来年のアナタの幸福は年始の玄関がキメ手「門松」と神のお話

斑目茂美 開運花師
更新日:2019-12-21 06:00
投稿日:2019-12-21 06:00

どんな門松をかざればいいの?

 一口に門松といってもさまざま。地方色もこれまたございます。

 もともとは一本の根引松と呼ばれる根のついた松を使っていたようでございます。ワタクシは関東人なので根を切った若松を使いますが、関西の方では今もその風習が残っているようでございますな。

 お正月の初めの「子の日」に野に出て小さな松の木を根ごと引っこ抜いて玄関に飾る平安時代の宮廷儀式「小松引き」がルーツのようですが、冬でも枯れない松は永遠の生命の象徴ともいわれ、不老長寿を願うものでもあり、同時に木の枝先に神は宿ると考えられていた事から「神の依代」という重要な位置づけが松にはございます。松は神を「祀る」につながりますのよ。なるほどね~でござんか?

 時代の移り変わりと共に門松は形を変え、一本の根引松から竹の存在感満載の、アナタが今ご想像なさっている門松も飾られるようになりました。でも本来はあくまでも松が主役。松こそがアナタのお家へ神様をお招きする印なのでございます。

 前回の「笑う花には福来たる」でもご説明いたしましたが、来年は勝ちを本気で取りに行く!というアナタ。しめ縄&フレッシュ松の「モダンお飾り」をお玄関に飾るもOK。今回はカンタンに松の門松を作ってみるのはいかがでございますか?

 ご用意いただくのは大王松という松と松笠、そして水引でございます。小さいしめ縄や最近どこでも手に入るタッセルなんぞもプラスすると更にステキングな門松になりますよ。

 飾るのは12月13日(事始め/松迎)から28日のどこかが理想ではございますが、最近はクリスマス明け26日から28日が一般的で、すべり込みに30日の方もいらっしゃいます。それでも「ヤバイ!出遅れた!」という方が、大晦日にもいらしゃいます。一夜飾りの門松はダメでございますから、年が明ける除夜の鐘と同時に直ちにお飾りくださいませね。

 前述の旅館、鈍感なワタクシでもなんとなく感じる「幸福感」漂うお玄関を構えた「なんだか気分がラッキー旅館」は、まるで金色の粉があたり一面に舞っているような不思議な旅館でございました。友人の言葉を借りれば「宇宙パワー」を感じながらの納品が今年も楽しみでございます(^O^)

 年末年始は日本の良き風習やしきたりに触れる機会が多い期間。日本の文化の素晴らしさを再確認するシーズンでございます。まずは実践!きっとアナタにとって幸せな一年がやってくることを信じて……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


「豆娘」って読める? ヒント:最近、空を飛んでるかも
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
『ルナルナ』の呪縛から早4年、そろそろ子どもも考えたい。もう一度入れたら“副産物”が…!
 生理管理アプリとして有名な『ルナルナ』ですが、さまざまな理由からアンインストールしていた筆者。そろそろ妊活も考えたいと...
2024-09-14 06:00 ライフスタイル
「コーヒー1杯も買えない!」キャッシュレス化に乗り切れない、現金派の叫び
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
滝川クリステルに「好きになれない」の声多数。バリキャリだけど同性ウケしないのはなぜ?
 フリーアナウンサーの滝川クリステル(46)の所属事務所が9日、夫の小泉進次郎元環境相(43)が自民党総裁選に出馬表明し...
ペッ!!他人の人脈を勝手に使うな~!「距離感バグってる人」がやりがちな5つの行動
 率直に聞きますが、みなさんの周りで「この人、なんか距離感バグってるな」って人いません?  今回はスナックのママ、...
暑すぎる夏…クール系入浴剤が気持ちいい~!疲れをお湯に流せる3選
 今年の夏は特に暑かった。本当…驚くほど暑すぎました。  毎日かき氷やアイスコーヒーを摂取していたので、身体の中は...
親不孝じゃないよ! 実家に帰省しない時の冴えた言い訳6選
 シルバーウィークが終わったら、もう年末年始はすぐそこ。長期休暇に帰省をする人は多いですよね。「実家でのびのびすごそ〜♡...
頭重感とは?MRIは異常なし、頭痛の“震源地”は肩こりだった!【薬剤師監修】今すぐできる改善法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
懐かしの「アジャパー」ポーズを激写! お茶目な“たまたま”にほっこり
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
仏様のお供えは「花」とは限らない! もうすぐお彼岸、仏花にまつわるケンミンSHOW的な話
 ねこ店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の仏事に手厚い土地柄の片田舎にあります。とりわけ、夏のお盆からお彼岸月の9月...
ロボット掃除機より優秀!? “激落ちくん”のお掃除スリッパが突き付けた我が家の床の現実
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
私の心が狭いのか? 甥っ子が放った「お金持ちだから好き」発言にモヤモヤした話
 あっという間に、9月ですね。早い! 夏休みの帰省で姪っ子や甥っ子に会った方も多いのでは。  筆者にも、5歳の甥っ子が...
テーブル下でこっそり放熱中…ステンレスで涼をとる賢い“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どものいない祭り
 都会の喧騒の中で見つけた祭り。  そこにははしゃぐ子どもの姿はなかった。  たまにはいいかな、自分のためだ...
ほっこり癒し漫画/第81回「センセッ ジカンデスヨッ」
【連載第81回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「鉄漿」って読める? ヒント:最古のメイク
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...