「ポケットチーフがないなら絶対行かない」
3. ポケットチーフがなくて半狂乱! 家じゅうの引き出しをひっくり返す
モラハラ夫は、自分のモノの管理も妻にさせたがる生き物でした。
あのシャツ着たいんだけど、どこ? ベルトはどこ? ネクタイ買っておいて! このスーツはクリーニングに出して! などなど……。
こちらワンオペ育児で手一杯だし(モラハラ夫は育児しない)子どものモノと自分のモノの管理だけで忙しいので、自分のモノは自分で管理してとお願いしましたが「嫁の仕事だ」と押し付けてきます。で、見つからないモノがあると私の管理が悪いと怒られるパターン。
極めつけがチーフ騒動。ある週末、私と子どもは実家に帰省、モラハラ夫は友人の結婚式に参列することになりました。冠婚葬祭があると「アレはどこ? コレがない」と機嫌が悪くなりがちなので、あらかじめスーツなどを用意してから帰省したんですが、モラハラ夫から実家へ「オレのポケットチーフがないぞ!」と怒りの電話が……。
思いつく場所を探してもらっても見つからなかったので「悪いけどポケットチーフなしで参列して」と言ったらブチギレ。「ポケットチーフがないなら絶対行かない」と言い張って、本当に行きませんでした。友人の結婚式ですよ? ポケットチーフがないだけですよ?
なんて薄情な! とドン引きしていた私ですが、実家から自宅に戻ってきてさらに驚愕。なんと家じゅうの引き出しという引き出しがひっくり返されていて、まるで泥棒に荒らされた後のような光景が広がっていたんです。
ポケットチーフがありそうなクローゼットだけでなく、キッチンもバスルームもリビングもぐっちゃぐちゃ。バスタオルや、テーブルナプキン、靴下や下着も床一面にぶちまけられていました。
仕事に行っていたモラハラ夫にLINEで〈帰ってきたら片付けて〉と送ると、〈俺を怒らせたお前が悪い。ポケットチーフを準備できなかったお前が悪い〉との返信。
おお、典型的モラハラ思考回路。荒れた自宅を見て、さすがに子どももドン引きでした。
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