セックスで愛は獲得できません
翻って、恋愛依存者がセックス依存者の要求に応え続けたとしても、愛は絶対に得られません。どの種類の愛を求めているかによるので一概にはいえないという注釈をつけざるを得ませんが、永続的な愛は、絶対に手に入れられません。
結婚や家庭で破綻
刹那的で緊縛の変態的な愛を短期的に求めるのであれば、これ以上にない素晴らしい相性なのですが、どちらかが永続的な、結婚や家庭などに付随する愛を求めると必ずお互いに壊れて破綻します。
性依存者は相手がどれくらい要求をのむかで愛を確認するので、恋愛依存者が壊れてしまった場合は、見向きもしなくなります。
お互いに狂気の沙汰の変態プレイに溺れて2人だけの世界を構築することで、またそれも「他人と違う自分」というアイデンティティーを増長させる肉づけになるのですが、やはり刹那的なんですね。続かない。
と、ここで、ヒッピーたちの例を出してみたいと思います（唐突）。
1960年代に既成概念のカウンターカルチャーとして登場したヒッピーたちの理念は、今現在も継承している人も多い。わたしも好きな時代のカルチャーですが、ヒッピーの究極体をご存知でしょうか？
コミュニティーを作り、川のそばで裸で暮らし、パートナーという概念もなくし、だれが妊娠してもコミュニティーの子供として、全員で、育てる。それは、ヒッピーの理想形とも思われていました。しかし、やはり破綻するコミュニティーが続出しました。
それはなぜか。
なぜだと思いますか？ 最後の最後の究極において、人間は〇〇欲を捨てられなかったからだといわれているんですね。
〇〇欲の正体は…
その欲とは、なんだと思いますか。反体制思想で自然を愛し、共同体生活への回帰を共同理念として持ち、LOVE&PEACEは誰にとっても心地の良い空間であるはず。ただ唯一、人間の根元にある〇〇欲を無視してはコミュニティーは続けられないということが分かってしまったんですね。
もちろん諸説あるので、一説として考えていただけたらと思うのですが、LOVE&PEACEをもってしても、セックスや愛から派生してしまう〇〇欲は無視できないものだったのです。
それが……、また長くなりそうなので、次回に続きます！
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