クリスマス準備はいつから? アドヴェントとリースの意味

斑目茂美 開運花師
更新日:2019-11-23 06:00
投稿日:2019-11-23 06:00

クリスマスディスプレイっていつから始めるの?

 まもなく12月。12月といえば、1年の中で楽しいイベント目白押しでワクワク。街も行き交う人達の心と同調するかのようにウキウキ、キラキラ。こんな大人になったワタクシでさえも、この時期はなんだか理由の分からない幸福感でジンワリ。良いものでございます。

 子どもの頃、ワタクシが通っていた幼稚園は、敬虔なクリスチャンの通う教会の中にございました。我が家は先祖代々信仰心の厚い仏教徒で、朝晩は炊き立てのご飯をお供えしながらお仏壇の前でチンチンしていたのにも関わらず、あの頃に慣れ親しんだ賛美歌や聖書というのは、大人になった今も心のどこかで覚えているものでございます。

 年末のこのシーズンになると、教会は近付くクリスマスに向かって準備が始まります。ワタクシたち「迷える仔羊軍団」は信者の方々に御披露するべく、「馬小屋キリスト御誕生演劇」に向かって練習をしたものです。

 毎年、女子の花形「聖母マリア」役からもれるワタクシでしたが、その他大勢の天使役としてさまざまな賛美歌を歌ったことが年末の幸せな記憶として残っています。フライドチキンを一切揚げないカーネルサンダースみたいな園長先生や優しく美しい先生方と、トンガリお屋根の教会で繰り広げられた「クリスマスをお迎えする準備月」を懐かしく思い出すのでございます。

 そんなワタクシもお花屋さんになってから、お客様に「クリスマスのリースっていつから飾ればいいの?」と聞かれることがよくございます。そりゃそうだ!謎でございますわよね~。ということで、今週は「心を清める アドヴェント」についての解説でございます。

神の降臨を待つ4週間は心を清める大切な期間

 アドヴェントとは「キリストの到来」を意味するラテン語「Adventus」からきた単語。神の降臨を待ちわびる「待降節」として11月30日「聖アンデレの日」に最も近い日曜日から、クリスマスイブまでの約4週間のことを指すのでございます。

 つまり、クリスマスの準備はこのアドヴェントの時期が始まるということ。もちろん、毎年日程は変動しますが、今年は12月1日がアドヴェントの始まりでございます。リースやクリスマスツリーは、この頃より飾られるのが良いですね。

 本来は静かに祈りをもって、神のご降誕の意味を噛みしめながら心を清める期間のはずなのに、お花屋さんはクリスマス商戦とその先に控えたお正月の準備と併せて活気に満ち溢れます。(゚∀゚) ワタクシもこの頃より髪の毛を振り乱して、「どうか無事に年を越せますように…」とご先祖様に祈りを捧げる日々でございます。

クリスマスリースの本当の意味って?

 クリスマスを迎えるまでのこの時期、クリスマスリースやデコレーションでお部屋を飾ることが、すっかり浸透してまいりました。雑貨屋さんや洒落乙な洋服屋さんでも、クリスマスグッズが店頭を楽しくディスプレイしております。

 造花やドライフラワーで作られたクリスマスリースももちろん素敵ですが、フレッシュなエバーグリーンで仕立てられたリースは格別! ドアに飾られる生の葉で作られたクリスマスリースには開運と魔除けに通じる意味も満載でございます。

 冬でも美しい緑色の針葉樹は「エバーグリーン」といわれ「永遠の命」を、ベルは「魔除の鐘」を、そして、「永遠」の象徴である輪のリースは「終わりのない神の愛」を意味するのでございます。

 特に、トゲのあるヒイラギの入ったリースは魔除効果抜群! モミの木と並んでヒイラギの入ったリースを玄関ドアに飾ることは、「魔除」という部分でいっても日本の風習にバッチリ合っていると思うところでございます。

 最近ではもともと香りのある木を使用したリースに、更に香り高いハーブをプラス。ドアを開けるたびに香る「アロマ」という癒し効果を追求したものまで登場し、ますますクリスマスリースの選択肢が増えました。どんなリースをあなたのお家にお迎えするのか… もうすぐ心を清めて過ごすアドヴェントが始まりますわよ〜大いに悩んでくださいませね。

 心を清め整える4週間が、あなたのとって楽しい4週間でありますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ〜。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


仏様のお供えは「花」とは限らない! もうすぐお彼岸、仏花にまつわるケンミンSHOW的な話
 ねこ店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の仏事に手厚い土地柄の片田舎にあります。とりわけ、夏のお盆からお彼岸月の9月...
ロボット掃除機より優秀!? “激落ちくん”のお掃除スリッパが突き付けた我が家の床の現実
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
私の心が狭いのか? 甥っ子が放った「お金持ちだから好き」発言にモヤモヤした話
 あっという間に、9月ですね。早い! 夏休みの帰省で姪っ子や甥っ子に会った方も多いのでは。  筆者にも、5歳の甥っ子が...
テーブル下でこっそり放熱中…ステンレスで涼をとる賢い“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どものいない祭り
 都会の喧騒の中で見つけた祭り。  そこにははしゃぐ子どもの姿はなかった。  たまにはいいかな、自分のためだ...
ほっこり癒し漫画/第81回「センセッ ジカンデスヨッ」
【連載第81回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「鉄漿」って読める? ヒント:最古のメイク
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
子ども同士のLINEにもドラマが!将来の夢はスパイに忍者…ピュアな感じがたまらん
 最近では、小学生でもスマホを持っている子が増えていますよね。連絡ツールとして友達とLINEを使いこなし、時代は変わった...
女はお嫁さん要員? 年収800万でも「行き遅れ」と見下される田舎の地獄
 西新宿の高層ビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、悠々自...
毒親の介護をしたくない 実家から逃げた女が「決別」のため払った金額は
 西新宿のビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、おひとりさ...
田舎を捨てた「独身女」は不幸ですか 絶縁した家族が来て…今さら何の用?
 いまだ残暑が残る9月の初め。月曜日のAM7:30。  すでに汗ばむ陽気に包まれながら、西村咲子は新宿西口の高層ビ...
職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大優勝!秋から元気な“開運最強”花5選。一輪挿しでも存在感たっぷりで映える1本を紹介
 台風10号の遠隔豪雨は、神奈川にあります猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも様々な影響を及ぼしました。大雨を睨みなが...
みんなどうしてる? 大地震の経験者が語る我が家のリアルな地震対策7選
 南海トラフ地震の危機感が高まる中、「我が家も地震対策を見直さないと」と思っている人は増えているようです。ただ、実際に被...
バツイチ女一匹「昭和の意地」を捨てたおじさまから商店会会長を任されましたよ…!
 前回、ポンコツ商店会再起動という渦に巻き込まれた私。とりあえず、様々な問題解決のため、床屋さんと元酒屋さんとの密なミー...