服飾工場からエロの世界へ…名物女性プロデューサー誕生秘話

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2019-11-20 20:38
投稿日:2019-11-20 19:00

女だからと優遇されず女のくせにと黙らされることもない

 アダルトチャンネルはユーザーも男性がほとんどだし、現場も男社会のはず。女性の意見は通らないのではないか? マスコット扱いでアシスタント以上の仕事はさせてもらえないのではないだろうか? セクハラで辞めていく女性はいないのだろうか? 画面の向こうの仕事の実態について聞いた。

――パラダイスTVは24時間放送、大変そうですね。

吉永 「ディレクター5人で、毎月新作を30本作っています。『じっくり聞いタロウ』に出演したとき(テレビ東京・10月24日放送分)、原田泰造さんが驚いて『アベンジャーズみたいじゃん!』って……。その中には生放送もふくまれていて、これが大変なんです。生放送は絶対に失敗できません。放送コードがあるので陰毛1本も映してはいけないんです。激しい行為はNGだから、フェチな企画を考えないといけない。

 たとえば、『クイズおならで答えて』という生放送をやりました。セクシー女優さんたちがクイズに答えるんですけど、おならをしないと解答権が得られないという…。この番組から派生して、『美少女のおならを聴く会~屁な祭り~』というイベントもやりました。おひな様じゃなくてお屁な様、ひな祭りじゃなくて屁な祭り、ですね。おならフェチの男性って、おならの音が好きなんだと思いこんでいましたが、匂いにもこだわりがあるみたいです。発見ですね」

 こんな企画を考えるのは楽しそうだが、それを次々に準備して撮影しなくてはならないとなると、気を抜ける日はない。女性もどんどん企画を出してと上から催促されるし、マスコットなんてムダな人員はいらない実力主義の職場なのだ。

 もちろんセクハラなどしているヒマもないだろう。それなのに、吉永さんは入社早々みずから番組に出演することになってしまった。そのとき吉永さんは……。

 次回に続きます。

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

ライフスタイル 新着一覧


動物は「あったかい場所」を見つける才能があるみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
私「復縁希望?」女友達「あと2年で吹っ切る」失恋かまってちゃんLINE
 失恋をして心が傷つくと、少しでも誰かに気持ちを聞いてもらいたくなるもの。  でも、あまりにしつこかったり、常識が...
キャンプより安近短なべランピング!楽しむコツ&それでも失敗したエピ
 空前のキャンプブームが到来していますが、やはりイチからキャンプギアを集めてテントを張って…となると、ハードルが高いと感...
見上げた青空が眼に染みて…1日に1回くらいは空を眺めてみる
 青空が眼に染みると思ったら、しばらく空を見上げていなかった自分に気が付いた。  うつむいて歩くのがクセになってい...
「俺のソーセージも試食して」じゃねえ! 40女の成人の日の思い出
 1月8日は成人の日。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人たちの姿は、眩しいものです。  成年年齢が18歳に引き下げられま...
これって誘拐ですよね!? 遊んでいたら詰められた恐ろしいご近所トラブル
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
神秘的! 宝石のようなオッドアイの純白“たまたま”に幸福祈願
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「緑の黒髪」があるなら、白髪の“褒め言葉”は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
日本の美徳すごい!便器に汚物箱…海外で体験した考えられないトイレ事情
 日々の生活に絶対に欠かせないもの、「トイレ」。1日に何度も顔をあわせる存在ですが、実は国によってトイレの形状や使用方法...
2024-02-26 19:03 ライフスタイル
まるで宝探し!話題の木更津コンセプトストアでほっこりした男女の会話
 昨年6月、三井アウトレットパーク木更津(千葉)の隣にオープンした「木更津コンセプトストア」。サステナブルな社会を目指し...
「量と質」どちらを優先するか迷ったら経験値を振り返ろう
 大人になると「量より質」を意識する機会が増えますよね。私の場合、食事に関してはまさにそうなってきた気がします。  そ...
湧き水が心にも沁みてくる 福井県爪割の滝
 北陸地方に甚大な被害をもたらした能登半島地震。  被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。  つらいこ...
貫禄の毛繕い中をパチリ!ありがたいご神体“たまたま”に感謝
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【2023年人気記事】セックスは嗜好品?子宮頸がんサバイバーの性生活
 2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
2024-01-04 06:00 ライフスタイル
近すぎなくていい 毎日は“ゆるい人間関係”に支えられている
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
【2023年人気記事】吉田沙保里と大久保嘉人は公認? ウロつく女が嫌!
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...