです。

 多くのお客様は、指名しているホストの誕生日やホストクラブの周年イベントの時など「お店側へのお祝いのために」シャンパンを開けるのです。何度も通っていると「いつもお世話になっているし、イベントの時くらいシャンパン入れなくては!」という気持ちになってくるのでしょう。いわゆる義理人情の世界なのです。

ホストを応援したい時

 そして、実は最も多いシャンパンを入れる理由は「ホスト自身を応援したいから」。なのです。「彼をナンバーワンにしてあげたい」その熱い思いで、大枚をはたくのですね。シャンパンは月末に開けられることが多いのです。なぜならばホストが「今月売り上げが厳しくてナンバー落ちそう」などと相談してくるから。

 なぜ他人をナンバーワンにするために大金を使うんだと疑問に思う人も多いかもしれません。でも、彼女たちはおそらく後悔したくないのです。だって、自分がシャンパンを開けなかったせいで2位になってしまった彼と、自分がシャンパンを開けたからナンバーワンのままでいられた彼と、どちらがいいかというと、ナンバーワンのままのほうが嬉しいですからね。自分が頑張って働けばいいのだから、と思い切って開けてしまう人もいるわけです。

シャンパンコールを見てみたい時は

 自分でシャンパンを開ける勇気がないけれど、一度は間近でシャンパンコールを見てみたい! そんなあなたにオススメの時期は、月末のホストクラブです。でも最終日はそれこそ本気のナンバー争奪戦が繰り広げられていて混んでいるし、避けるべきかと思います。最終日の数日前くらいが無難かも。そして、時間帯は閉店の2〜3時間前くらいが見られる確率は高めでしょう。

 それからシャンパンコールを超えるスゴイ存在があります。それは、シャンパンタワー。シャンパングラスを何段にも積み上げたもので、価格は推定100万円から。これは高額を稼ぐホストのバースデーにしか見ることができない貴重なものかもしれません。眺めることができたらラッキー!と私は思っています。

 なお、シャンパンタワーを間近で見て、入れたくなってしまった、という人も出てくるかもしれませんが、そのあたりは人によって予算が違いますし、無理せず、自己責任で行動しましょう。入れる時は自分自身で十分納得したうえで気持ち良く入れたいですね。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...